連休なので出かけます。
旅行、観光を生業としている人たちは、どんどん一般人をそそのかして欲しいものです。就業者数は増えており、これを消費拡大につなげるのが政権の「喫緊の課題」。日本経済のためにも農民的人生観から離れ、アメリカのライフスタイルへシフトしましょうと言うと反感を買うでしょうが、太平洋の向こうでは一人当たりのGDPはほぼ毎年増加。こちらは大きく上下するのみ。2015年は1995年のレベルから24%も落ちているのが我が国の現実。経済だけ見ると、他所からろくでもない国と言われても仕方ありません。
ということで、Pechedenferもブログ更新のため出かけます。成田空港へ。
今日は夕方のフライトと余裕の出発。香港からちゃんと機材が来ているかどうかをチェック。
問題なさそうです。到着ゲートがどこか示されていませんが、折り返して出発する便(搭乗する便)を検索すると、ゲートが出てくるのが不思議。
時間に余裕があることは、良いのか悪いのか微妙。空港へ向う途中、靴が相当イカれていることが気になり、新たに購入してしまいました。「みずぼらしい靴なんて、国際線の搭乗客にそぐわない」という古臭いセンスが首をもたげます。日本経済のために消費して、小さな報国。
展示品である上、製造上の欠陥を指摘して15%OFFにしてもらいました。いつ底が外れるかも分からず、キャビン内でボロ靴を履いていては格好が悪いので、散財も良しとします。客室乗務員は職業柄、卓越した観察力を持っているので、100%気づかれます。
久しぶりの成田キャセイカウンター。客が多いのは、2便の出発が重なっているため。
空港自体は混んでいない時間帯なので、FAST LANEも利用せず、セキュリティ、出国。指定ラウンジは出国審査を終えて、目の前にあるこちら。
しかし85番ゲートはサテライトなので、JALのサテライトラウンジが便利。まだ陽が高いので、眺めも良いはず。
何とChampagneが3種類もあります。バケツA
とバケツB。
ワイン好きにはたまらない状況。同じワインでも比較ができる状況は、貴重。早速、試飲を。まずは期間限定品から。
Laurent Perrier LA CUVÉE BRUT。口に含んだ時すぐに感じることは、リンゴ酸がはっきりしていること。メリハリが利いています。その割にはとてもエレガント。重さや停滞を感じることはなく、むしろ軽い感じのChampange.。ビスケットの香りなどという典型的な要素も感じられますが、副次的なレベルに止め、新鮮さを強調した「ブレンド」。一方で丸みを感じさせる要素は十分で、Crémantにはない高級感が演出されます。太陽の下で味わうChampagneとして理想的。このセレクトには感心しました。包括的な提携先であるゆえ、可能になったのかとも思いました。全くすばらしい限り。
次はLaurent Perrier標準普及品。
先のCuvéeと比べると、曖昧で愚鈍に感じてしまいます。昔はそうではなかったという感慨は、ノスタルジーではないと思います。新鮮さを感じる要素がいつの間にか消えています。これらは第一のLA CUVÉE BRUTの方に受け継がれています。良くも悪くもこれが現在のLaurent Perrierの現状。Grand Siècleもこの路線で、残念に感じます。
そしてNicolas Feuillottte 2008 Brut Blanc de Blancs。
これは古くて酸化されたワインをうまく「ブレンド」しています。少し収斂性がありますが、樽由来の成分によるものでしょうか。一般の人が、年号入りのChampagneに期待する要素を過不足なく表現したという感じの商品。「ブレンド」が要となっている昨今のChampagneですが、もう少し尖がった所が欲しい気がします。
三種のChampagneを置いた時、それらの性格がごく自然に三様になっています。国際線サービスの年季を感じます。JALの実力を垣間見ました。
このラウンジは、見渡す限りJALということもしばしば。
赤組の方々には、このラウンジは総本山寺務所?
食事のコーナーも覗いてみました。地方の特産品を使った料理とか、地方料理が出ています。鹿児島からは芋。
山形からも芋。
芋が重なっていますが、偶然でしょう。新鮮さがあるので、ダイヤモンド会員のように頻繁にラウンジを利用する客には、楽しみになりそうです。ただANAのSUITEラウンジにある創作料理食堂の方が企画としては本格的で、比べると迫力不足は否めません。
せっかくだから、トリ丼に初挑戦。ついでに安納芋のスープも。
久しぶりの旅行なので、つい興奮してしまいましたが、搭乗開始時刻にラウンジを出ます。