クオリティ•オブザーバーの奇妙な復縁メール
かつて一度だけ協力したことがある Quality Observer。最近では、存在自体意識から消えていました。
エールフランス-KLM、クオリティ・オブザーバーからの招待 - バス代わりの飛行機
AF1560:CDG-ZAG エコノミー - バス代わりの飛行機
大型小売店でも一緒ですが、旅客業でも現場で基本的な機能が正常に働いているかどうか、時々点検する必要があります。普通は会社が覆面調査員を派遣します。現場がきちんと仕事しているかどうかチェックする言うと分かりやすいと思います。ところで AF は、この調査を旅客にやらせます。
JALキャビンにある「お客様の声」とは、観点も、機能も全く異なります。主観を交えることがない仔細なことばかりの点検です。点検項目は数多く、かなり忙しいのが特徴。会社としては人を雇うより、マイルやら割引で客にお願いするする方が低コストで済むし、何より客目線で物事を見ることは重要です。
3年間音沙汰がなかったので忘れていました。何故か、「継続」意思確認のメールが届きます。
「エールフランス-KLMのクオリティ・オブザーバーを続けたいですか?」というタイトル。調査対象となる便毎に、条件を満たす旅客を選ぶと思っていましたが、このタイトルから調査員のデータバンクを持っていることがわかります。「過去12か月間に観察記録を私たちが受け取っていない」あなたに送ったとのことです。
もうやりたくないならその旨連絡してくれという主旨。何も返信しないと、依頼があればやる意思があるということ。こういう篩(ふるい)が適当なのかどうかよくわかりません。
「再びやりたいなら連絡しろ」なら、
(会社へのメリット)依頼すると調査を引き受ける可能性が高くなる
(会社へのデメリット)調査員のデータバンクが小さくなり過ぎる
「再びやりたくないなら連絡しろ」なら、
(会社へのメリット)多様かつ大勢の調査員候補者を抱えることができる
(会社へのデメリット)個別の調査で協力が得られる可能性が低くなり、依頼が二度手間三度手間になる可能性大
で、後者を選んだわけです。Quality Observerの機能から判断すると、前者の篩の方が合理的。すると、顧客情報の維持を優先したと考えられそうです。
つまりあるカテゴリーに属する顧客のデータバンクは、情報そのものに価値があります。この会社の持つ別の顧客データバンクと有機的に結合させてマーケティングに利用することも可能です。
読んだ時にはメールの意図がわからなかったのですが、もしかすると5月に施行された個人情報保護に関するEUの新規制(GDPR)への対応かもしれません。
今日から施行されるGDPRとタイ航空からのメール - バス代わりの飛行機
5月末にはいろいろな会社から告知が山となって届きましたが、同種の対応を「忘れていた」可能性も否定できません。
魅力ある商品なり、企画なりを紹介してくれるのは有難いので、個人的にはこのデータバンクに入っているとたぶん有利な展開があるはず。この復縁メールには返信しません。
三井住友カードの攻勢
シンガポール航空、クリスフライヤーから届いたメールは、提携クレジットカードの入会キャンペーン。
一般カードとゴールドカードがありますが、どちらのカードでも 11月20日までに10万円利用すると10,000 miles獲得、入会ボーナスの2,000 milesと合わせて12,000 milesが得られます。他に商品券(一般カード1,000円分、ゴールドカード2,000円分)が入会ボーナスになっています。
しかも初年度年会費無料(一般カード)または半額(ゴールドカード)。
クリスフライヤーVISAカード入会キャンペーン|クレジットカードの三井住友VISAカード
ボーナスはそれほど大きくないものの、クレジットカードの支払いが毎月10万円を超えるような方には、経費はほとんどかかりません。クリスフライヤー会員なら申し込まないと損というレベルのキャンペーン。利用するなら、入会は8月20日から10月20日までに。
このキャンペーンは、少し前にあったフライングブルー提携カードと入会時のボーナス一切合切が同じ規模です。
先日のベトナム航空の会員ステータスを付与した提携カードの開始
近況(=更新を怠けたという意味ですね) - バス代わりの飛行機
といい、魅力的なキャンペーンと言い、頑張っている三井住友カード。航空会社との提携は、下記の通りかなりの数に上ります。
ANA(5種)、AIR DO、Peach、Solaseed Air、Alitalia、Krisflyer、Hawaiian Airlines、Flying Blue、Vietnam Airlines、Royal Orchid Plus、
存在感があります。
SPGとMarriottのプログラムの統合
会員プログラム統合におけるシステム上の混乱は、正式に予告されていました。しかし混乱を面白がる会員が多いようで、異常がSNSで次々発信される始末。訳もわからず会員レベルが上がっていたという話はよく聞きますが、Pechedenferの場合、
MarriottとSPGのアカウントでの宿泊実績が統合されない
もしくは
MarriottとSPGのアカウントが統合されない
という事態になっています。SPG会員アカウントからMarriott rewardsのアカウントを作り、紐づけしたのですが、それでは2つのアカウントは統合されないでしょうか。
もしそうだとすると、原因は登録されたメールアドレスが2つのアカウントで違うことでしょうか。「そんなこと知ったこっちゃない」と言いたいところですが、統合を機にこのプログラムを使う気が失せつつあるので、Marriott Rewardsのわずかな宿泊実績なんてこの際捨てても良い気がしてきました。
SPGには気に入ったホテルがいくつかあるのですが、Marriottによる合理化の波に洗われ、魅力が喪失することを心配しています。しばらくは旧SPG物件にお世話になる予定ですが、いつでも離れられるよう心の準備はしています。