PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

SU261:NRT-SVO/CDG ビジネス(その2)

オリジナルサテライトのデルタラウンジ

大規模改築が成されていないため、オリジナルの姿を残している第1ターミナル北。容量は小さいのですが、設計が良く出来ていることが、ストレートに感じられます。規模も小さく、店も少なく、とりあえずはデルタラウンジへ。

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このラウンジは食料が大したことなく、評判はそれほどでもありません。器が小さく、小出しにしか出来ないことから、減点されているようです。しかし米国人も良く使うことを考えると、この方針で正しいと思います。

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白ワイン3種、赤ワイン3種というワインの品揃えを除くと、飲料、食料の種類もどうと言うことはありません。もっとも、ラウンジなんてこの程度で十分です。

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眺望は良好。あらぬものが良く見えます。異形の者は、KLMのB777-300ER。

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この特別塗装、リオ五輪を機にロールアウトしたそうですが、デザインを選定した人間が、二日酔いだったとしか思えません。搭乗は良い思い出になるでしょうね。

 隣はAFのB777-300。これは普通。もう少し機材が良くなると良いのですが、リストラが進まないと難しいでしょう。

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朝は混んでいます。何故か良く分かりません。昼が近づくと、とたんに空きます。このKLMとAFに搭乗した客が多かったようです。

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KLMが立ち去ったゲートに近づく灰色の機材が...。

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これが本日の主役、アエロフロートA330-300。ロシアを感じさせる灰色。どう見ても顔つきがハリウッドの悪役。

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荷物のハンドリングなどは、JALがオペレーションを行っています。第1ターミナルでも鶴丸健在です。

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白ではなくて、灰色なのですね。上から見ると青の塗装が見えないので、陰鬱な雰囲気。

 

搭乗

客層を観察しに、少し早めにゲートへ。ラウンジから非常に近く、良好な設計。

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Garudaとコードシェアしていました。モスクワージャカルタとか、パリーバリなどの輸送も担っているのですね。

 

定刻12:00発、搭乗予定時刻は11:20で、搭乗券の印字もそうでしたが、チェックインの係員には11:30になると遅れが告げられました。ここでさらに10分追加されて、結局11:40に。長大な列が形成されます。人気があるようで何よりです。

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Flying Blueの会員カードは持参したのですが、本日はビジネスクラスなので使う必要がありません。Sky Priorityにも小さい列ができ、係員がちゃんと整理・案内に当たっていました。この辺のオペレーションは、カリテ・ニッポンヌ。

 搭乗はSky Priorityと一般客が同時に始まります。この会社は、そういう方針のようです。

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オレンジと青のコントラストが、印象的なキャビン。カーペットも青がかかった灰色にオレンジがかったガイドがシャープ。清潔感も与えます。実際に清掃も行き届いていました。

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反面、シート周りの収納場所は少なめです。コントローラーは最近搭乗したタイ航空のものよりシンプルです。シートデザインはほとんど同じですが、この辺はオプションの問題ですね。

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ウェルカムドリンクは、2種のジュースと、Champagne(Ayala Brut Majeur)、水から選択。

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添えられる紙は、必ず三角形に折られて出てきます。この小さすぎるセンターのカクテルテーブルの左右にテーブルが収納されています。

 

安全のビデオはロシア語だけ。英語字幕でした。サービスへの評価には関係ないところでは、あまり注目されないのでやる気も無いのかもしれません。資本主義の論理が出ています。

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ちなみに言語環境は、

・客室乗務員はおそらくすべてロシア人

・英語は十分上手。

・シートベルト着用などの注意、到着や離陸の案内には、十分な日本語放送(録音)

・日本語をなんとかしゃべるロシア人1名搭乗

というレベルです。地上係員は自社社員のようでしたが、客室には日本乗務員はいないのでした。

 

なお客室乗務員、特に女性がすべて若いのは、歴史の必然です。ロシアにも資本主義が導入され、Aeroflotは西側と競わなくてはならない最前線にいるのです。共産主義時代を知る世代では、着いていけないのは当然です。ロシア崩壊時には、就学前だった人間が増えるのは当たり前。上はせいぜい30代半ばで、多くは20代でした。

 このソ連にせよ、東ドイツにせよ、体制の大転換の影で、社会から排除された人たちは多いはずです。歴史の動乱に翻弄されたという言葉がピッタリ来ます。個人の悲しい物語が無数にありそうです。

 

出発

搭乗が20分遅くなったのにもかかわらず、出発予定時刻12:00ちょうどに、ドアクローズ。客は不平も言わず、長い列で待って、正確な運航に協力してくれるのですから、日本発は楽ですね。

 12:20には離陸しています。この時間、成田は空いているのでした。

 

9月に特有のリエゾン

到着地フランスの9月は、Foire aux Vins。この便に搭載しているChampagne Ayala Brut Majeurも対象になっていて、Monoprixで28.74 EURでした。これはデルタラウンジの雑誌(フランス語の情報誌)で確認できた情報です。

 Duval-Leroyなんて21.90 EURであります。9月と12月は安いので、Champagneを購入するならこの時期のフランス。瓶自体が重いので、Pechedenferはいつも諦めますが...。

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機内で気に入ったシャンパンを、到着地のスーパーでは安く買えるという話でした。その気になって、まとめ買いも悪くありません。Elite Plus会員だと、エコノミーでも69 kgまで運べそうですから...。