前にも書いたように、やたらよく寝られるシートでした。
ベッドの質をあまり気にする方ではないのですが、素晴らしい体験でした。
機内放送"Good Morning"で起こされたら、到着までわずか。着陸40分前ということでした。朝の準備は窓から。乗務員が全ての窓を4cmほど開けます。
少し化粧室も観察。形が美しいかどうかは別として、大きめの花が挿してあります。
広さは、問題なく着替えることが可能という程度。特に広いわけではありません。A380ではありませんから。
使い捨てアメニティが入った引き出しがあります。大抵の身づくろいに対応。
少し勇気が必要ですが、ひげも剃れます。
SQのfleetを確認。一番上がA350-900に変わってしまいました。世界の空の花形は完全に交代しました。追求する価値観が変わっています。
A350-900 15 (52 on order)
A380-800 19 (5 on order)
A330-300 22
B777-300 32
B777-200 21
B777-9 (26 on order)
B787-10 (55 on order)
という状況でした。シンガポール航空が新機材への投資に積極的であることは、一目でわかります。数年の内には、A330、B777-300、B777-200は見られなくなるのでしょうか。A380はオーダーをまだ抱えていることになっています。まだまだ運用を続ける気なのでしょう。
ご自慢のBlue Mountainをもらいます。器はWedgewood。
Champagneと言い、coffeeと言い、オーソドックスなセレクションで高級品というのがSQファーストクラスの特徴。Blue Mountainは機内だったせいか、私の良く知る味とは異なり、力強く感じました。
機内販売でお買い物をしてしまいました。搭乗記念のようなものです。
そのうち房総半島先端部。
内房はかなり外れの方でも埋立地ががあります。館山周辺は保養地のイメージしかありませんが、いろいろな生活があるようです。
人がかなり住んでいます。
この島に住んでいる人はいないでしょう。
羽田は間近。
友軍ANAがD滑走路から飛び立とうとポジションに就くのを眺めながら、ぐいぐい高度を下げます。
無事に着陸。このキャビンは工夫がしてあるのか、ノイズが低めでした。そういう点はとても重要だと思います。
ANAの帝国のようです。
ターミナルに近づきますが、これは105番ゲートで決まりのようです。出口まで遠いのですが、国際線ターミナル2期部分ではないので、まだまし。
降機した後に、乗ってきた機材の写真を撮りました。
時間を測ってみたら、着陸の7分後には到着。18分後には空港から出られました。写真撮影をしてもこんな程度。羽田はやはり便利です。
今日は7時間の夜のフライトでしたが、お土産は多量。
アメニティーポーチは、Ferragamoが曲がっています。つくりは適当なところに出しているようです。材質も安物。
中はオードトワレ1瓶とクリームが2チューブ。それからお手拭き。あっさりしているというより、ポーチの大きさにマッチしていません。トイレ備え付けの使い捨てアメニティが補完して、まとまったサービスになるよう考えられています。
ただ本当に機内で使う分しかない小さなチューブがいろいろ入っているよりは、旅行中使える量で品を厳選してある方が、格は感じられます。 これは一つのあり方と納得しました。
今回残念だったのは、機内映画を試せなかったこと。スクリーンの大きさと位置が適切に感じられました。さらに画面全体の質感も良く、使いたくなるシステムだったのです。キャビンの他の客は没頭していたようでした。このフライトでは、夕食なんか食べず、映画1本見て就寝というパターンが多いのではないかと思います。
SQの機内エンターテイメント(IFE)の充実ぶりは、相変わらずです。このシートではハードに力が入っていそうだったので、分解能や使ってみた時の印象を調べておくべきでした。