オーストラリアの都市の中では、観光地として格別な魅力があるとは思えないのですが、居住地となると世界ベストテンの常連。その辺が取り柄のシドニー。オーストラリアの首都ではありません。
街に出るとすぐ気が付きますが、老若男女問わず、脛やら、腿やら、尻やら、胸やら、腕やら、腹やら出して歩いています。「都市生活の中で」という条件をつけると、肌の露出度は世界有数。紫外線の強さを考えた方が良いなんて、それこそお節介です。
本来の用事も済ませ、ほどほどのワインも買うことができました。特に探すことなく最初に入った店で、この程度のものがすぐ見つかります。
オーストラリアでは、食材以外にはあまり楽しみがありませんから。もう一つ。
今回は豪快な買い方をせず。
そして空港へ向かいます。この鉄道は、シドニーを中心とした都市間輸送も果たしています。
たまたま調べてみたら、料金設定が極端なことが分かりました。空港から中央駅まで(10 kmぐらい)の料金は、中央駅から他のどこへ行くよりも高いのでした。160 kmにも及ぶ路線もあるのです。オーストラリアの他の都市と同様、空港アクセスの料金が非常に高く設定されています。
さてシドニー空港と言えば、Qantasの本拠地。空港ラウンジの評判が高いQantasですが、ここには総本山となる First Class Lounge があります。しかも Qatar や BA が用意する「一番のラウンジ」とは異なり、oneworld Emerald会員の資格でも入ることができます。
これがエントランス。
あまり高級感はありません。デザインも地味なぐらい。
自動ドアの先は奇妙な空間。しつらえが可能なように広くしたようにも思えます。何も無い現状では、広いだけの通路。左側の植物の壁は、ワイルドでユニーク。植物の水やりのため床が浸水するのか、注意喚起されています。
その先にカウンターがあり、搭乗券をチェックされます。そこを通過してしまえば、内部は複雑な構造ではありません。
有名なダイニング。間仕切りが特徴的ですが、天然木を組み合わせてあります。かなり大きな無垢材を使っており、金がかかっています。
家具もそこそこ立派。例えばダイニングテーブル。フレームは天然木を組合せてあります。
使っているのはオーストラリア産の木材などという、ストーリー付きのような気がします。これは確かめていません。
天然木無垢材による内装、家具で、空間の居心地は格段に良くなります。ラウンジならそういう要素に投資して欲しいものですが、世の中は食べ放題、飲み放題を向いています。しかも誰でもわかる Champagne だとか、Whisky のラベルの差別化には熱心でも、野菜の質には関心がないように感じられる場所も多いようです。
一方、ダイニングのサービスは間延びしていました。タイミングの問題だったかもしれません。オーストラリアの街中で食事をすると、食材が大変良いことが多いのですが、ここもまずまずです。
メニューは季節代わりのようです。種類は決して多くありませんが、レストランではないので十分。今日のフライトは出発が22:00を過ぎているため、空港で食事を済ますのが良さそうです。
マレーシア航空のビジネスクラス機内食よりは、間違いなく洗練されているでしょう。
カトラリーは、それほどでもありません。制限区域内ですから、危ないものはほどほどに。
食事を地上で済ますという判断は、正解でした。機内ではウエルカムドリンク。
そして3本からなるサテーのみ。袋入りナッツもあったかもしれませんが、忘れました。
後はいつでも食べられるという軽食がオンデマンドで用意されている他、到着前の朝食が出るというパターンです。
さてマレーシア航空の Sydney 線は、往復共に夜便。Narita 線より2割ほど長距離です。距離的には Narita 路線の夜便(MH71, MH88)と同じようなサービスになるはずですが、細かい点があちこち異なります。
まず機材は通常A330-300です。成田便では新鋭 A350(または大型のA380)が導入されていますから、成田便より軽い扱いです。寝具も古いタイプ。
このシーツは、確かB777でも使っていたシートベルト用の穴あきシーツ。布団の方はB777とA350の間の世代。
一方でワインリストは成田便よりはるかに良いのでした。泡と白のページ。
一番上のアイテムは驚きですが、本当に提供されているのですかね。白とロゼの二種類のChampagne があるという点でも、成田便より上です。白ワイン3アイテムは成田便と同じ。
赤ワインも若干違いますが、レベル的には成田便と同じ程度。デザートワインがあるのは素晴らしい点。Minervoisです。これは試すべきでした。
フランス語で「裸の」という形容詞が商品名となっている水をもらったら、キャビンは暗くなります。変な名前。
後は外界との interaction は無し。着陸準備のシートベルト着用のサインが出るまで、横臥していました。朝食は完全無視。姿すら見ていません。この便の到着は定刻で3:50です。無理に機内食をとる必要はないでしょう。