PECHEDENFERのブログ

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世界5大おっかない空港

MétéoMédia(The Weather Network)で見つけました。原題は、”Top 5 des aéroports les plus terrifiants au monde"です。

 

MadeiraのFunchal空港

ナヴィゲーションシステムにも油断ならない空港。着陸はいろいろな要因で難しくなります。

 まず滑走路が短いこと。もし延伸すると側面からの風が強くなり、近づくこと自体が難しくなります。今でもかなり短いのですが、かつては1,600 mしかなく、1977年にはTAP Portugalのオーバーランで機体が粉々になり、131人が死亡しました。

 

搭乗者164人中の死者の数です。いつかは行ってみたいMadeiraだったのですが、これを聞いて少し考え直すことにしました。

 

LesothoのMatekane空港

南アフリカの領土の中に存在するレソト。山がちな風景が風を遮ります。滑走路は400 mしかありません。離陸でも十分な速度を得るには短すぎます。しかし未熟なパイロットが着陸に失敗すると、滑走路の先は断崖絶壁です。土地のパイロットTom Claytonによれば、風向と風速によっては滑走路の端に来ても離陸しないことがたまにあり、その場合、機体は飛び込むような形になります。落下しながら速度を増し、飛行に十分な速度に達します。そういうケースはどちらかと言うと稀ですが、この滑走路はアクセスが難しい村々の医療サービスに主に使われています。

 

生活するために、妙なリスクを抱える土地があるものです。

 

SabaのJuancho E. Yrausquin空港

カリブ海に存在するオランダ領の島 Sabaには、Juancho E. Yrausquin空港があります。着陸は全くの挑戦を意味します。滑走路の端は一方しかなく、それは海に落ち込む断崖です。400 mしかなく、商業目的の空港としては世界最短の滑走路です。就航している唯一の会社 Atlas Obscuraは、滑走路が原因の犠牲者は出していません。プロペラ機のみ着陸でき、船で90分かかる隣の島まで、12分で運航しています。

 

やはり90分では不便なのでしょうか。それとも港と居住地の間にとんでもない高低差があるのでしょうか。

 

HondurasのToncontin空港

Tegucigalpaの首都Toncontinにある空港の滑走路は、位置・配置が困難、いや危険です。2,000 mとその空港を使う航空機に対して短いばかりではなく、接近が乱暴なのです。パイロットは、最初に極端な方向転換を行わなくてはなりません。その後、ナビゲーションシステムなしに突然空港へ飛び込みます。このような降下は、多くの犠牲者を生みました。特に1989年、Beoing 727が粉々になり、127人が死亡しました。他にも事故はしばしば起きています。その中には、政府を転覆するために飛来した者も含まれます。

 

南米らしいというか。良き者にも悪しき者にも、飛行機事故の確率は平等に。

 

NepalのTenzing-Hillary

Luklaに位置するTenzing-Hillary空港は、エベレストに最初に登頂したシェルパと登山家(Sherpa Tenzing Norgay と Sir Edmund Hillary)に因んで名付けられました。この歴史的偉業を掲げたいという気持ちには浪漫がある一方、そこへ行く方法には浪漫はありません。空港は世界頂上への登頂の第一歩ですが、冒険はそこから始まっています。

 500 mの滑走路は山々に囲まれ、端は崖です。それに加え、60 mの高低差を持ちます。とどめは気まぐれな天気と管制システムの未設置。これが、ここを世界で最も難しい滑走路の一つにします。上手に着陸できたからと言って、いつ飛び立ち去れるか、常にわかるわけではありません。天候は大いに荒れることがあり、出発は何日も遅延されえます。

 

60 m / 500 m = 12 %= 120 ‰という勾配。普通に坂道です。しかも一方が崖。こんな滑走路、自転車を乗り回すことすら命がけになります。

 

詳しくは、

Nouvelles - Top 5 des aéroports les plus terrifiants au monde - MétéoMédia

にて。

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