8:10発と朝早い便。7:30の搭乗開始は、ドイツだったら普通の出発ですが、香港国際空港(HKIA)なので少し大変。
人がまばらな出発階コンコース。60番ゲートと聞いて、歩いて行きます。すでに準備が整っているかのように表示されています。
写真で初めて気がついたのですが、奥の広告案内には日本語表示があります。
The Pierでスマホを充電後、ゲートへ。本日の機材は新しい塗装。と言っても、新塗装が発表されてから随分たちます。
新しいイメージを打ち出すと共に、デザインを変え(、燃料の買い付けに失敗し)、仕上げにMarco Polo Clubを大幅改悪(、さらに大幅リストラ)したキャセイパシフィック。陽気なサービスが変わっていないのがせめてもの救い。
今日はファーストクラスの設定があるので、この看板が意味を持ちます。
予告から15分後が搭乗開始。地上係員は20枚ぐらいの搭乗券を印刷して、カウンターに並べていました。エコノミー満席、インボラアップグレード大量発生でしょう。
とにかくご搭乗。
広々としているファーストクラスのシート。シートの機能云々より、居住性が非常に良いのでした。開放感とプライバシー保護のバランスが良いのでしょう。収納の種類は多くありませんが、十分です。個人ロッカーは大変広く、印象的でした。
窓は3つ。
続々と搭乗してきます。ファーストは満床、ではなく満席でした。
多分ビジネスもいっぱいでしょう。
ウェルカムドリンクはオレンジジュース。
シート脇、壁側には花が一輪。
窓とシートの位置関係が良くできていて、外が良く見えます。そして退屈しません。キャセイの逆ヘリンボーン型ビジネスクラスでは、そうでもないので意外でした。
スコール。
安全のビデオは特に変ることがありません。
恐ろしくおしゃべりな美人ISMが挨拶に来て、1,596 milesの空の旅に出発。離陸は9時前でした。
ファーストクラスを担当したこのISMは、あまり勤務することがない路線だと言っていました。わざわざ手配されたのでしょう。ファーストクラスにこのISMが合いそうな客がいたということです。それはPechedenferだったかもしれません。何回も絡まれました。
考え過ぎではありません。この会社は個々の顧客のデータを蓄積しており、個別サービスを本気で実践しています。中華風のサービスと言ってしまえば、それまでですが、どういうデータを持っているのか知りたい気もします。
仕事の上で新たに人に会う時、その人の履歴や関心を調べるのは、努力としては初級レベル。しかしこれが実践できる人は、なかなかいないでしょう。調べたことを消化、常識として接すれば、相手には厚かましくならず好印象を持たせることができます。Cathay Pacificは、多くの顧客に対してこれを行っています。注意深く観察すれば見えてきます。本来知られてはならないことですので、それは微妙なレベル。しかし確実に行っています。Skytraxの評価がどうであろうと、この会社のサービスは非常に高いレベルにあると思います。
20分もすると食事のサービス。朝食ですから、「あんなこと」や「そんなこと」を期待してはいけません。トマトジュースでスタート。
第一ステージは、パン、フルーツ、ヨーグルト、シリアルなど。必要ないものは頼むことはありません。
バター、イチゴジャム、オレンジママレード、蜂蜜が添えられていたのですが、パンは、croissant、オレンジママレードのデニッシュ、カップケーキ。どうやって添え物を使うのか不思議。こういう奇妙なところもキャセイ。
ちなみに皿は全てノリタケ。
ビジネスクラスの鳴海より高級感があります。
メインは牛肉粥にしました。牛肉が異常に多く入っていて、食べがいがある一品。左側の菓子も秀逸。ただ油が多いタイプ。
これで終わり。50分の朝食でした。YquemやらAmourなんて出てきません。健康的なものです。
2時間ほど時間があります。その後、機体はひたすら南下します。シートをフルフラットにして、寝込んでいる客が多いようでした。皆さん朝が早かったはずですから、二度寝しているわけです。一方、Pechedenferには重要な任務がありました。
報酬はいつものボールペン。
80分ほどで、 "Cabin crew, 30 minutes for landing."のアナウンスが入ります。機体はマレー半島の東。
どんどん降下し、土地が見えてきます。
HKIA到着ではお馴染みの乗継ぎ便出発ゲートの表が出現。しかし到着はChangiです。この表に乗継便リストが表示されることがあるのでしょうか。
同じプログラムを共有して、受託手荷物の受取り場所と到着ゲートを表示するだけに使っているのでしょう。
南の島。マレーシアはまだまだ開発されていないのでした。
美しい海と島の風景ですが、Changiはもう目と鼻の先。
着陸は非常にスムーズでした。
清掃も行き届いており、設備も充実。世界ランキングでは不動の地位にあるChangi。こういう場合、代わり映えしないことは良いこと。