PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

MH71:NRT-KUL ビジネス

混雑する理由がない2月の成田空港第二ターミナル。何故かセキュリティの前に長い列。おもに中国人だったようです。

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MH71は定刻が21:30とか21:40。普通、出発ホールは閑散としています。列ができているなんて、珍しいこと。この列に恐れをなしたので、この時刻としては初めて優先レーンを利用します。そちらは旅客が皆無でした。しかしご存知の通り、出国審査で合流。今日は窓口が2つしかなく、列が部屋を縦断。そのうち2名の審査官が追加で出てきました。瞬間的に旅客が集中したようです。

 

房総半島のおもてなし。JALラウンジ。

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扉の向こうでは大型カウンターが正面に現れます。3人体制です。そこで受付手続きをすると、ファーストクラスラウンジへの通路にあるカウンターに誘導されます。約十メートル先なので、いつもこの同伴に恐縮していたのですが、実はこの専用カウンターには客が直接来ても良いとのこと。業務が楽になるので、歓迎されるようです。

 頻繁に来る客の心得は、サービスがやりやすいよう仕向けることと、現場の労働軽減に気を使うことでしょう。しかし客として来ているだけでは、なかなか分からないことがあります。

 

今日は少し早めだったので、寿司カウンター営業中。もっともPechedenferは野菜盛り。

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少したつと、寿司カウンターも営業終了になりますが、その頃から閑散としてきます。名物のカレーはもちろんあります。

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赤ワインボトルをテーブルに持ってきて、酒盛りしている50代の男4人のグループがいました。珍しい光景です。ボトルは2本以上あり、占有しているわけではありません。気遣いがしっかりしているのは良いとしても、赤ワインでの男4人の酒盛りは、フランスの田舎のアル中老人の集いを想起させます。

 

さて少し早めに行きます。最近ゲートオープンの時刻に到着することが多く、搭乗は始まっていました。すると同じ便に搭乗する客の雰囲気が分からないのですね。これはこれで損をした気分になります。

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Swissportはお前大丈夫かというぐらい、綱渡りの処理。システムが悪いのか、雇った人間が無能なのか判別できませんが、たぶん前者の線が濃い気がします。

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日本では無意味にスイスの評価が高いのですが、Schindlerエレベーターの事故処理を見ても目が覚めないようです。不思議と言えば不思議。ドイツ、フランス、イタリアの方が、よっぽど話ができる連中だと思います。

 

様子を見るために早くゲートに着くと、搭乗も早めになるのは理の当然。

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雑誌と新聞で武装します。New Straits Timesは、金正男殺害の記事がトップ。ここしばらくは連日報道でしょう。本拠地の KLIA が舞台ですから。

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今時、「王位」継承者が兄弟を殺害するなんて、世界の大多数の反感を買います。大変まずい事態。あえてやりますか?残虐な暴君のイメージを決定的にするため、(隠れ)反体制派が行ったのですか?真相は滅多なことでは明らかにならないでしょうが、変化への象徴的な出来事になりそうな気配があります。

 

ウェルカムドリンクは、マレーシア航空の世界基準。グローバルなグアバジュース。

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21:36にドアクローズ。定刻21:40出発のところ、ブッシュバックが22:03。この時間としては待たされました。B滑走路が閉鎖されているようです。極めて珍しいことですが、この便もA滑走路から離陸。

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この時間でも滑走路1つは苦しいらしく、渋滞していました。窓から見えるだけでも、離陸前後にJL → UA → CI → NCA → この便 → Jet Star → ?? → KE → ?? → EYという具合ですれ違いました。

 

A滑走路でも北西向きに離陸することには変わりなく、180度右回転して南東へ。空港を右手に眺めながら、太平洋に出ます。

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これは離陸のわずか8分後です。操縦室では、かなり慌しく操作していることがうかがわれます。その後さらに右旋回を追加して、KLIAへ向います。

 

揺れが激しいわけではなく、あっさりと出現するサテ。

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ソースを省くことを言い忘れました。

 

IFEは2度リセット。なかなか立ち上がりません。マレーシア航空は、2009年のパナソニックのシステムを使っているのでした。

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ガチャガチャ30分ほどいじくり回して、正常に立ち上がりました。深夜便でも再起動して、正常に使えるようにしました。「ええい面倒だ」と放置してしまいそうな欧米の会社もありそうですが、実際のところ、エコノミークラスではかなり利用されます。深夜といえども重要なIFE。

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夕食は当然、なるべく早く供出します。本日はスープに。ワインはNZのsauvignon blanc。

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ここで乱気流のため、クルーへ着席命令。サービス中断。40分ほどして再開。不運なフライトです。Pechedenferのように、しょっちゅう搭乗している客ならともかく、初めての客だったら、印象が変わります。

 

メインは和風牛肉。日本の米でした。量を減らしましたか?

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ワインはMédocに変えました。わずかにbouchonné。しかし、たいていの人は気にならないレベル。不幸なのは、bouchonnéに敏感になりすぎているワタクシだけ。

 

さっさとデザート。

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sauce framboiseで、殺人現場を表現したムースでした。

 

マレーシア時間23:25(日本時間0:25)には機内は暗くなります。「寝ろ」ということで、素直に従うしかありません。シートの位置は上半身の角度に注意します。また座面が腰にフィットする形状をしており、これはベッドとした時も身体の納まりを良くするので、その位置にも留意します。すると割合安眠できるのでした。

 

4:45に機長が "Selamat pagi ! " と元気に放送。起きざる得ません。5時間も寝られたのですから、文句を言ってはいけません。朝食はスキップしていました。寝ていた人は、そのまま寝かせるというサービスだったようです。この辺は、その日のチームによって違います。

 

相当高度が下がっています。

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5:00ちょうどの着陸。到着ゲートはC17。このターミナルの一番端です。KLIAは本拠地だけあって、いろいろなゲートに到着します。

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