PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

千記事か百万アクセス:ブログの一応終了

百万アクセス達成

前々から1,000記事をアップするか、はてなブログのアクセスカウンターが1,000,000になったら、ブログに一区切りをつけようと思っていました。

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思いついたのが今年の初め。どっちが先になるか、想像もつかなかったのですが、夏には百万回アクセスの方が早くなると確信できました。そうなると、今年中かどうかが気になり始めます。これは微妙でしたが、結局12月15日に第699記事をアップロードした後に達成してしまいました。最初の記事からちょうど1,000日。そして記念すべき第700号は本記事。

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振り返ってみてブログの特性

どんなブログでもテーマを特化し過ぎると、アクセスは減り、ネタ切れを起こしやすくなります。一方テーマを広げると、どうしてもよそ様のブログと差がなくなります。広げると言ってもカバーできる範囲は変わり映えしないのですね。内容が劣る分、自分のブログはつまらなく見えてきます。これも二律背反的。

 このため、街中の宿泊や観光自体を記事にすることは避けました。こうした内容は書くのは楽ですが、主題との組み合せに必然性がありません。食+観光なら理解できます。航空機+ホテルでは旅行商品の宣伝のようです。移動+観光では日記の一部です。もちろん日記で全く構いませんが、他の日常をからこの2点だけを切り離す根拠に乏しい気がします。いずれにしてもPechedenferには居心地が悪いのでした。

 一方で、飛行機旅行に関する事柄なら、可能な限り領域を広げました。空港施設、機内や空港の食、機内販売、言語。このブログは、初めて本物の聖書の写真をアップした航空ブログではないでしょうか。

 

目的が書く練習ですから、内容に枠があること、書き続けられることが大切。一方、ブログはアクセス数、PV数で価値が決まる世界。この絶対的な物差しで計ると、このブログは吹いたら飛ぶような存在です。競うことや稼ぐことに惑わされると、目的から離れてしまうので、無関心な方が良いとも言えます。物を書く場合に常に付いて回るジレンマです。

極端なところでは、自分では書かず、効率よく検索で見つかるようにし、アフィリエイトで自分だけ儲けるというビジネスモデルが横行しています。最近ようやく浄化に向かい始めました。

 

振り返ってみて限界

生理的には航空機の中は不快なはず。もしそうでないとしたら、極めて不健康な生活を地上で送っています。飛行中は絶え間ない騒音、不規則な振動、不規則な重力の変化と、解消不可能な不快さが付きまといます。ファーストクラスの環境が、地上生活に比べて快適でないことは、どんなに金があっても騒音と振動、そして重力変化をシミュレートした寝室を造る者はいないことから明らかです。

 メインキャビンの不快さを、ビジネスクラスやファーストクラスは軽減するだけであり、快適な空間がそこにあるわけではありません。

 機内食だって地上より良いという訳には、なかなかいきません。発見があったり、良い食材に出会ったりと小さな幸福もありますが、地上で実現しようと本気になれば、困難なことではありません。

 人の興味を惹くことが「日常を越える物事」であるなら、航空旅行のサービスはネタとして役不足。日曜大工、服のコーディネーション、レストランでの食事の方がテーマとして優れています。日常を快適にする方向に歩を進めていますから。

 

一方で書き手も食材やワイン、家具の仕上げ、サービスの言葉遣いなどを理解できないと、何を行っているのか意味不明になります。こういうことが十分できないと、上位キャビンのサービスは豚に真珠*だからです。読者にも嘲笑されます。上位キャビン、特にファーストクラスの搭乗記には、このリスクが常に付いて回ります。

*:実はこの慣用句、"Ihr sollt das Heilige nicht den Hunden geben und eure Perlen sollt ihr nicht vor die Säue werfen, damit die sie nicht zertreten mit ihren Füßen und sich umwenden und euch zerreißen."(Matthäus 7,6)の記述から来ています。と言うことで、私だけではありませんね。マタイ伝から言葉を拾う人は。

 

同じサービスを低価格で見つける方向には遊び心があるので、まだ可能性が感じられます。FFP上級会員、マイレージの多寡、海外発券、各種キャンペーンなどの話題です。アクセスやPVもそういう話題の方が優れているでしょう。記事を書く上でのリスクも、単純な間違いをする程度。正せば済みます。食や装飾に理解が及ばないことは矯正困難なのに対し、こちらは気楽です。

 

振り返ってみて今後

もう一つの基準、1,000記事というのは結構な量です。まだ7割。書きたいことは残っています。しかし別の基準点には達してしまったので、軛を外して不定期更新にします。140日以上も毎日更新していましたが、幕引きの時です。「航空会社への文句」はシリーズ化したかったのですが、ANAだけで終わるのは残念です。本当はJALを書かないといけません。

 このブログは独自情報が少ない割には、小難しいことが散りばめられており、読んでも時間つぶしにしかならない気がします。一つ一つの記事をフォローして下さった方には、感謝の言葉もありません。