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航空会社マイレージへの変換:アコーホテルのポイントは有利か?(実践編)

FSPのポイントからFFPのマイルへの変換は数字の問題なので、簡単に優劣を比較できると思っていました。これは甘い考えでした。身近なAccorhotelsとSPGで過去の履歴を調べてみたところ、キャンペーン利用で結果が大きく変わります。どのホテルチェーンによっては、多様なキャンペーンを用意し、会員の利用度は様々だと思います。実際にプログラムを利用している人間でないと、実態はとても理解できません。

 

ブログを書くようになってキャンペーンに敏感になり、どのぐらい利用できるか、感覚的にもわかってきました。会員でもないのに、記事を書くほど内容を読むのは困難なことも...。まとめられそうなのは、AccorhotelsのLe ClubとStarwoodのSPGだけです。

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モデル

キャンペーンの利用頻度は、旅行のパターンによって異なってきます。ここでは

年間15泊と30泊

のケースを考えてみました。キャンペーンは2016年並みとします。

 

Accorhotelsの場合、2017年から上級会員制度が変わりますが、宿泊によって得られるポイントには変更ありません。昨年より今年は「派手な」キャンペーンが少なかったのですが、これは上級会員を絞るためだとも考えられます。来年のポイントキャンペーンは、今年並みかそれ以上になると予想しています。

 

来年から、資格ポイントがアワードポイントと分離されます。アワードポイントは、これまで通りキャンペーンを打つでしょう。資格ポイントにもキャンペーンがないとは限りません。2018年の上級会員が壊滅的に減り、他のFSPに流れるようだとAccorだって困るでしょう。半年ぐらい様子を見て、キャンペーンの有無も考えるのではないでしょうか。2つ以上のFSPで会員資格を考えている人は、前半はLe Club以外のFSPを重点的に利用するのが良いかもしれません。

 

航空会社FFPのマイルを得ることに強い関心があるなら、効率重視でしょう。

Accorは1泊50 EURのIbis、1泊70 EURのMercure

を使い分け、

Starwoodは1泊120 USDのホテル

を利用すると想定しました。無理のないシナリオだと思います。

 

Le Clubのキャンペーン利用

大きく分けて、足し算型と掛け算型があります。足し算型は1滞在に+500 ptsぐらいのものが多く、2回ばかり加重型のキャンペーンがありました。これはブランドにかかわらず期間中の2連泊が1回で+500 pts、2回で+3,000 pts、3回で+6,000 pts、4回で+10,000 ptsというようなタイプです。掛け算型は高頻度で行っており、2倍か3倍、時に4倍となります。この場合、Classic会員のポイントに乗数がかかり、それに上級会員のボーナス分が加わります。

 

Le Clubのキャンペーンの特徴は、適応されるホテルが、全世界か世界を分割した広域で行われることが多く、それでなくとも一度に複数の国が対象になります。ホテルの予約時期だけ間違えなければ、高頻度でキャンペーンにぶつかります。

 Pechedenferの過去一年の利用履歴を見ても、8割の宿泊がキャンペーン利用となっています。Starwoodの利用を優先して、この効率。Accorを優先したら、9割以上キャンペーンが使えそうです。

 

すると、

年間15泊の旅行者:加算型 6,000 pts x2(2連泊x3を2回)、ポイント2倍を3泊

年間30泊の旅行者:加算型 10,000 pts x2(2連泊x4を2回)、ポイント2倍を10泊

のようなパターンは難しくないでしょう。ポイントがどれだけ加算されるか計算すると、

年15泊:Classic: 13,800 pts, Silver: 13,926 pts, Gold: 14,052 pts, Platinum: 14,199 pts

年30泊:Classic: 25,200 pts, Silver: 25,788 pts, Gold: 26,376 pts, Platinum: 27,062 pts

IbisとMercureを使い分け、料金総計は15泊で810 EUR、30泊で1,780 EURとなります。

 

Le Clubのポイントは、多くのFFPで 2 pts= 1 mileになるので、このレートを適用します。すると宿泊費 1 EURあたり得られる milesは、

年15泊の場合、Classic: 8.5, Silver: 8.6, Gold: 8.7, Platinum: 8.8

年30泊の場合、Classic: 7.1, Silver: 7.2, Gold: 7.4, Platinum: 7.6

となります。

 

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SPGのキャンペーン利用

SPGもポイントx2、x3のキャンペーンを行っています。しかしながら、ポイントキャンペーン自体が少ないような一方、指定はホテル単位が多いようです。Pechedenferは、2016年の23泊で利用できたキャンペーンはありませんでした。

 これはSPGが北米中心に展開しており、Pechedenferが北米にはあまり行かないことが関係していますが、ここでは本年の実績通り、キャンペーン利用がないとして計算します。

 

SPGでは利用1 USDに対し、Preferred Guest会員は2 pts、GoldとPlatinum会員は3 pts得られます。Platinum会員のプレゼントの250 ptsも最大限得たとします。すると、

年15泊の場合、Preferred Guest: 3,600 pts, Gold: 5,400 pts、Platinum: 9,150 pts

年30泊の場合、Preferred Guest: 7,200 pts, Gold: 10,800 pts、Platinum: 18,300 pts

が加算されます。宿泊費は15泊で1,800 USD、30泊で3,600 EURなので、

宿泊費 1 USDあたり得られる milesは、

年15泊の場合、Preferred Guest: 2.5, Gold: 3.75, Platinum: 6.4

年30泊の場合、Preferred Guest: 2.5, Gold: 3.75, Platinum: 6.4

となります。ここでは、FFPは1 pt= 1 mileの多数派を考えています。

 

冷静に比較

年15泊の場合

Classic: 8.5, Silver: 8.6, Gold: 8.7, Platinum: 8.8(Accor)

Preferred Guest: 2.5, Gold: 3.75, Platinum: 6.4(SPG)

年30泊の場合

Classic: 7.1, Silver: 7.2, Gold: 7.4, Platinum: 7.6(Accor)

Preferred Guest: 2.5, Gold: 3.75, Platinum: 6.4(SPG)

でした。Accorが1 EURあたり、SPGが1 USDあたり(目下、EUR/USD < 1.1)ですが、全部Accorが優勢で、ポイント加算型のキャンペーンが効いています。大型のポイント加算型キャンペーンは頻度が多くないので、宿泊が多くなると差が小さくなります。また会員レベルの低い方で差が広がります。平会員の差は圧倒的です。

 SPG平会員が、平均的なAccorの平会員に並ぶためには、すべてポイント3倍キャンペーンを使えてようやくというレベルです。プラチナ会員どおしでも、SPG会員はかなり積極的にキャンペーンを利用する必要がある気がします。

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結論

AccorhotelsのLe ClubとStarwoodのSPGで、宿泊単価あたり、得られるマイルを比較してみたところ、

 

・Accorhotelsの方がキャンペーンを効率よく使う限り、圧倒的にマイルが貯まる

・Accorhotelsのキャンペーンはその気になれば、効率よく使える

・会員レベルが低いほど差は顕著になる

・宿泊数が多くなると、AccorhotelsとStarwoodの差は小さくなる

 

ことが分かりました。もっとも年間宿泊数5泊程度だと、キャンペーンをうまく利用できないかもしれません。20~30泊程度の旅行者で最も差が広がるような気がします。