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JALの七不思議(後編)

いつかはJALの社長も、「JALが最も誇りに思うのは、私たちの顧客です。」なんて、言うのでしょうか。

 

定時運行世界一は、顧客の質が高いためであることは間違いありません。JALは客を強制するような工夫はせず、良識に訴えてこの結果だから、ある意味で奇跡です。顧客層は良質なのです。しかし時には揶揄され、時には馬鹿にされ、時には非難され、あまりイメージがよろしくないJALの顧客。

 優れた集団に平凡な人間が入って、素のまま振る舞ったから、目立ったということにしましょう。普通は周囲に感化されて、たちまち良い子になるのですが、たまに鈍感な人もいますから。

 

7. JGCの老後

Quo vadis?

人は死にます。平和な人生の場合、社会活動は時間と共に低調になり、死という点で終息します。JAL Global Clubの会員は、搭乗が難しくなった後、どのようにJALとの関係が終わっていくのでしょうか?

 

まずJGCのクレジットカードを止めるという選択肢があります。1万円ぐらいの年会費がもったいなくなることもあります。この場合、クレカと共にさようなら。

 孤独死した人の場合、クレジットカードの有効期限まで、オーセンティックな幽霊会員になります。脳神経組織の器質的変性によって、JGCの肩書きを忘れた人も同様です。カードの更新に対応する能力が無くなったら、新規カードは発行元に返却され、やがてクレジットカードを自動退会したことになります。それをもってJGCは終了。

 

看取ってくれる人に囲まれて死を迎える場合、死後の処理は適当にやってくれるでしょう。しかし、どんなに律儀な人間でも、JGCの死後処理は遺言には書かないでしょう。JAL好きが遺伝した息子なり、娘がいないと、事務処理はやってもらえず、孤独死と同じ道筋をたどる可能性があります。

 

いずれの場合でも、クレジットカードが縛りをかけるので、会員を続けられなくなって5年以内に終了します。

 

大体以上のパターンで終焉を迎えると思いますが、Pechedenferの疑問は、それぞれのケースの割合なのでした。どういう会員が典型的なのか?です。

 

クレジットカードの制限でJGCが終了しても、JMB会員は続きます。JMBは利用がなくなると、3年で口座からマイルが無くなります。しかし他の多くのFFPと同様、消息不明になっても退会になるメカニズムはなかったと思います。

 一応、JMBの規約の第8条に、

「入会後、36カ月間連続してマイルの実績がなかった会員については、JALは会員登録を抹消あるいは取り消すことができます。」

とありますが、「入会後、」という文言から判断して、会員になったものの活動履歴がない場合を想定しているようです。そもそも死亡に関しては、法定相続人がマイルを相続することは明記されていますが、会員資格との関係が見つかりません。

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どうやら皆、JMB永世会員になれそうです。JALを数多く利用した証しとして、JALに名を刻んでもらえるわけです。案外、本当にこの意識が働いていて、日本航空は客の名前を残しているかもしれません。

 

現役時代にはJALを頻繁に利用し、世界のあちこちで活躍した会員も、いつかは体の自由が利かなくなります。そして搭乗さえ難しくなります。そんな老人に去来する思いは何でしょう。それは右も左もわからない若い頃、機内で親切にされた思い出であって欲しいものですね。日本航空さん。