PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

TG677:NRT-BKK エコノミー

だんだん貴重になってきたA380の搭乗です。この機材がデビューした21世紀初頭、購入各社はこぞって東京便に利用しました。今ではほとんどが撤退しました。日本のマーケットは各社の期待に届かなかったのです。日本の衰退を象徴するような出来事です。

 

貴重なA380で飛んでくるタイ航空は、成田空港ターミナル1南。利用者はすぐ気が付きますが、United Airlinesがでかい顔をしているターミナル。

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これが出国審査を出て目に入る光景です。目立つ場所に駐機する機材が多いUA。ここはHoustonでもDenverでもありません。デルタが日本の航空当局に対して多大なる不満を抱えているのも判る気がします。

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今日はデルタの利用でないので、アメリカの力学はどうでも良い話。冷静にターミナルの観察をします。

 最近出来た有料ラウンジ。アルコールは別料金ですが、利用料金1,200円。使う人も多いかと思います。一応ターミナル1南側の区画ですが、北側からも近い場所で、スカイチームの客も狙っているようです。

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ここから程近いところに、シャワーと仮眠スペースのサービスもあります。この2箇所に加え、飲食店も利用すれば、トランジットホテルもラウンジも要らないということになりそうです。

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残念なことに、このラフィネは9月30日閉店の予定です。成田空港では

①ターミナル2制限区域内のラフィネは営業を続ける。すなわち

②ターミナル1はターミナル2に比べて、シャワー需要が小さい。すなわち

③ターミナル1の客はターミナル2の客に比べて臭い。

と結論するのは、いくら何でも無理があります。

 ターミナル1には別のオアシスがあり、それを利用する人が多いのですから。

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つまり上の三番目の結論の部分は、

ANAラウンジのシャワーは、サクララウンジのシャワーより混んでいる。

とすべきでした。それでも赤組でも青組でもない客には、飛躍していますが...。

 

本日の指定ラウンジなので、やせ我慢せずに入室します。

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いわゆる「餌場」に重ねられた皿。壮観です。このちょっとした工夫が日本。

 

いつもどおり飲食・くつろぎエリアの混雑は尋常ではないので、人のいないところへ退散します。

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残念ながら、ここでも麺類を盛大な音を立ててすすっている方がおり、静謐な環境ではありません。ANA利用ではあらゆる場面で聞こえてくる麵すすりの音。ANAのバックグランドミュージックですね。

 ここは日本なのでいろいろ言うのも何ですが、1人のヌーハラのため静かな環境がぶち壊しと思うアメリカ人もいるでしょう。「わざわざ静かなセクションに不快な音を出しに来るな」と発想するわけです。給餌エリアの混雑が根本的な問題ですが、麵をすする音に非寛容な人はそこまで知恵がまわらないでしょう。一方このセクションは、静かな環境の提供が意図されています。音を立てる方に問題があることは言うまでもありません。

 

寿司バーを始めるようです。ANA英語については、コメント無用でお願いします。

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いつも興味深いANAラウンジですが、搭乗時間が迫ってきたので立ち去らなくてはなりません。ゲートに来てみたら、びっくりの列。

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前方に行って確認したら、隣のゲートでした。列が長すぎて、並ぶとゲート表示が読めません。これも名物?

 

ようやくご搭乗となるA380。久しぶり。前回は昨年タイ航空でバリ往復をした時。

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1階は全てエコノミー。2階最後方にも小さなエコノミーのキャビンがあります。ただし入口は1階で一箇所しかないので、最後方まで歩いて、そこから階段で昇ります。

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2階エコノミーキャビンの最前方から撮った写真。

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小さな区画。そこそこ人気があるので、大体混んでいます。本日は幸運にも隣席不在。快適なフライトになったのは良いのですが、いつも空いているとタイ航空もA380撤退となるので、少々心配。

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前方はビジネスクラスのキャビン。

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本日は世界一のエコノミークラスを検証するという崇高な目的があるため、他のキャビンには関心がありません。と、粋がる必要もなく、前方があまり良いとも思いませんでした。エコノミーでもワクワク感があるA380の2階のキャビン。

 

安全のビデオは日本語字幕。このビデオ、音声は英語とタイ語だけですが、路線によって字幕の言語を変えています。

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ゆったりと離陸して、すぐにシートベルト着用サインは消灯。

 

気流による揺れもゆったりしていて、過ごしやすい機内環境が提供されるのがA380。微振動もあまり感じられないし、疲労も最小限。乗り心地の点では抜群だと、いつも思っているのですが、あまり指摘されることはないようです。気のせい?

 

機内サービスはスナックから。

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世界一のエコノミークラス機内食も検証しようと思ったのですが、記事が長くなるので、それは帰りの便で。

 

このフライトで特筆すべきサービスをひとつだけ。

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ここはエコノミークラスのトイレ。このクラスでここまでの飾りつけはありえません。ここだけファーストクラス並みでした。