PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

ヒースロー空港ショッピングのその後

Heathrow 空港を楽しめるBA会員になるべしと頑張り、何とかショッピングを遂行した話は先日記事にしました。

ヒースロー空港のショッピング - バス代わりの飛行機

この時、Heathrow Rewardsの入会キャンペーンを出汁に使ったのですが、カードが届く前でした。それが関係するのかどうかわかりませんが、購入から7営業日経過しても、ポイントは積算されません。ちっぽけなキャンペーン(+1,000 pts)で、購入金額も大したことありません(£92→92 pts)が、象徴的なショッピング。ポイントが付かないのは縁起が悪いので、レシートをスキャンして電子メールで送付しました。すると次の日にはポイントが積算されました。対応は早く、親しみやすいメールで連絡もありました。

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キャンペーンの方のポイントボーナスは、同時に加算されています。動機を考えると、BAのaviosへ変換するのが筋ですが、大した量ではありません。考えるのが面倒なので放置に。

 

加算されないポイントを待っている間に、カードも郵送で届きました。送り状には£5のクーポンが付いています。キャンペーンの連絡から逆算すると、どうあがいてもこのクーポンは今回の買い物には間に合っていません。タイミングが悪かったと言うこともありません。有効期限は入会より1年間。次回ロンドンに行った時に使います。

 まだショッピングにハードルを感じていますから、さらなる訓練が必要です。こんなクーポンでも、背中を押してくれることでしょう。

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買い物困難は、決して大げさに書いているわけではありません。「欲しいものが無い」という風潮は経済停滞期によく話題になりますが、「冷え込む消費マインド」は新しいものにチャレンジする気分がなくなるから。そもそも日常必需品を除くと、買い物には文化の理解が必要です。理解できないもの、面白そうに思えないものに散財することはありません。

 西ヨーロッパに比べ、英国文化を知らないという事実が、Heathrowで買うものがないという形に表れます。自分自身ではよく理解できます。

 それに買い物では場所も大切です。Heathrowでイタリア製品を買おうという気分にはなりにくいものです。名古屋駅の御土産コーナーで、虎屋の羊羹を買うことはありません。赤坂の弾正坂を歩いていて、ういろうを思い出すことはありません。この傾向は多かれ少なかれ誰でも持っていると思います。

 

たびたび引き合いに出して申し訳ありませんが、同じ理由で marcofllyer えびちゃんのツイート

「シート幅 3 cm!! 虎屋のミニ羊羹のような幅だがね。」(5月8日)

は、表現と内容が一致しておらず、何とも強烈な違和感を感じました。

「シート幅 3 cm!! 大須の一口ういろのような幅だがね。」

だったら、すっきり頭に入ったはずです。もちろんこれはレトリックに文句をつけているわけではなく、自然な発想というものが人によって違うだけ。

 

首尾一貫性に欠如があるとの訴えは、個人の体験が下地になっている勝手な言い分です。こういう点に過敏だと発達障害になりそうです。買い物で行動が起こせないぐらいなら軽症ですが、こうことでは自分の世界が広がりません。しかし直るものでもありません。馴染みのない場所では、買い物一つでも努力するしかありません。

 

延々と内省的な葛藤の上、手に残った Jo Malone ですが、明治の青白い文学青年ではないので、成長もしなければ、自殺もしません。ただ面白がるのみ。

 衣料用洗剤を想起させる Jo Maloneがあの値段で売れるのは、平成の世の不思議。この臭いは、日本製品に多い気がします。最近では臭いが残る洗剤も売っているぐらいなので、国内では身に付けてもおかしくはないはず。しかし個人的な趣味の問題で、部屋や水回りの香りにとどめておきたい気がします。日本の夏には少し鬱陶しいようなので、とりあえず野菜保冷庫に保管しておきます。

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リボンを鉢巻にしてみました。

 

日本製品に使われている「生活の」香料はイギリスの影響が強いように感じられました。Jo Maloneの妙に高い人気も、一般の日本人がこの種の臭いを幼少期から刷り込まれているからかもしれません。一般に想像されるより、香りの好みは誰しも保守的なようです。