JAL/ANAの東京からKuala Lumpurへの便は、混んでいないようです。その空いている感じが、他路線と違います。何というのか、質の違いを感じます。例えば、ANAが東京-KUL便を補強、1日2往復にしてまだ1年。その時はそんなに潜在的な航空需要があるのかと、不思議に思っていたのですが、客が増える見込みは無かったようです。需要-供給の法則でしょうが、相変わらず消費者に有利な状況が続いています。
Pechedenferなぞは、何で増やしたの?と思う訳です。大して利用しない客には、はかり知ることのできない深慮遠謀があるのでしょう。
表向けは「長期滞在者向け」と称して、ばかに安いビジネスクラスを販売しています。
・往復90,000円に燃油サーチャージ、航空保険特別料金、諸税
・滞在期間9日以上6カ月以内
・乗継は日本国内で往復各1回可
・予約変更払い戻しは手数料10,000円
・予約は出発28日前まで
・販売期間2017年12月31日まで
・搭乗期間2018年1月10日から9月30日
という条件です。
実際調べるとわかりますが、この価格は気前よく出てきます。
欧州内のビジネスクラスではよくやられているようですが、面白い販売方法です。滞在9日以上という条件では、出張客には使いにくいはず。払える人には高く売ることができても、席は余るので何とか売ろうという努力でしょうが、長期滞在のフィルターは何故?
昨年までとは事情が異なり、KUL発券の航空券が必ずしも安くありません。このANAの航空券で「長期間のKUL滞在」に行き、そこからのビジネスクラスでお得に旅行というプランは無条件ではうまくいかないようです。
予約クラスはPですから、ANAマイレージクラブには70%の加算率。往復4,700 milesにしかなりません。(国内区間を付ければもう少し増えます。)しかしこれをAegean AirlinesのMiles+Bonusに加算すると、加算率200%。一往復で13,400 milesにもなります。2往復したら、それだけでGold会員継続。日本発なので、かなりお手軽です。
単純に、ANAのビジネスクラスを体験したいという人にも向いています。
「9日もあれば、KULからDOH行って、JNB行って、SYD行って、SCL行って...」なんていう人にも、ぴったりの航空券です。
このANAのビジネスクラスのプロモーション、使える方には有利な展開が待っています。
(2) ゴールデンウィークでの利用
最近、まとまった休暇の消化が国策で進められているため、海外旅行業者にはかき入れ時のGW。もちろん航空券は非常に高価になります。JALのHawaiiなんてとんでもない価格ですが、それでも売れるところが凄いと思います。
そんなGWでも例外があります。それがKuala Lumpur。GWをフルに使える日程でも、普段とそれほど変わない価格で航空券が見つかります。しかも売り切れている料金カテゴリーが見つけにくいというガラ空きぶり。
例えば本日11月27日に調べたJALのエコノミークラス。来年のGWです。行きが32,000円から。4月28日(土)の出発ですよ。
直行便では40,000円。日本発のGWの国際便全体で見ても断然安い渡航先のようです。
帰りも状況は変わりません。32,000円から。直行便も40,000円。これは前日5月5日発でも同じでした。
Honolulu (3,800 miles) とはそれほど距離が変わらないKuala Lumpur (3,350 miles)。それなのに、何たる違いでしょうか。
Kuala Lumpurが魅力的かどうかは、人によって異なるでしょう。しかし魅力は今一つと思う人でも、KULから先に飛ぶことが可能です。KUL発の航空券は、さすがに日本のGWには連動しません。もちろん観光に問題ありという場所ではなく、ずっと滞在するのもよし。航空券の価格が抑えられ、入手しやすい状況はいろいろ利用できると思います。