バス代わりの飛行機

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Les Cars Air Franceの消滅

パリの空港アクセスには、いろいろな方法がありますが、一角を担っていたAir Franceのシャトルバスが無くなりました。このシャトルサービスは4路線あり、Roissybus1系統のRATPより値段が高いけれど、乗車時、降車時に荷物のハンドリング係がいるという特徴がありました。これは老人の一人旅に重宝でした。またパリ側の出発到着が、RATPがオペラガルニエなのに対し、リヨン駅とか、モンパルナス駅、エトワールやポルトマイヨなどの交通の要所が含まれることから、市民の利用が多いのはAir Franceバスでした。

 

無くなってどうなったかというと、その路線、空港施設、バス停施設をそのまま引き継ぎ、Le Bus Direct Paris Aéroportという事業が始まっています。

Navette aéroport Paris, transfert aéroport : Le Bus Direct

これはADPがパートナーとなり、運航はKeolisが行っています。リブランドです。

 

利用者の立場から

利用者目線で、気が付いたことをまとめてみます。

 

バスの車体は引き継いだようです。塗装は変りました。

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内部は座席が増え、前後の間隔が狭くなりました。レガシーキャリアLCCの差を想像すると、近いものがあります。

 各バス停には、相変わらず荷物の取扱いの専用スタッフが居ます。年配の客に便利なのは変りません。

 車内放送や案内が簡略化されました。一方で運転手の雰囲気も変り、愛想がよくなりました。住民重視の傾向が少し強まりました。

 

路線はLes Cars Air Franceと変っていません。

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料金は維持されています。一方、運航頻度は少し減ったかもしれません。30分に一度ぐらいになっています。

 

Air FranceとFB会員の立場から

これは、Air Franceのリストラの一環でしょう。しかしこのKeolisという会社、SNCFが70%所有しています。SCNFはご存知の通り、政府が株主。国営です。AFはたたかれ、SNCFは赤字の垂れ流し。その上事業まで奪われては、心の中はあまり平穏ではないでしょう。もっともAF経営陣は、政府や大企業の中枢部を渡り歩くエリート階層ですから、こうした感覚には乏しいと思います。

 

Air France時代のLes Carsの状況は、過去に記事にしたはずだと探してみたら、この記事が一番よく記述されていました。

FBゴールド会員、プラチナ会員の特典:Les Cars Air France(空港連絡バス)3号線無料 - バス代わりの飛行機

この時利用したGold会員、Platinum会員の特典、3号線無料の特典はどうなったのでしょうか。Flying Blueのページを見ると、内容が更新されていません。

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Les Cars Air Franceはもはや無いのですが、そのまま。このサービスはたぶん無くなっていると思います。

 

Keolisは、2008年からLes Cars Air Franceを実質的に運航していました。今回ーーと言っても今年5月のことーーの出来事は、看板の架け替えに過ぎません。Keolisは、世界各地でバス、地下鉄、トラムの運航事業にかかわっている56,000人ほどの会社です。

 Air Franceの看板が消えて寂しいばかりですが、段階的に移行して、ショックを小さくするのは、フランスの政治力ですね。相当もめているAFのリストラも、最終的にはうまくやるでしょう。