空いている夜の成田空港
今年から成田でマレーシア航空(MAS)の業務を行うようになったSwissport。端末操作がわからなくなり、別の係員を呼ぶようなこともなくなりました。
21:40定刻と、成田の出発便では後ろから数えて6番。セキュリティも出国審査ももう空いています。2時間前のチェックインで十分。5分後には制限エリアに立っています。
もっとも客が少ないので当然ですが、多くの店も閉まっています。奈良の飲み屋街のように夜が早い成田空港。
ラウンジもJALは本館3階だけ営業。他にはサテライトの Qantas のみ。今日は Qantas の気分。
普段から空いていますが、こんな時間だと人の気配を感じることすら怪しいレベルになります。玄関は、現代のヴァニタス画。
内部だって、視野に人が居ることを期待してはいけません。同じ区画にたまたま客が居たので背後から失礼。
このラウンジは、ワインは白3、赤3、泡1と充実しているのですが、食べ物が少ないので低人気になるのでしょう。
しかし巻き寿司だってあります。インゲン胡麻和えの巻き寿司は新鮮でした。若い女性の思いつき料理か、日本在住外国人の作る料理みたいなものを平気で出すあたりが、只者ではありません。
このラウンジ、makis(巻き寿司の複数形。普通のフランス語になっています。複数形で使われることが圧倒的に多いのですが、「巻き」が棒状の状態を指すのではなく、切り分けた一切れを指すようです。少し抵抗がある世界観です。)は微妙に外しており、その外し加減を楽しめます。
機能は十分ですが、長居したくなる場所でもなく、搭乗時間が来たらすぐに出発。今日も97番ゲートとサテライトの一番外れ。21:00には着くようにラウンジを出ます。搭乗は始まっていました。
離陸前の機内サービス選択
運命の分かれ道、でしたね。
エコノミークラスの一部 2列16席は、右の通路より機内に入った後、左側(前方)にあります。小さなコンパートメントのような感じをかもし出しますが、ビジネスクラスのすぐ後ろなので、団体用に一括して販売することはないようです。
今は無くなったMASのB777でも、ビジネスクラス最後尾一列が別室でした。たった7シートのコンパートメント。これは団体用に融通が利いたと思います。小部屋を作ってしまうのは、MASの伝統ですか?
乗ったら乗ったで、準備が忙しいビジネスクラス。
・布団とシーツ、クッションはシートに備え付け。
・機内誌、免税品カタログ、機内食メニューはシートに備え付け。
・アメニティケースは、たまに配布済み。普通は客に配布。
・ヘッドホンとウエルカムドリンクは配布。
常識的な線ですが、働く方になってみれば、どれか1つでも減って欲しいところ。さらに
・雑誌・新聞をセルフサービス。
・冊子・新聞をワゴンサービス。
ぐらいは普通です。忙しいのは乗務員だけではありません。搭乗客も退屈を避けるために武装します。
機内誌は2月号になっていて、読みたかった記事のあるThe Economistもあります。このフライトは退屈せずに済む予感がします。
定刻どおりにドアクローズ。マレー人らしい男性と子供が演じる安全のビデオ。
安全のビデオの役者の人種や民族構成は、国の立場や考え方が現れています。
97番ゲートの出発では、そろそろと地上を動いている時に、出発ゲートが遠目に見えます。人によってはこんなところに旅情を感じるかも。
給食サービス
すばやく行きます。深夜ですから。まずは袋入りナッツにChâteau-Fuissé, Tête de Cru。ワインリストに無いこのワインの搭載は、いつまで続くことやら。
つづいては、ブログのためにいつもと違う選択。麺ではなくて、肉の皿の方。
東アジアと言えば、合鴨。
メインは海老カレー。別の名前でしたが、忘れました。量が少なめになっています。
デザートは絵が人によって違うので、高頻度搭乗客にはこれが良いはず。
23:30には、片付けもすべて終了します。
普通は印象を残さないフライト後半
MASのA330での個人用スクリーンの問題点。機内放送があると、自動点灯します。一番多いのは、気流の悪いところにかかったため、シートベルト着用の注意喚起。
音声と、光で注意を喚起します。正当なのですが、深夜のフライトでは皆寝ています。MASのクルーは優秀なので、アナウンス後、消して周ります。人海戦術はアジアらしい一面。
自分で消すとなると、少し操作が必要です。
3:40(日本時間4:40)には機内が明るくなります。着陸まで30分しかないので、ぎりぎりまで寝かせてくれたわけです。着陸のためのシートベルト着用やシート位置の適正化が徹底されます。しかしその後、同じく保安上の理由でキャビンは消灯。ビジネスクラスでは、ついシートをまた寝かしてしまう不届き者も出てきます。
時間通りの到着4:20。ゲートはC24でした。