連休なので古戦場に来てみました。ドンパチの跡すら見つからず、平和と静寂が支配します。しかし「夏草や…」どころではなく、ジャングルになっており、とにかく植物が巨大。たぶん原生林を再生した自然公園という位置づけです。野生のオオトカゲ、リス、サルがいました。
ここが山頂。登った時は知らなかったのですが、この国で最も高い場所ということです。世界の国々の最高峰征服二峰目となりました。一つ目はオランダ最高峰。二つ目はここ。三つ目はデンマーク最高峰になりそうな気がしてきました。
写真で場所が分かる人は、この標高163 mまでの登山が予想外のハードワークになることはご存知だと思います。大変だからか、人がほとんどいません。大真面目に脱水、熱中症に注意。
mais...idéale pour une escapade de la vie quotidienne. Si, si...
シンガポールです。到着後 Pechedenfer は、一直線にインクを買いに出かけました。何をおいても価格が魅力。約2,150円と、ドイツ国内の価格に1ユーロ加えた程度。中継貿易地らしい小売店は現在も健在で、結局ここで毎年買う羽目になっています。
毎年新色が出る Peikan の Edelstein。2018年はOlivine。
シンガポールへの経路は、残念ながら常識的な選択。夜便のMH71 便でクアラルンプール乗継。
時間を20時間ばかり遡り、旅の始まりの成田空港。髪を切ってからチェックイン、セキュ、出国、ラウンジと動線がつながります。入室してすぐ駆けつけたのがここ。ケーキは 3種全部そろっています。
正方格子に配列した立方体、あくまで見た目に美しく。日本の美が随所にさり気なく現れる JAL。
少し雑なワインリスト。Référenceが書けるなら、Macon に a-accent circonflexe、Verze に e-accent aigu を入れて欲しかったという話ではありません。明らかに情報不足です。
現物はこうなのですから...。
白は Leflaive ですよ、Leflaive。
内容は素晴らしいものでした。昔ながらの Mâcon blanc のアクの強さをほのかに残しつつ、現代的に清潔な感じで仕上がっています。濃縮されており、アメリカ市場向けのパワーもあるのですが、同時に自己主張の強い酸が引き締めます。生命力が感じられます。呼称と年からは考えられないほどの酒石酸結晶が析出していました。
品質に妥協せず、理想を追求したという感じのつくり。契約農家から買うブドウが主体だと思いますが、ちょっと考えられないレベルの高さ。
赤ワインは、最近注目しているDuoro上流の渓谷が産地。14.5%もありますが、厚ぼったくならず香り高いワイン。品の良さも特筆モノ。
白も赤も、ちょっとグラスで出すというわけにはいかないワインでした。良い体験をさせていただきました。
カレー風味というスパイスの使い方だと、この赤ワインは良いお供になります。robeもきれい。
場所を居酒屋と勘違いしていそうな初老男性二名の出すノイズを除いて、快適な搭乗待合い室でした。ただこのラウンジ、うるさい客を一方的に無神経だと悪者にするのは問題である気がします。ホール内で人の声が響きすぎです。もし改装する機会があれば、音を吸収することを考えると良いと思います。
いつまでもワインを飲んでいるわけにはいきません。平均的な時間にゲートに行き、多くの人たちと一緒にご搭乗。シートはこちら。
成田は最近 A350 か A380 ですね。マレーシア航空、良い機材で来てくれます。そのためか、航空券価格が上昇気味なのは残念。
バタバタとしていて、いい加減に答えて選んだウェルカムドリンク。
これはまだ新作感があると見なされているようで、一押しされます。
新聞はいつもどおり New Straits Times。MH搭乗時のお約束になってしまいました。こうして高頻度搭乗客は、マレー化されるのでした。
ワインリストは前回と変わらず。あれだけ良い chardonnay の後だと、さすがの Joseph Drouhinも格の違いを感じることになりそうなので、Saint-Véranという選択はなし。
代わりは結局、Riesling。今回は「リースリング」で通じましたが、カートの上に並んでいるボトルが、クルーの頭に入っていないのはいつもの通り。
西欧~中欧の呑んだくれだと、ボトルの形、キャップから初見でかなり判断できますが、ここのクルーは研修を受けてもそれに劣ります。イスラム圏の人間にワインへの慣れを期待してはいけません。
今夜はサテも。コンビネーションにしたら、鶏 x 2 + 牛 x 1でした。ドイツ Riesling には、もっと強い酸を期待しますが、マレーシア航空の料理にはこの例外的な弱い酸が宜しいようで。
ワイン単体ではなく、機内食との相性が重要ですから、この選択で正解。
食欲がなかったので、かぼちゃスープにしました。カートに積んだステンレスポットから客の前で器に注ぎ、トッピングも無いという色気のなさ。写真を撮る前にせめて胡椒でお化粧してあげました。
乗務員はいつも明るくサービスをしてくれるので、不満はありません。
メインは豆腐。ベジ食らしいのですが、そんなことよりマレーシアでは油をよく使うことを再確認。豆腐に衣をつけて揚げたものをソースに絡めています。
マレーシアにしろ、インドネシアにしろ、揚げ物が多過ぎ。あの油を吸った炭水化物が民族の味覚なのでしょうが、国の経済発展と共に国民の体型が凄いことになりそうです。確かに肥満は疫病です。
アイスクリーム。
コーヒーで〆。インスタントのようです。
今回トイレには Acca Kappa がそろっています。A350のビジネスクラスは、スターボードサイド(シートだとK側)のトイレにはテーブルがあり、ポートサイド(シートだとA側)のトイレでは省略されているようです。
寝具が新しくなっていました。中央上から時計回りに枕、布団、マットレスです。少し上質なものに更新。マットレスは、B777用に開発したと思われるシートベルト用の穴がありましたが、新作にはあの特徴的な穴はなし。
ベッドメイキングを自分でしていると、機内照明が落ちます。ちょうど那覇と台北の中間あたりを飛んでいます。
布団の裏側は子供用のような可愛らしさ。最近こういったものを持って帰る人がいるそうですが、この幅の狭さとあの長さ、何に使うのでしょう。ペット用にもならない気がします。
新しい寝具、結構良いのではないでしょうか。空気の通りが良い割には保温はしっかりしている気がします。各自、体温調整が自然と出来そうな感じでした。眠りの質はよくなるはずです。
目覚めたらマレーシア時間3時10分前。もうこんなところを飛んでいました。
3時になると機長の生放送が入ります。照明も復活。予定時刻より早い 3:40着陸予定との案内でした。あまりうれしくありません。いつものことですが、このフライトはサバイバル気味。
完全に寝ている気分のKLIA。
朝一番の到着のはず。皆さん、短い夜でお疲れ様でした。
機内放送でもアドバイスがあった乗継便のゲート確認。ターミナルの4つのウイングの付け根部分の小さい掲示板ではわかりにくいので、建物中央部の大掲示板を見る方がよろしいようで。
この非常に寒いラウンジでブログを書いていたら、あっという間に搭乗時間になりました。
この後のMH601便は、フライト時間が短く、ほとんど寝ていたので写真もなし。サービスもほとんどなしで、あっという間にシンガポール。クルーにも何かやろうという気概が感じられず、全く印象に残りません。KUL-SINのフライトはそんなものでしょう。