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タイ航空がひそかに優秀

出そろった評価

夏も後半に入っていますが、日本の美しい伝統の継承者たる皆さまは、正しく夏バテ召されていらっしゃいますか。世界の空ではSkytrax各賞が発表され、各社が機内誌で受賞を自慢する季節でもあります。8月号の編集にしか間に合いませんから。

 

ご存知の通り、Skytraxは素人による人気投票を集計したものですが、宣伝効果は抜群。今年ひっそりと重要な評価を獲得していたのが、タイ航空(TG)でした。

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タイ航空によると2017年のSkytrax各賞では、1,987万人以上の旅行者によって2016年8月から2017年5月にかけて調査が行われ、対象となった航空会社は320社です。タイ航空が世界一に輝いたのは、以下の部門。

 

・ベストエコノミークラス

・ベストラウンジスパ

・ベストエコノミークラス機内食

 

エコノミークラスのサービス全般と機内食で世界の頂点と目されているのでした。これは大金星です。

 

メディアやブログ等では、ファーストクラスやビジネスクラスばかりもてはやされますが、これはエコノミークラスに比較して敷居が高いからに他なりません。最初から最後まで平凡な話には、誰も関心を示しません。ファーストだと何も無くても記事になりますが、エコノミーでは何かないと記事にならないのです。

 

メディア受けはその程度ですが、会社や株主にとっては、エコノミークラスの評価は直接収益と関連づけやすいのではないかと思います。

 例えば、B787-8(TGの場合、エコノミークラス240席、ビジネスクラス24席)で維持する路線で販売される航空券の平均価格が、エコノミークラス5.5万円、ビジネスクラス18万円だったとします。今エコノミークラスが人気となり、1席1万円高く売ることができたとします。同額の利益をビジネスクラスの値上げで得るなら、1席10万円高く売らなくてはいけません。

 

エコノミークラス5.5万円、ビジネスクラス18万円は、東京-バンコクの往復運賃として標準的です。エコノミークラスが良いと評価が定着すれば、平均価格が5.5万円から6.5万円になっても競争力は保てます。しかしビジネスクラスを18万円から28万円にするのはだいぶ困難で、こんな値上げはSkytraxで世界一になったとしても無理です。つまりエコノミークラスが評判になると、収益に貢献する可能性が高いのでした。

 逆に考えると、エコノミークラスがあれだけ高く売れるSingapore Airlinesの収益はかなり高いはずです。もっともSQは最近Skytraxでは元気がなく、ベストエコノミークラス5位、ベストエコノミークラス機内食6位、ベストエコノミークラスシート5位などという調子です。タイ航空に水を開けられている状態です。

 

機材や路線によって事情は少し異なりますが、エコノミークラスが人気になるとはこういうことを意味します。

 

スタアラゴールドが気になる方へ

3大航空連合に加盟している航空会社の上級会員資格を維持することは、世界を安く動き回る人にとって今だに重要。オーセンティックなパターン(エコノミークラス搭乗によりビジネスクラスのサービスの一部を享受)にこだわるなら、タイ航空のエコノミークラスは重要となります。100%マイル加算率の格安エコノミーの航空券を大規模に販売している会社だからです。

 

2017年、タイ航空は他にも

 

・ベスト空港サービス 世界3位(世界一はANA

・ベストエコノミークラスシート 世界3位(世界一はJAL

 

と、エコノミークラス利用客に関心の高いサービスについて高評価を得ています。これは、スターアライアンスマイラーにとっても重要。航空券価格も現在のところ上昇していないので、狙い目の会社です。(予約クラスの確認が重要。よく最安値になるV, Wは、大抵のFFPでマイルが加算されません。)

 

結論

スタアラゴールド会員には、タイ航空の長距離エコノミークラスの利用が旬。そうでない人も世界一のサービスは体験の価値あり。