電光石火
記録が早いSPG。チェックアウトから24時間以内に宿泊が記録されます。10月11日の時点で、25滞在、28宿泊になりました。長い滞在には、このチェーンを使っていないことがバレバレ。
しかしこれで、2018年2月末までプラチナ会員が延長。
素早いのは個人アカウントの「メーター」だけではありません。すぐにメールでお知らせが届きます。
そつがないというか、アメリカらしい手早さ。これには、文句を言う人もいないでしょう。また、こういう細部もこのプログラムの人気を支えていると思います。
牛の歩み
ところで、StarwoodはMarriottと合併しました。問題はやや複雑で、MarriottとRitz-Carltonはすでに合併していますが、プログラム統合されていないところに、今回Starwoodとの合併があったのでした。
Marriottはビジネス客向けホテルという印象が強いのですが、Ritz-Carltonは高級ホテル。La place de Vendômeの工事が遅すぎて忘れていますが、Ritzは由緒正しさも十分。SPGも元来高級ホテルの集まりで、廉価ホテルが増えてきたチェーン。顧客の囲い込みや相互の融通は、統合の動機としては弱いと思います。せっかく統合するのだから、それぞれの顧客を使って相乗効果を生み出せないかと、考慮中というように見えます。
Freddie Awardsの言うことなど歯牙にもかけない人でも、SPGが非常にうまく回っていることに異を唱えるのは難しいでしょう。上級会員の特典には定評があり、航空会社のFFPへのマイル転換では効率が高いことが良く知られています。そのお得な部分は、宿泊客の財布から出たのですが、そう思わせないことに長けたプログラムとも言えないことはありません。サービス業では、「優れている=気前よく金を使わせる」ということがよくあります。
ただホテル客室の運用は上手なのだろうと思います。インペリアルスイートだろうが、プレジデントルームだろうが、空きにするより少しでも金をとった方が良いに決まっています。その日の支払いはともかく、年間を通して考えるとStarwoodに大金を落とす客の機嫌を取るのに利用するのは、良い使い方です。
Marriott Rewardsも、一方でかなり評価が高いようです。これらのプログラムをいじってさらに良くするのは、かなり難しいことでしょう。ましては統合なんて、リスクばかりに見えます。現実には、Ritz-Carlton Rewardsを含めて、とりあえず3つのプログラム間のリンクができるようになりました。
SPG 1 pt = MarriottまたはRitz-Carlton 3 ptsです。これはSPGの会員には、想像以上に有利な展開でしたが、それは知らずに「それだけ金を払ってきていた」とも言い換えられます。しかしプログラムのサービスに満足してきたわけですから、損はありません。
さらに上級会員資格も取得できます。一方のプログラムのゴールドは、他のゴールド、プラチナはプラチナに迎えられます。2つ以上のチェーンを利用していたけれど、ポイントを貯める関係で、一方を中心に使わざる得なかった人には朗報です。
Pechedenferのように、「Marriottってどんなホテルがあったっけ?」なんて場合は、勉強の必要があります。
SPGの会員は、これらのボタンをクリックするだけで、Marriott Rewards(左)、Ritz-Carlton Rewards(右)とアカウントを一体化することが可能です。これは一時のキャンペーンではないでしょう。時間があるときに、これらのホテルチェーンについて勉強しておかないといけません。
SPGは、来年も変わらないことを明言しています。もしかすると、社会情勢が大きく変動しない限り、3プログラム並列かもしれません。いずれにしても、しばらく安心して大丈夫なようです。
記事アップ前に改めてチェックすると
SPGのお知らせ、コンタクトは、仏語と英語が入り乱れていますね。以前もあるホテルでネットに接続しようとしたら、一つの入力画面が英独仏混合で表示されたことがありましたが、何故こんなカオスなことになるのでしょう?インターフェースに根本的な欠陥があるのか、ごく稀なケースなのか、よくわかりませんが....。