ほぼ半年振りの搭乗
Malaysia Airlines。本拠地Kuala Lumpurから、隣国の首都Bangkokへ飛ぶ幹線。9:10が出発予定時刻。
この便のゲートは、たいてい変更があります。直前まで気が抜けません。今日はH10からG2に変更。
建物の中央部分に最も近い場所。
この空港の国際線では、搭乗口オープンは出発の60分前。閉鎖が20分前と決まっています。マレー型ゲートで、制限スペースへの保安検査は大雑把で、待合室前で厳しい検査。日本の空港のように、集中して検査をする場合に比べ、人員が必要です。しかし搭乗待合室には、商店はおろかトイレすら設置せず、搭乗時の持ち物チェックを徹底できる点にメリットがあります。
オープンは搭乗口で保安検査が始まり、待合室に移動する時刻を指します。一律60分前となっていますが、ふつう遅れます。写真のように待合室前の通路で座って待っているだけです。客が少ないと、オープンの時間が遅い傾向があります。
今日は8:25にオープンしました。
カーペットが印象的な待合室。なぜかインド系の客が多いのでした。
まあまあの混雑です。窓の外には、搭乗する機材が見えます。B737-800です。
搭乗開始は8:50で、出発の20分前。高効率で移動できます。ドアクローズは、9:11でした。混乱が起きなかった証拠です。
機内は、何となく見覚えがあるシート。ビジネスクラスは満席でした。
一方で、エコノミーには5~10%の空きがあったので、MHUpgradeを積極的に活用しているようです。
C'est Parti!
窓の外は、ちょうどピアの付け目。ガラスの窓が曲面に配置されていて、駐機中の機材が多重に映ります。
安全のしおり、機内誌の他、新聞(New Straits Times)、ヘッドフォン、機内食メニューなど、予め全てを収納したシートポケット。MHの短距離路線では、通常こうなっています。
搭乗後に雑誌新聞、メニューを配るのは非効率的だと止めたようです。この路線は750 milesしかありません。合理的な判断です。
ドアクローズ後、2分も経たないうちにプッシュバックとなり、安全のビデオ上映があります。一番前の席はモニターが引き出し式なので、この時だけ天井から降りてきます。
意外にきめ細かい配慮と思ったのですが、隣の列では故障していて、結局引き出しモニターを地上移動中に出し、離陸前にしまっていました。この時間は空港が空いており、15分後には離陸していました。忙しい話です。
ビデオは半年前と変らず。きれいな英語。
Kuala Lumpurの中心部が遠景に見えます。その先は山。
マレー半島は、山がちでその稜線は美しいのですが、そういうイメージは日本ではあまりもたれないようです。
ブランチは3つの選択肢。ナシレマ、スペイン風オムレツ、パンケーキです。いつもナシレマを選ぶPechedenfer。これが安全とは言え、たまには違うものも頼まないといけません。
飲み物は、ソフトドリンクだけ。ジュースが主でした。
食事は10:00開始、10:25に終了でした。区間距離750 milesは、伊丹ー那覇とほぼ同じですから、こんなサービス展開で適当。
リストラ
マレーシア航空の艦隊は、半年前
A380-800を6機、B777-200を12機、A330-300を15機、B737-800を52機
となっていましたが、現在
A380-800を6機、A330-300を15機、B737-800を54機
と変わりました。B777-200が完全引退。機材は3種だけになりました。大胆ですね。またSQと同様、A380は維持しないと宣言しています。2017-2018に、同数のA350-900でA380-800を置き換える計画が、すでに発表されています。
Malaysia Airlines : des 737 MAX, les A380 remplacés par des A350 | Air Journal
ファーストクラスは存続するのでしょうか。
海外の就航都市は、34にまで減りました。欧州はLHRだけ、中東はJEDだけです。一方でオーストラリアはDRW, PER, SYD, MEL, ADLと5都市に就航。選択と集中を成し遂げたようです。
SQ、TGと競合の多いインドシナ半島でやっていくには大変なのですが、リストラも進んでいるようです。今後は特に価格の面で、客の目にも分かるような良さが出てくると思います。
憧れのバンコク
食事の片付けが終わると、もうこの付近。
あっという間に着いてしまいます。この便、離陸から着陸まで3時間ありません。映画を見るなら1本だけですし、最初からその気で臨まないといけません。MHのセレクションは個人的には気に入っていますが、ビジネスクラスは忙しくて映画をゆっくり鑑賞する気になれません。そういう意味では、この路線はエコノミーの方が有利。
やがてバンコク郊外。点在する「水たまり」は、養殖池ですか。土地利用が、マレーシアとは根本的に違います。
着陸は10:15。到着予定時刻どおりでした。
このターミナルは、Nürnberg出身のHelmut Jahnという建築家がデザインしたということですが、タイらしい造形で大正解です。
到着はG1ゲート。出口が近く、ラッキーでした。