バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

陸で集めるマイルは、収集計画と同時に利用計画を

前の記事の補足

前の記事はHNえびちゃんという方に twitterの引用を頂きました。預入れ荷物と別行動するという変わった旅行が多い方のようですが、その知識に Pechedenferは常々感服しております。しかしこの方にすら、少し誤解されたようです。それなら多くの人が誤解しているはずなので、この記事で弁解することにしました。

 

Pechedenferは、陸マイラー諸氏や広告ブロガー諸氏に嫌悪感を持っているわけではありません。制度を出し抜くやり方は痛快ですし、こういう人たちが自然発生して、社会現象になっている点は気に入っています。

 またPechedenfer本人も、搭乗マイルゼロの Aeroplan にSPGポイントを移行、スターアライアンス便を何回も発券しました。Krisflyerも5,000マイルの搭乗マイルにアメックスのポイントを加えて、SQのファーストクラスに搭乗しました。ポイントを貯める一方で、使い道を一切考えていない Asia Miles のアカウントもあります。陸マイル、ポイントに特化することを批判する立場にはありません。

 

問題なのはマイルの数字に気を取られ過ぎ、それが本当に使えるかどうかの検討が甘すぎることです。

 

例えばJALカードの宣伝に、「クレジット利用で貯まったマイルでハワイ旅行」というコピーがあったとします。これを見て、GWや年末年始にビジネスクラスでホノルルに無料航空券で行くことを想像、JALカードを申し込むサラリーマンがいてもおかしくありません。しかしこんな旅行は事実上不可能。エコノミークラスでも無理でしょう。さらに言うと、会社勤めのJMB平会員では、JALビジネスクラス無料航空券の海外旅行自体かなり稀な話だと思います。

 航空券が売れる時期なら、特典枠はゼロ。通常でもわずかな特典枠は上級会員が先に取り、会社勤めに休めない日なら不人気路線に少し残る程度。これがビジ特典の相場でしょう。

 

一般会員で会社勤めというのは、無料航空券の利用では二重苦なのです。ポイント=マイルを貯めまくってお得に旅行したいなら、戦略が必要です。それを全く語らず、貯めることばかり煽る風潮は批判に値します。うまい筋書きばかり載せている陸マイラーアフィリエイト広告(ポイント)収入系ブログは、この点で節操がない気がします。

 読者の立場からは、ポイントやクレカを勧めるSNSサイトで、マイル利用の工夫を語っていない場合は要注意。自分の利益だけが重要というサイトは多いのです。たとえ読者をだますつもりは無くても、空いている時に旅行できる自営業者だとか、貯めることしか知らない経験不足者だったりします。 

 

個別の検討が肝要

マイルの利用では、個別の旅行に特化した検討が必要です。はっきり申し上げて、日本のカレンダー通りの休みしか取れない方の場合、JALのJMBやANAのAMCで平会員陸マイラーになるのは不利です。価値の低いマイルを懸命に集めている気がします。旅行シーズンでは航空券争奪競争が激しい一方、上級会員の持つ武器も持たないのでは、無料航空券の獲得は困難です。

 この点では外国の航空会社が、カレンダーとの連動性が低く、不利を部分的に解消できるはず。ただし日本語の情報、日本での利用に関する情報が少なく、JMBやAMCに比べると挑戦の程度が高くなります。何が難しいかというと、以下の点。

・マイルそのものの扱いが、FFPによって全然違います。有効期限と必要マイルの可変性がかなり違います。

・上級会員の優待の程度やシステムが、FFPにより全然違います。平会員が相対的に不利な程度が全然違い、それが見えにくいということです。

FFPとは別の会社の特典を求める場合、FFPにより提携航空会社の便を取る難易度が異なります。昔、ある区間を旅行しようと考え、Aeroplanでスターアライアンス便の空きを確認して、Miles+Bonusに電話したら、席がないと回答されたことがありました。 Miles+Bonusはオンライン化して、この不都合は無くなりました。スターアライアンス内の予約では別会社特典は、FFPによる差が解消される方向にあるようです。

FFPと別の航空会社の特典を求める場合、提携航空会社により取りやすさが異なります。ファーストクラスや新機材のビジネスクラスは自社FFP会員にだけ提供、提携他社には特典航空券を出さないというブロックは、いろいろな航空会社で行われています。AFのように、ファースト特典は自社上級会員に提供すると明記する会社もあります。

 

いろいろな次元で違いがあるので、カレンダー通りの休みしか取れない方の場合、ターゲットの特典航空券を決め、それを得るために情報を集める必要があります。

 

f:id:PECHEDENFER:20180416122351j:plain

 

例えばシンガポール航空のファーストクラスやスィートの特典航空券。これらはKrisflyer会員にしか提供されていません。自らの経験に漏れ聞こえることを総合すると、

・平会員でも特典は取れます。

・Krisflyerのゴールド会員でどれだけ特典枠が大きくなるかはよくわかりません。一説によるとビジネスはともかく、ファーストやスイートはほとんど変わらないようです。

・2倍のマイルで取れ、最低マイルだとスタンバイという日が多い気がしました。スタンバイを申し込むと、搭乗の数日前に結果が分かります。

 

平会員のPechedenferも SIN-HND 片道でお世話になりましたが、旅行シーズンではない季節でも、半分の日ぐらいしか取れない感じでした。つまり空きのある便は、1/4ぐらいです。こんな状況では取れる休みを全て検索、空きがあったら予約するという旅、つまり搭乗を主目的にする旅でないと実現困難だと思います。

 もちろん往路のSINまでの航空券は別途手配する必要があります。LCCを片道で買うか、片道の特典航空券を別に用意するか、手っ取り早いのはそんな所でしょう。シンガポールに用事を作るなり、ブログ記事を3、4も書くなり、旅の目的は後からついてきます。

 

とことんゲームらしい話になってきましたが、マイルは集めるより使う方でゲームの要素が多いのです。

 集める方は、せいぜいキャンペーン情報を追っていれば数字をあげることができます。結果は数字で出ますから、分かりやすく、SNSでも簡単に説得力のある発信が可能。類似サイトが乱立する*理由です。一方で使う方は、その人、その日、その便で状況が千差万別、しかも取れるか取れないか、つまり 0% か 100% かの違いがあります。成功や失敗の相互比較が困難です。世に出る情報は個人の特例。何を発信しても人目を惹きにくいのでした。しかしポイントやマイルを集めることは、目的にはなりません。この点はもっと強調されるべきだと思います。

 

*PVやアフィリエイト広告料自体を目的にゲームをしているのなら、それは個人の生き方の問題です。ただ理想的なシナリオだけ提供するのでは、読者を誤解に誘導していると誹られても仕方がないのでは?