PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

BA954:LHR-MUC ユーロトラベラー

さてエグゼクティブクラブの会員としては、せっかく本拠地に来たのだから、有意義に過ごさなくてはなりません。年に2度のHeathrow詣。

 Terminal 5のセキュリティはいつも混んでいるように感じますが、かかる時間はそれほどでもありません。

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もともと乗継時間が2時間弱しかなく、遅延のため時間が押してしますが、一応ラウンジに顔を出します。

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大型で人も一杯いるラウンジ。凄い数のエメラルド会員です。理由は分かりませんが、ここのカレーはふと食べたくなります。あまり美味しそうに写っていません。

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サクララウンジのビーフカレーと同様、名物かもしれません。

 

ご存知の通り、出発数十分前にしかゲートが公表されないHeathrow。ラウンジに来てからゲートは確認することになります。

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今日は不調のようで正しいか、どうか怪しいなりますが、表示されるとおりA5ゲートに行くことにします。

 

さてこの便で本年度のBA4搭乗は済みます。有料機内食にもしばらくお目にかかれません。そこで4搭乗目は、空弁+機内購入飲料という新たなパターンに挑戦してみます。

 その気になって、空弁になりそうなものを探すと、いろいろな店で売っていることが分かりました。大きな需要があるようです。スーパーの惣菜系調理品がいろいろ手に入ります。Takeawayにすれば、食堂の料理も機内に持ち込めるとは思いますが、庶民派のPechedenferとしては、Bootsで購入する透明パック入り惣菜。

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メシ+スナック+飲み物で£3.89という広告。空弁花盛りのHeathrow。

 

物悲しいプラスティックバッグを片手にご搭乗。

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そんな人は見かけません。格好悪いので、機内持ち込み手荷物に予め入れるスペースを用意した方が良さそうです。

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ブロンズメンバーだけの優先搭乗タイムがありました。

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機材はA319。予約数を見てA320にしたり、A319にしたりと運用しているようです。保有数が少ないA321とA318はこの調整に参加していないでしょう。どこでも保有数が小さいのですが、何故でしょう。機体や運転維持が割高だからでしょうか。

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また非常口席。隣はおらず。

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前の席はリクライニングできません。この非常口席はリクライニング可能です。全ては通路確保のため。離着陸時には、座席下へ荷物を置くなと非常にうるさいBA。保安は徹底しているかというと、そうでもなかったりします。

 ドアクローズした後、(この機材のせいではない)テクニカルプロブレムで45分待たされるというアナウンスを行ったのは、操縦室から出てきたパイロット。直接説明するのは良いのですが、操縦室に戻らず、客室のクルーや乗客と立ち話。乗客の1人は操縦席に座って見たかったらしく、入れてもらっていました。

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写真では左腕とワンピース(+腰周りの段々)が写っています。操縦席に座ろうとしているところです。好奇心の塊ですね、このおばさん。しばらくは会う人、会う人にこの体験を話すことでしょう。飛行中ではないので、こういうのもあり。

 

隣の列のoverhead locker。シルバー会員の荷札。エグゼクティブクラブ会員は、JALANAに比べて会員荷札をつける人が少ないようです。理由のひとつはプラスチックでできており、JAL/ANAほど立派ではないからでしょう。

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Pechedenferは...持ってくるのを忘れました。せっかく意気込んでBA4搭乗に来ているのです。気分を盛り上げるために、会員荷札を機内手荷物にぶら下げるぐらいすべきだったと反省しています。ちなみに傘も今回忘れていました。

 

 さてアナウンスにあった時間より、早く出発できました。フライト時間は正味で1時間15分ぐらい。空弁+飲料購入を実施します。

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コーヒーを頼むと、写真のような形で出てきます。カップ内でドリップしています。差し込んである木の棒はかき混ぜるため。問題は湯の温度が低すぎることでしょう。口にした時でもぬるく感じるほどですから、ドリップが効果的かどうか疑問。

 

イギリス版空弁のカバーを開けて、食べられる状態にするとこんな感じ。

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日本の弁当と違い、哀愁が漂います。何かもう一工夫欲しいところ。

 

コーヒーは300 aviosでした。ゴールド会員は(avios積算される運賃で)BAに搭乗すると、最低500 aviosのボーナスがもらえることを考えると、タダに近い感じです。

 

Bootsの「スパゲッティ+チキン+キャベツ+きゅうり+何か」サラダは、チキンが薬品臭いのでした。ぬるいコーヒーに薬品臭いチキン。イギリスらしさが体験でき、有意義な試みでした。(もちろん皮肉です。念のため。)

 

 そんなこんなでMünchenに到着。30分ほどの遅れ。

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入国審査は並んでおらず、あっという間に済みました。何も質問がありません。おかげでターンテーブル前で随分荷物を待つはめに。

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結局、どの航空会社を利用して来たか(どこから来たか)によって、入国審査のうるささが違うようです

 中東3会社の欧州行き航空券は安いのですが、落とし穴がありました。エコノミークラスだといろいろなところで列を作るので、一層時間がかかります。時間と体力のある人向けです。

 

さて戻ってきたMünchen。出発前にまいた種を刈りに行きます。「英語で話していた相手からドイツ語でメールが来た」

BA953:MUC-LHR ユーロトラベラー(その1) - バス代わりの飛行機

の話の続きです。これは、BA953搭乗日に初めて訪れた専門店とのやり取り。実話です。「今からDublinに行くので、分かったらメールで連絡して」とお願いしておいたら、翌日午後にドイツ語メールが届いたのでした。考えてみれば、100%英語で話していた初見の客にドイツ語で情報を送り、意向を尋ねるなんて奇妙です。その時は深く考えず、ドイツ語でーーしかも軽めの文体でーー返事を送ったのですが、向こうは相当驚いたようでした。つまりドイツ語は分からないだろうと想定していたわけです。とすると、客を選別したかったのでしょう。

 こういうアホさ加減と言うか、人との距離のとり方は、南ドイツでは良くあります。(自分たちを理解しない人間は疲れるので、積極的にかかわらないという行動原理が目立ちます。閉鎖的なのです!)しかし相手の懐に入ってしまえば、むしろ誠実に対応してくれるので好都合。結局こちらも心を許して、お買い上げとなってしまいました。デメリットのために購入を躊躇していたのに、それがメリットに変わるのですね。売り手と買い手の間で、価格以外にもすり合わせが自然発生します。アマゾンの対極にあるショッピングです。