Ich hab' mein Herz in Nagoya verloren...
名前のおかげで、全国的に有名だった1965年竣工の駅前ビル。さすがに老朽化したので建替えましたが、三菱地所は改称しませんでした。大名古屋ビルジング。この壮麗な姿を目にすることができるだけで、名古屋に来た甲斐があるというものです。いや、本音で。低層部分に旧ビルの面影が残っています。
21世紀になり、名駅周辺は滄海が桑田になるが如く変貌を遂げてしまいました。競い合うように高層建築が建ち並びます。多くの高級店がテナントに入り、中央駅周辺としてはユニークな街区を形成しています。
一方で、尾張名古屋は地下で持つと言われる通り、地下街も相変わらず賑わっています。よく見るとレイアウトやらデコレーションやら、よく工夫されている店が多いのです。
尾張名古屋は味噌で持つでしたっけ?忘れました。
ここでは、単なる通行人。
観覧車はくるりんより小さいのですが、「栄には48がある!」とは言わないのでしょうね。名古屋の方は。奥ゆかしいと言うか、宣伝下手と言うか。
ミラカンとシロノワールで満足することは叶わず、こちらへ移動。セントレア。
この空港も、擬似江戸時代を作ってしまったのですね。外国人受けも良いだろうと思います。シャチホコはどこにあるのでしょうか。
怪しげなキャラが、この空港のために創造されています。せんとくんには縁もゆかりもないセントレア。
この上階は物販店こそ少ないものの、広場があったり、展望デッキが広かったりと、なかなか良いかもしれません。さすがは国際空港です。
夜の国内線は、チェックインもセキュリティも全く混んでいません。本当に列なし、待ち時間なしです。待合ホールにも大した物はありません。JAL Blue SkyとANA FESTAがあります。
呉越同舟ラウンジ
受付も1つ、内部もJALとANAの区別なし。JGCもSFCも仲良くドライ納豆をつまむのでしょうか?
この空港、ANAの方が多くの便を持っていますが、JALが威張っています。
ラウンジでは、こんな感じになってしまいました。土産がANA FESTAにしか売っておらず、ANAの時刻表も必要だったからです。これからJALに搭乗するなんて、羽田ではできない体験です。
こういう剣呑なアイテムは、ラウンジを出る前に鞄に隠します。
ラウンジも特に混んでいるわけではなく、適正規模でしょう。出発便の絶対数が少ないので、いちいち案内があります。係員が客の名前を呼んで周るぐらい人も便も少ないと言えば様子が伝わるでしょうか。大昔の空港は、どこでもこんな感じだったのではないかと妄想しました。
出発30分前にラウンジを出ます。
搭乗
ガラガラの待合ホール。軽食喫茶系の店がいくつかありますが、全て閉店。
ベルトの位置を少し上げて、バリアフリーを目指した動く歩道。ベルトの終末部で前のめりになります。転ぶ人が続出していると思います。そもそもバリアフリー化する意義があるかどうか怪しい製品。副作用の方が大きくなった技術革新の例。
ゲートはこちら11番。ターミナルの外れです。
この空港のターミナルは中央で分割されており、向かって左側が国際線、右側が国内線です。ピアは母屋と平行に伸びる部分と、母屋に垂直に伸びる部分があります。垂直に伸びる部分はガラスの壁で仕切られており、左半分が国際線、右半分が国内線です。
11番ゲートは垂直に伸びる先端部分。国際線のピアは煌々と電灯がともっており、そこそこ客もいます。それに比べると国内線は限られたゲートしか使われていないので、ゴーストタウンのようです。
国際線仕様のB737-800。モケットシートです。3-3のシート配置は国内線用と同じ。
しかしIFEの個人モニターが備え付けられています。映画はありませんが、ゲームはできます。
もちろんフライトマップも表示されます。サービスは国内線仕様より上と言わざる得ません。台北、ソウル、天津、上海などにも飛ぶ機材です。
機内誌 SKYWARD は国内線用と、国際線用の2種がシートポケットに入っています。わずかな英語のページがあるかどうかだけの差です。機内販売のカタログも国際線用と国内線用の2種が入っており、これらは内容が全然違います。
近々JAL国際線に搭乗するので、国際線用機内 Duty freeの予習をします。
回遊飛行
いつもの通り、遅刻するような不届き者は出ず、搭乗はさっさと終わります。出発予定時刻の2分前にドアクローズ。4分後にはプッシュバックと順調。離陸もすぐ。セントレアは、空いていますから。シートベルト着用のサインも、離陸後5分で消灯。順調です。
しかし羽田が混んでいるとのアナウンス。到着予定時刻が15分繰り下げられます。これは、25%余計に時間がかかることを意味します。飛行距離にしたら30%増しぐらいになるはずです。予め指示が出ているとは言っても、HNDとNGOは280 kmしか離れていません。すぐに時間つぶしを始める空域になります。この便では、こんな彷徨を始めました。
こうやってみると、燃料と時間の無駄であることが良くわかります。適当なところまで沖合に出たら、また戻ってきます。御前崎を避けてみたいな感じ。
おかげで時間がたっぷりあったので、IFEのプログラムも予習できました。これも、来るJAL国際線の搭乗の準備です。
もう機内に搭乗する話題作。
これは多分見ないでしょう。
さらにパラパラめくっていたら、面白い並びを見つけました。
左ページの2作は、もちろんDaniel Craigが主演。右ページの2作はRachel Weiszが主演女優。この2人、2011から婚姻関係にあります。ミーハーな Pechedenfer には、ピンときました。JALは意識してこの4作品を配置したと考えられます。もっとも英国の芸能界の話題では、あまり相手をしてくれる人がいません。一人で見つけて、密かに笑っているオタクになりきるしかありません。JALはなかなか罪作りです。
到着予定時刻は21:45。羽田は23区内にあるとは言え、ただでさえ都心に着くのは22:30を過ぎます。
まだ飛んでいます。しばらく暇を持て余しても、まだ着陸していません。
あと何分という表示は、マイナスにはならないのですね。結局着陸は21:59でした。遅れると言っても、それほどひどくありません。
ダダ遅れの羽田到着。札幌発の526便は38分遅れ。それよりまし。
地下に向かう頃には、こんな時間。とはいうものの、都心なら楽勝でその日の内に着きます。
大名古屋ビルヂングお勤めの方なら、少し残業してもこのJAL208便には間に合います。東京・名古屋の2重生活をするには良い便です。