PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

SPG-マリオット間のポイントころがし実施

Marriott Rewardsの軍門に下る

Marriott が Starwood を買収、それぞれの顧客は顧客プログラム (FSP) 間を相互に往来できるようになりました。Pechedenferは長らく無視していましたが、今頃になって Marriott Rewards の会員になりました。

 SPGのプラチナ会員は、Marriott Rewardsでもプラチナ会員。しかし「肩書」を増やしたくて入会したわけではありません。使わない会員プログラムに入会すると、面倒ばかり増えます。そして Marriott を使う理由はなかったのです。

 

突然の方向転換は、SPGスターポイント有効活用のため。ポイントころがしの誘惑に負けました。

 思い立ったらすぐ、Marriott Rewardsに入会。その足でFSPをリンクすると一瞬でプラチナ会員。3分で済み、ストレスフリー。このスピードは、さすがアメリカ。抜群に優れています。

 

しばらくしてメールが届きます。入会自体の通知は来なかったので、サービスの個別化が進んでいます。

f:id:PECHEDENFER:20180222121341j:plain

 

 

さて、思ったことがどこまで実現できるか確証はありませんが、手探りで進めます。

 

よく知られるレアな特典

スターポイント 90,000 pts をMarriott Rewards に移行します。すると 270,000 pts になります。レートは3倍に固定されていますから。

 これを Marriott Rewards の非典型的特典、「航空券とホテルのパッケージ」に交換します。この名前はパック旅行商品に見えますが、そうではなく、

・「航空券」は、様々な航空会社 FFP のマイルを意味します。

・交換を申し込んだ時点で FFP のマイルへの変換が始まります。(6週間以内に完了)

・「ホテル」は Marriott Rewards の対象ホテルに連続7泊する権利を意味します。(7泊は分割不可)

 

債権の一部付け替え、残りをオプションと交換です。となると、オプションを上手に(=えげつなく)行使できる見込みが無いとダメですね。なおホテルのグレードと、変換後のマイル数によって必要ポイントが異なります。またFFPによって変換率が違います。Marriott Rewards は、FFPごとに2次元チャートで必要ポイントをまとめています。その「一覧表の一覧」は、

航空券とホテルのパッケージ

にあり、以下のような表がいくつも並んでいます。

f:id:PECHEDENFER:20180222190120j:plain

 

FFPの中では United の MileagePlus が一番効率が良く、上の表の1.1倍のマイルが得られます。しかし MileagePlus は個人的にはかすりもしません。そこで2番目に良い British Airways Executive Club に変換します。Aviosが最も効率よく得られるパターン*は、

270,000 pts → 120,000 miles + 7 night stay at 1-5 category hotel

 

*このブログは航空旅行ブログであり、旅ブログではありません。宿泊を充実させるための悪あがきは、記事には現れないことになっています。Aviosの変換効率を追求したのは、記事を書くため。一般には、宿泊を充実させるという考えも同様に重要です。

 

特典交換の実際

特典の申込みは電話で行います。一覧表の 表示 というリンクをクリック、もう一度ログイン情報を入力すると、説明やら注意書きが出てきます。丁寧に読んでいくとアメリカの電話番号の他に、各国の電話番号一覧へのリンクがあります。そこをクリック。日本の場合、無料通話番号と東京の電話番号が用意されています。

 

0120番号は、延々と電子メッセージを聞かされますが、その後の待ち時間は短く、ストレスになりにくい工夫がされていました。応対は普通に丁寧。

 

ホテルが未定ならば、特典の申込みだけして、宿泊予約は後日でもできます。ただし申込日から1年間が、この特典の有効期限。確かめませんでしたが、これは宿泊完了を意味するのでしょう。

 

申込みだけ終わると、数時間でメールが届きます。

f:id:PECHEDENFER:20180222122225j:plain

 

自分ページのポイント残高は、0になります。電話で申し込んだ後、表示に反映されるまで数時間かかるようです。

f:id:PECHEDENFER:20180222123940j:plain

なお一旦申し込むと、宿泊予約はウェブからできると教わりましたが、どう行うかよくわからなかったので再び電話。二度手間になりました。

 

教訓としては、旅行期間を決めたらホテルに当たりを付け、カテゴリーと部屋の空き(ポイント宿泊での空き)を確認した上で、電話をかけて特典申込を行うのがスマート。ダイヤルしてから、10分程度ですべて完了します。

 もちろん必要なポイント(今回は270,000 pts)を持っており、マイルに変換するFFP(今回はExecutive Club)の番号が手元にあることが前提です。

 

ホテルのカテゴリーの一覧は以下のサイトで。

https://www.marriott.com/hotel-search.mi

なお来月3月6日、一部のホテルにカテゴリーの変更があります。21 %のホテルで上昇(改悪)5 %のホテルで下降(改善)します。

2018 Marriott Rewards | Changes to Categories & Tiers

 

f:id:PECHEDENFER:20180222134250j:plain

 

補足と指摘したいこと

(1) United の MileagePlusは、SPGスターポイントからの変換効率が他のFFPの半分。FSPのリンクが可能になった今、スターポイントは Marriott Rewardsのポイントに変換してから、マイルに換えた方が良いはずです。Marriott のポイントを単純に変換するか、「航空券とホテルのパッケージ」にするかは表とにらめっこ。

 

(2) できるだけ多くの Aviosが欲しい人は、270,000 ptsを交換、category 1~5のホテルに7泊と言うパターンになるはず。250,000 ptsの交換では、スターポイントから直接換えた方がAviosは多くなります。

 category 1~5というと、ホテルのグレードは大したことないので、ラクジャリー派には「とりあえず寝る場所確保。」それでも7泊は、15万円程度の節約になります。

 

(3) ちょっとシミュレートしてみます。SPGの 90,000 pts が 120,000 Avios に化けます。無料航空券に換えるなら、

・東京-ロンドンのプレミアムエコノミー1往復

・東京-ロンドンのエコノミー2往復(閑期だと3往復)

・東京ーバンコクのビジネス往復とエコノミー往復(♂Y, ♀Cは必至?)

などになります。category 1~5のホテルは、ロンドン市内にはありませんが、英国の地方都市にはあります。

 プレエコ利用の英国一週間旅行とか、ペアで行くエコノミー利用の欧州一週間旅行が、SPGの 90,000 ptsで可能になります。諸税や諸費用は別に発生するものの、相当お得です。

 

(4) SPGの 90,000 pts を、直接 Avios に変換すると 110,000。ホテル無料宿泊を大部分捨てても、10,000 Avios余分に得られます。

 

(5) 余裕をもって準備すれば、シミュレーション通りの特典利用は十分可能です。Pechedenferも考えていた旅程を変更せずに、ホテルの予約まで完了しました。

 

(6) FFP のマイルへの変換は、交換申込から6週間以内に完了となっていますが、実際には3日で Avios に反映されました。早いとしか言いようがありません。米系プログラムの特長ですが、このスピードは素晴らしい限り。

 

総じて言うと、SPGの 90,000 ptsと1週間の休暇が用意できるなら、強力な特典です。