PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

航空会社の斡旋窓口、顧客の斡旋窓口、アコーホテルズ

昨日届いた Accor からのメールのタイトル、

 

"Volez avec Royal Air Maroc pour une expérience unique ✈”

(ユニークな体験のためにロイヤル・エア・モロッコで飛ぼう)

 

少し前なら、フィッシングメールを疑うレベル。先日のエアバスA380専門サイトの紹介

旅客向けのA380専用サイト - バス代わりの飛行機

で免疫がついた(仏語だと vacciné(=ワクチン接種済)という表現がありますね。)ものの、またかと呆れ半分にメールを開けます。

f:id:PECHEDENFER:20180810122109j:plain

ロイヤル・エア・モロッコマイレージプログラム Safar Flyer の紹介とキャンペーンのお知らせ。内容は、

 

・現在の Safar Flyer会員は、次の利用でマイルが2倍

・現状で会員ではなく、新規に会員登録した場合、次のロイヤル・エア・モロッコの利用でマイルが3倍

 

というもの。(多分一予約が対象)Accorグループの利用は全然関係ないキャンペーンでした。「予約する」をクリックすると、ロイヤル・エア・モロッコのページが現れますが、そこは Le Club会員向け特設サイト。アコーが運営しているのではなく、100% ロイヤル・エア・モロッコが行うキャンペーンです。

f:id:PECHEDENFER:20180810122958j:plain 

Royal Air Maroc - Offres spéciales Safar Flyer

 

日本やアメリカだと、上級会員資格(Silver: 20,000 miles または 15 フライト, Gold: 35,000 miles または 30 フライト)へのチャレンジング・キャンペーンぐらい組合せそうですが、どうもフランス向けらしく、そういうのは無し。

 もっともこの航空会社、マイルについて細かい区別をしているようには見えません。このキャンペーンも会員資格に算入されるかもしれません。すると11,700 milesも飛べば、Gold会員。ORY-CMN-GRU 往復の 100% 積算エコノミーフレックスが 1,000 EURぐらいですから、ハードルはかなり低いと言えます。搭乗が 9月~10月の二月限りのキャンペーン。個人的には残念ながら利用できません。

 

先日の Airbus A380 といい、昨日の Safar Flyer といい、Accorは自社会員を提携会社に紹介するだけ。求心力が無くなっているのか、効果的なキャンペーンを開発するほどの余力がなくなっているのか、判断できません。FRHI グループの吸収、Le Club の刷新を期に、キャンペーンの在り方には慎重になったようです。

 なお Accor の会員プログラム Le Club では、航空関係の提携は下記の通り。提携先が FFPだったり、航空会社だったり、その両方だったり、統一感がありません。

 

Aeroflot Bonus, AeroMexico, Airbus iflyA380, Aeroplan - Air Canada, Air China, Air France KLM, Alitalia, Aviance Taca, Avios, British Airways, Cathay Pacific, Delta Airlines, Emirates, Etihad, Finnair, Hainan Airlines, Iberia, Jet Airways, Korean Air, Lufthansa, Priority Pass, Qantas Frequent Flyer, Qatar Airways, Royal Air Maroc, Sigapore Airlines, Tap Portugal, Thai Airways, Turkish Airlines, United Airlines, Virgin Australia

 

このリストの中から、今後も紹介が続くのでしょう。アコーの会員にはキャンペーンとして、提携会社には優良顧客紹介として。次はどこでしょうか。

 

会員には少し地味なところが残念。Aeroplan 5,000 miles/滞在などという、世界規模の祭りになり、途中で引っ込め、そして伝説になったキャンペーンを期待するのは無理だとしても、何か面白いことをやってくれないでしょうか。顧客囲い込みでは、会員が得をすれば、会社は損をするという利益相反の関係が緩く存在しています。損得が唯一のものさしでは、できることが限られます。会員離れを防ぐには、会員を退屈させないことも重要だと思います。