この記事はずいぶん昔に書いたのですが、他の記事が割り込みで入って、公表が遅れに遅れています。さすがに鮮度が気になりつつあります。
新しくなったスカイチームのサイト
新しくなってしばらく経ちますが、砂漠の撮影会も完了し、たぶん画龍点睛がなったという状態。SkyTeamのサイトです。
トップページ下の方に各会社のロゴが並びます。一見そうには見えないのですが、このロゴはハイパーリンクになっています。
クリックすると各会社の簡単な解説と基本データが出現します。例えば、Aeroflotをクリックすると、こんな感じ。
9つのデータが出現します。どこかで調べることができそうな、興味を惹かないデータです。ところが携帯アプリだと、表示内容が16に増えます。上の9つのデータに
創業年、加盟年、本社位置、従業員数、FFP会員数、ハブ空港、経営責任者名
が加わります。革新的なのは、マイレージプログラム(FFP)の会員数。この数字は、なかなか公表されてこなかったはずですが、SkyTeamはアライアンス全体として発表する方針になったようです。
各社のマイレージプログラム会員数
なぜ携帯のアプリでだけ公表されるのか、理由はわかりません。消える可能性もあるのでここにまとめてみました。
Aeroflot 4.2
Aerolineas Argentinas 2.1
Aeromexico 3.4
AirEuropa 24.5*
Air France 24.5*
Alitalia 4.6
中華航空 2.52
中国東方航空 21
中国南方航空 17
Czech Airlines 0.6
Delta Airlines 90
Garuda Indonesia 1
Kenya Airways 24.5*
KLM 24.5*
大韓航空 21.7
MEA 0.2
Saudia 3.1
Tarom 24.5*
Vietnam Airlines 0.7
厦門航空 4 (単位 百万人)
*: 共通のFFP、Flying Blueの会員数。UXの脱退が反映されていません。
Deltaは数年前から、機内誌等でCEO自ら公表していますし、AF-KLMも統合10年を記念してスペシャルビデオを製作、その中で数字を出しています。それぞれ言っていた数から変わっていません。
Delta、SkyMilesの巨人ぶりは見事で、会員9,000万人。続くFlying Blueは5社合わせて2,450万人。差はかなり大きいのでした。どこへ行っても、SkyMilesの会員だらけなのも納得です。意外に大きいのが大韓航空のSKYPASS。2,170万人とFlying Blueには及びませんが、一社の数字ですから、かなりの人気と言って良いでしょう。この会員数、韓国の人口の43%にもなります。
中国勢の伸びは順調なようです。今や中国東方と中国南方のFFP会員数は、それぞれ2,100万人、1,700万人と大きな数字に成長してます。今後さらに増えることでしょう。フライトの方も伸びていて、一日の発着数はそれぞれ1,880, 1,930と公表されています。Deltaは5,000でまだ差がありますが、規模では馬鹿にできなくなってきました。
SkyMilesが群を抜いていて、Flying Blue, SKYPASS, Eastern Miles, Sky Pearl Clubは第2グループ。 残りはずっと小規模になります。あるいは常識的な数字といった方が良いかもしれません。AlitaliaのMilleMiglia、AeroflotのAeroflot Bonus、厦門航空のEgret Clubが、400万人~460万人、SaudiaのAlfursanが310万人、中華航空のDynasty Flyerが252万人、Aerolineas ArgentinasのAerolineas Plusが210万人。この辺までが大きなプログラムと言う感じです。
残りは会員数100万人行くかどうかと言うレベル。一番少なかったのはMEAの20万人です。
会員数が大きいと専従の従業員も雇えるし、サービスが充実すると思います。しかしある程度以上では、このスケールメリットは無くなるでしょう。提携できるところはたいてい提携、コスト的に可能なサービスは出し尽くしているでしょうから...。個人的に比較した感じでは、SkyMiles, Flying Blue, SKYPASSのグループとMilleMiglia, Aeroflot Bonusとの間には、提携会社の数や質でやや差があります。会員数2千万人超は一つの目安かもしれません。
会員数が少ないと、連絡を取るのが面倒だったりしますね。時差を考えて電話が必要だとか...。FFPを選ぶポイントになります。