さてアメニティバッグが配られます。先のフライトと色違い。
朝なので、ウェルカムドリンクは只の水をもらいます。
窓の外からは乾燥の地。砂だらけの国土のはず。
セーフティビデオは、FCバルセロナ。最近舞台が機外にある安全のビデオが増えていますが、何を説明しているのか、分からなくなるような本末転倒ではないかというものも、散見されます。Qatar Airwaysに関しては、そういう甘さはなく、よく考えられていると思いました。
離陸してみると、海岸の海の色は魅惑的。エメラルド。
特有のアイコンが使われているシートコントロールは、今回あまり使いません。昼間のフライト、しかも昼が短くなるフライトなので、フルフラットにする必要もありませんし。
メニューは、A la Carteと来ます。朝食、前菜、メイン、軽食、パンという分類。かなり注意深く編集しており、独自性を感じますが、分かりにくくなっていません。こういうところは、優れています。
オレンジジュースからスタート。アルコールは飽きました。
続いてパンが届けられるのはお約束。ドイツ発より質が落ちます。これは仕方がないこと。
前菜。メニューにあるマグロは、今日は用意できず別の魚ということでした。願ったりかなったりとは、まさにこのこと。
コーヒー。
比較してはいけませんが、BAのM&Sのコーヒーとは別物で、まともなもの。
メイン。アスパラガスのオムレツにチキンのフィレ肉。
看板に偽りありで、アスパラガスの代わりにさやいんげんが入っていました。これはマイナスポイント。QRの顧客は、魚の違いはわかっても野菜の違いはわからないということですか?
窓は離陸してしばらくすると、一様に青くなります。Qatarのお約束のキャビン暗黒化が継承されているのです。しかし質的に緩和されて、適当なムードを醸し出しているのは、787の技術。この航空機の実現は、Qatar Airwaysのキャビンサービスにとって朗報でした。
B787より前は閉めるか開けるしかなく、シールドの下げ具合で光量を調整できるといってもクルー側がコントロールするのは難しかったはずです。
なおもちろん個人で窓の着色加減は変えられますが、暗くして寝ている人はいても、わざわざ直射日光を入れようとする客はいませんでした。
座席右のサイドテーブルの間接照明は常時点灯。
良い具合です。
買ってしまいました。機内販売。
往路の飛行機で目を付けていたわけではないのですが、何となく散財。
この機材は機内Wifiを搭載しています。長距離仕様のB787-8ですから。
が、サービスは常に利用できない状態。
看板に偽りあり+宝の持ち腐れと言いたいところですが、航空券代に含まれるサービスのうち、利用していない数多いのが、業界の常識。会社側の都合で勝手に省略されてしまうのも常識。取り立てて騒ぐのも、「今更」です。
午後になったので、やっぱりもらってしまいました。おやつ代わりのシャンパーニュ。
トイレは、使い捨て歯ブラシ、使い捨て髭剃り、窓完備。
「日よけ」はキャビンと同じレベル。
ビジネスクラスのキャビンの最後部には、テーブルがあります。Champagneとフルーツがおいてあります。ここで歓談が可能です。キャビンと完全に連続している空間なので、物理的には女性を口説く程度の声量までがよろしいようで。
このテーブルと対峙する形でもう一つのテーブルがあります。薔薇の花瓶が一つ置いてありました。左右の通路を渡るために前後のテーブルの間を通ることになります。なお使っている人は見かけませんでした。この暗さでは、歓談も難しいと思います。
Qatar Airwaysは、新規就航をしても、不採算路線からの撤退も絶えず行っているため、就航地が増えた気はしません。
しかし「世界中に行ける」感が強い会社です。インド路線が特に充実しているのは、Qatarへの移入労働者のおかげでしょう。
軽食も出てきます。サーモンのグリルですが、鮭の大きさや形が英米風。
そうこうしているうちに、もはや古典となった海賊海峡へ。
着陸前のキャビンは、真っ暗に。外では日が暮れているためです。
到着はC36。サテライトターミナルの行き止まりにあるゲート。待合室が巨大ですが、到着時には関係ありません。
この空港はビジネスクラスで到着すると、入国はすぐ終わります。エコノミークラスだと、入国審査で尋常ならざる時間を待つ可能性があります。
預入手荷物が出て来るのを待ちます。