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Brexitの効果?ロンドンヒースロー空港第3滑走路の建設

Brexitが原因で政権が交代、London Heathrowの拡張計画が前に進みました。

 

先週のLe Monde, Le Figaroなどによると、May政権はHeathrow空港の第3滑走路の建設を認めました。同様に建設が考えられていたGatwickの第2滑走路は棚上げになったようです。

 Heathrowの拡張計画は、1970年代からありました。現在滑走路は2つしかなく、それで欧州一の旅客数なのですから、混雑は当然。すでに容量の99%(年間旅客数75,000,000)を利用。新しく滑走路が建設されると、年間旅客数135,000,000、740,000フライトまで処理可能になります。

 Gatwickも85%の容量を使っているので、十分混雑していますが、こちらは後回し。建設費はLHRが176億ポンドと予想されるのに対し、LGWが70億ポンドと節約でき、郊外にある分LGWの方が騒音被害も少ないのですが。

 

LHRの混雑状況は、多くの旅客も実感として感じています。欧州第2位のParis, Charles-de-Gaulleは4滑走路(同時に2着陸+2離陸が可能)をもち、年間旅客数65,000,000ですから、LHRの混雑ぶりもわかると思います。また旅客数が伸びる潜在性も高く、現状は商機遺失ともいえるかもしれません。

 

運輸省は、今から2050年の間に77,000の雇用が生まれると説明しています。空港側の発表でしょうが、

「英国内の新しい路線に加え、武漢(中国)や大阪(日本)、キト(エクアドル)と言った40もの国際線を新しく開設することができる。oneworld, SkyTeam, Star Allianceの3連合のコネクションを迎えるプラットフォームになる。」

とのことでした。

 

空港によると、public consultationを開いた後、たぶん来年冬期の下院で決定、2020年か2021年に工事が開始される見込みです。最も順調に事が運んで2025年に竣工。現在の空港北部に建設され、自治体としてはHarmondsworthが半分、Longfordは完全に消滅します。750の土地所有者がいますが、市場価格の-25%で土地が収用されます。

 Confederation of British Industryも当然、推進派となっています。British Airways, Virgin Atlantic, EasyJetがこの計画を歓迎していることは、言うまでもありません。

 

-25%は+25%の間違いですか? Heathrow拡張に大反対だった前市長Bris Johnsonは、Brexitの収拾は自分の任ではないと、どこかへ消えました。(外務大臣と言うBrexitの実施と密接に関係しそうで、実はそうではないポストに就いていますね。彼は王位継承順位がとりざたされる様な血筋ですから、そもそもこのポストは適任。)そういう反対派の交代もありますが、Londonが世界的な競争で不利になるのを避けるという意識が相当強いようです。Brexitは予想外と言えないまでも、妙なところで大きな影響をもたらしています。空港使用税も下がるかもしれません。

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