PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

CX505: NRT-HKG ビジネス

成田空港ターミナル2のサテライトには、吉野家があります。

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しかしここは牛丼屋ではありません。がっつり食べる人のための食堂。カツやラーメンが主体。現場では牛丼が見つからなかったのですが、改めて写真を見ると左上にちゃんとあります。

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機会があったら入ってみたいものです。

 

85番ゲートに行くと、こんな機材が駐機中。

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ファーストクラスが設定されない便で、搭乗はMarco Polo Club Diamond会員、oneworld Emerald会員から開始。ここで5人ぐらいが搭乗。1人を除いてビジネスクラスのキャビンへ。その次はビジネスクラス客、Marco Polo Club Gold会員、oneworld Sapphire会員と呼ばれていました。その後どうなったかは、わかりません。キャビンに入ってしまったので。

 

乗り込むと例のシート。東京にはこればかり来ていますが、十分です。

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後からビジネスクラスの客が続々と搭乗、満席でした。インボラ客も多かったのでしょう。

 

最前列はモニターが高めに位置し、遠め。携帯スマホ置きには手が届きません。ただでさえ、利用している客が多いとはいえない「携帯型電子機器収納」が全く利用できません。

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もちろんこれはバシネット設置のためですが、日系以外ではあまり細かいことは気にせず、旅行するのが肝要。しかし一番前の席より中間席の方が、使い勝手が良いことは間違いなく、あまり良いシートではないと言えそうです。

 

 ウェルカムドリンクは、本日4種類目のChampagne。たぶんBillecart-Salmon。

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ビジネスクラスでも、ファーストクラスでも供出されるChampagneは大手メゾンの大量生産品。出会う機会も多く、味を覚えます。価格はともかく、ありふれているワインなのです。少し注意深く味わう人なら、3回も同じワインに出会ったら普通味を覚えます。ブラインドで出されても、安定供給可能なChampagneで値段帯が分かっているので中身がわかります。ブラインドには違いないのですが、ビジネスクラス用という情報から候補が絞られ、それらの多くは味を知っているのですから、だいたい当たるわけです。また大手メゾンの定番Champagneはブレンドを尽くし、原価の大部分が宣伝費というワイン。好き嫌いというものさし以外では評価できないように思えます。ファーストクラスも同じ。航空会社がChampagneのサービスに手を入れる日も近いのではないかと思います。

 

飛び立つ前にISMも挨拶に来て、まずまずの滑り出し。このISMは現場サービスにも積極的に出ていました。

 

安全のビデオは昨年から変わっていません。キャセイ従業員が実写、客がアニメーション。

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メニューも出発前に配られます。食事、ワインを含む飲み物が一冊になっています。

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この形になってから、ワインリストは文字だけです。すっきりしましたが、クルーはラベルの判別が大変になったのではないかと思います。ワインのサービスに随分手間取っていました。

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ここはアジア。ワインに関しては、少し勉強したぐらいで客の言葉についていくのは無理なのは理解できます。でも客の方で意図を伝えるのに努力が必要だなんて、どう考えても滑稽です。ANAは例外で、質量ともに従業員のレベルが高すぎます。(一方ワインコンサルタントは凡傭なのが、ANAの面白い点。)

 

成田出発が少し混んでいます。トルコ航空、Jetstar、ANAの後に続いて滑走路へ。

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ゲートが遠いこともあり、プッシュバックから25分後に離陸。

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離陸するとすぐに給食サービスが始まりました。ナッツとドリンクは写真を取り忘れました。ペリエにしたはず。

 

機内食の第一ステージでは、変わらない生野菜サラダと蕎麦。海老は蕎麦に入っていました。するとオードブルはどうなったんだと観察すると、刻んだサーモンが卵の破片のようなものの上に載っており、全体をcercleで整えたものになっていました。香味野菜やハーブが散らしてあります。ソースは広東風の甘いもの。合うとも合わないとも言えませんが、面白いので歓迎。

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ドレッシングが2つついていますが、これはEmerald会員限定のサービスではなく、おそらく間違い。別の席ではドレッシングが載っていなかったことでしょう。ワインはRibonwood Sauvignon Blanc Marlborough 2016を合わせましたが、大柄でエグく感じました。今日は、今風のひ弱なChampagneばかり飲んでいたため、なおさらそう感じたのかもしれません。

 

第二ステージ。海老とホタテ、中華野菜、XO醤という広東風の組合せ。外れが少ないCathayの中華。

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ここはBourgogneのChardonnay。樽がうるさいスタイルでしたが、この料理にはそのぐらいの方が良いと思いました。

 

チーズ三種は昨年から変わらず。熟成状態は十分管理されています。

Skytraxのビジネスクラス機内食2位の某会社も見習って欲しいものです。Skytraxではチーズは評価対象外なのでしょうか。あのランキングは、数多くの味音痴によって作られている気がして仕方ありません。

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ワインはSauternes。大変優れており、このフライト全体の目玉でした。D.V. by Doisy-Védrines 2013。正確にはBarsacのワイン。多分収穫年のせいだと思いますが、貴腐香、酸がしっかりしており、ラベルから想像できるレベルではありません。良い買い付けをしたようです。"Doisy-Védrines"が通じないことや、グラスがポートと同じことは、ご愛嬌。

 

2つばかり、気がついたことを。

・皿は全て鳴海製のようでした。Qatar AirwaysもCathay PacificもNarumi。頑張っています。

・今日は、白ワインの冷えすぎはありません。マークされているのか、サービスの質が向上したのかはわかりません。

 

最後は5分から10分待って食べるHäagen-Dazs。日清カップヌードルより長い待ち時間。

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 ちなみに北フランスのこんな場所で製造しています。

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全て終了して片づけが済んだ頃、機体は沖縄本島上空付近を飛行中。ドアクローズから2時間30分と、かなりゆっくりした食事を楽しめました。

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時間帯が夕方の出発ですから、このぐらいのテンポは大歓迎。満足度が高いフライトになりました。

 

この後50分ほどの暗い時間。乗継情報も出現します。

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ほとんどが欧州、他には近東や北米。CX566に乗継いでKIXへ向う客はいません。

 

空港混雑のため、旋回して時間つぶしをしましたが、無事に到着。雨上がりの香港。

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香港までのフライトは4時間ぐらい。その気になれば、ちょっと遊びに行く感覚。成田空港が遠いことは逆に利用して、中途で買い物をするとか、食事をするとか挿入すれば、それはそれで結構楽しめます。

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