PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

MH70:KUL-NRT ビジネス

このブログ、MHに分類した記事が115もあります。マレーシア航空でこの数をポストしたブログは珍しいはず。単一著者が日本語で書いたものとしては、唯一かもしれません。しかしマレーシア航空では、自負も気負いも生まれません。全く気軽な航空会社です。この航空会社の利用では、「こうすべし」なんて似合いません。サービスに限って言えば、見たまま、体験したまま。こういう所が、妙な気負いが生まれにくい原因なのかもしれません。

 

さて本日は、やや珍しい場所から出発。

 クアラルンプール空港のターミナル M は、正方形の対角線がコンコースになったような形状ですが、C1 ~ C6 のゲートは、他の3つの枝と構造が異なります。スカイトレイン、つまりメインターミナルとの間のシャトルが中央を走り、C1, C3, C5の並びから、C2, C4, C6の並びへ行くためには、一度ターミナル中央部分まで戻る必要があります。

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そういうこともあり、通路-待合室-外の風景の関係も異なります。他の場所よりずっと趣があります。

 

ただし搭乗する機材は、この「何だかちょっとがっかりのA330-300」ではなく、「何だか少しウキウキする」A350-900。

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タヌキのヒゲに見えるピトー管。

 

最近のマレーシア航空の成田路線は、

 

週5往復:KUL発の昼便 MH70は、A350-900(たまにA330-300)。これはMH71としてNRT発の夜便に変わります。KULに戻るのは翌朝の4:00頃。

毎日往復:KUL発の夜便 MH88は、A380-800(たまにA330-300やA350-900)。これはMH89としてNRT発の昼便に変わります。KULに戻るのは夕方17:00頃。

 

となっています。MH70, MH71の運航日は、KUL発日火水木金です。A380で毎日往復してもなお輸送しきれないとは、かなりの人気路線、成田ークアラルンプール。ANAも一日2往復するぐらいですからね。日、馬の首都間の移動は、これまでにないほど活発になっているのでしょう。

 

サービスを堪能したいとか、映画を見るのが楽しみとかいう場合は昼便。7時間程度のフライトですから、夜便だと喰って寝るだけ。

 さて搭乗ゲートは、朝の光に包まれています。それだけで元気づけてくれます。

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搭乗して出て来るウエルカムドリンク。これは朝でも夜でも変わりません。その事の良し悪しを議論するような会社ではありません。

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機内誌には、Penangにある歴史的建造物の紹介。ここを借りてパーティを行う場合の費用が出ています。夕食、Champagne、中国琴(古筝)の生演奏のセットで36人まで50,000 MYR(136万円)です。先進国で同じことを行う場合と変わりません。

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日本だと1人4万円は、結婚や叙勲祝のパーティですかね。

 

窓の外は、屋根設置の太陽光パネルと隣のゲートのマレーシア航空機。

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袋入りナッツとドリンク。いきなり赤ワインは、いきなりステーキと同程度の外し方。食事もこれで通すためです。マレーシア航空では、皿に応じてワインを変えるという発想が一般的ではないようなので、一種だけにして「あげます」。

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型にはまったサービスは、供給側では単純簡単な方が良いに決まっています。アルコールに不慣れな文明文化が、客室乗務員の仕事を楽にしています。

 

酒の習慣とは関係ありませんが、しばしばお会いする日本人乗務員がこのキャビンを担当していました。お仕事の邪魔にならないよう、無駄口は控えて「あげます」。

 

ナッツ類はハラル認証付き。マレーシアには、国営の認証機関があるのでしたっけ?

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ハラルフードに手が簡単に届くのは、イスラム教国らしいところ。メニューにも、

Food served on board is HALAL.(機内の食品はハラル。)

と、ちゃんと書いてあります。

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一方ワインリストには、Wine served on board is HARAM.とは書いてありません。当たり前すぎて不要なことを言うという意味で、ペットボトルの栓に「ここを開けます」と書くようなもの。

 

年々貧弱になって来るオードブル。そろそろ限界ではないでしょうか。

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MHは肉類に外れがないという法則を重視したメインの選択。これは鶏の骨付き。

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豚肉料理は絶対ありません。豚が好きな人は、中華系の航空会社の利用が良いはずです。長距離路線なら、ほとんど全ての便で豚肉料理を搭載しているのではないでしょうか。

 

デザートはアイスクリーム。Halalと書いてあるかなと探したのですが、表示は見つかりませんでした。

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Présidentのバターにも表示なし。包括的に宣言する、つまり航空会社が保証することで、食の安全に関する情報提供は十分なようです。

 

昼間のフライトですが、窓のシェードは下ろしていました。ただそれが徹底しないキャビンでした。到着が近くなって、シェードを開けなくてはならなくなった時の窓の外の様子。

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夕刻が迫っています。この空の色、ターミナルに到着したら日は暮れているはずという予想ができます。