PECHEDENFERのブログ

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パリ発大西洋路線の動き:欧州発の大西洋路線にB787が登場

意外な航路、地域が等閑視されているものです。これが初めてだそうです。

 

Air FranceによるB787の導入

ついに欧州発大西洋路線にB787を就航させます。2017年5月1日と発表されています。

 

Air France(AF)は、最初のドリームライナーをカイロ線とロンドン線に導入しますが、機材がまだ到着していない時点で、2番目をモントリオール線に就航させると発表しました。大西洋では、初のB787による商業運航となります。

Le B787 d'Air France ira à Montréal

1-2-1配置のビジネスクラス30、2-3-2配置の新プレミアムエコノミー21、3-3-3配置のエコノミー225という構成で、機内Wifiが備え付けられます。従来の機材に比べ、窓が30%広いとか、燃料消費が20%低いなどというB787の特徴も付記されますが、これは日本の旅客にはすでにお馴染みですね。(ANAのおかげ。不調が多くて冴えないのですが、開拓者ならではの困難だったと評価しないと...。)

 

AFにとって最初のB787は、2016年12月2日に受領、商業飛行は2017年1月9日のカイロ行で開始されます。2番機は、2017年4月受領予定。カイロ、ロンドン、モントリオール以外への就航は、11月14日の時点ではわからないとのことでした。

Air France opérera ses B787 vers Le Caire et Montréal

 

一方で、A340を退役させるというAFの基本計画があります。その就航路線は、

アフリカ(Bamako, Cotonou, Lagos, Lomé, Niamey)

中東(Beyrouth, Le Caire)

中南米(Caracas, Bogota, Saint Martin)

北米(Détroit, Montréal)

です。これらの目的地にB787就航の可能性が高いのは、容易に想像できます。AF-KLMのドリームライナーの総注文数は、B787-9が25、B787-10が6です。KLMはすでに7機のB787-9を運用しています。

 

補完的に(機材まわし?)、Genève便を毎日一往復するという報道もあります。

Air France va desservir Le Caire, Londres, Montréal et Genève en B787

AFはお披露目をしたいのでしょうか。

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初の21世紀型旅客機と言っても良いし、旅客機大型化からの歴史的な転換点と言っても良いB787初の大西洋路線就航が、来年5月とは随分遅れています。航空輸送の主舞台はすでにアジアに移ったことを象徴するような出来事です。それはともかくAFが一番乗りになれたと、フランスも少し誇らしいでしょう。

 

意外な事実

Lufthansaは、B787を発注していないようです。Germanwings、Eurowings、Austrian、Swiss、Brussel Airlines、SunExpressも発注が無いようです。LufthansaB747-8を買ったから、Boeing向けの発注はこれ以上無理という単純な話なのかもしれません。Airbusともお付き合いを続ける必要がありますから...。事実A350は、25機とまずまずの数を発注しています。機材の種類を絞ることは、コスト圧縮に大きく貢献します。LHは、けちな感じが見え隠れするようになりました。