バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

LH2041:TXL-MUC エコノミー(その2)

Senatorラウンジでの時間つぶし

現在 Tegel 空港で最も大きな顔をしている Lufthansa。しかしこの空港で Lufthansa を利用するのは初めて。一箇所しかないラウンジは、空港の構造上ランドサイドにありますが、広々としており、立派です。

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飲料、食物は他の地にある Senator ラウンジと差がありません。テーブルにSüddeutsche Zeitungとアルザスワイン、サラダを持ってきました。これから行くのはバイエルンの首都 ですから、その地の新聞で気分の先取り。

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季節柄かもしれませんが、表紙に近いところではカトリック色が強い記事が並びます。何と言うか発想のベースが違います。目が覚めたような気分になります。

 

ワインにはドイツワインがありません。発泡ワインは4種類もあります。赤はスペイン、イタリアなどでどちらかと言うと重量級。ベルリンの嗜好なのかもしれません。

 

グラスは Lufthansa のエンブレム入りの一種類。Saumur の泡を注ぐと中央底からのみ泡が立ち上ります。一見すると国際規格のテースティンググラスを少し大きくしただけのグラスですが、細かい工夫がされているのでした。肉厚や、歪から考えて、高価なグラスではありません。

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新聞記事はそれなりにしか理解できません。電子辞書を使うのはいかにも場違いで、その1アイテムだけで「変な人」になってしまいます。分かるところだけで我慢します。

 こういう状況でドイツ語をもっと勉強しておくべきでしたなどと続けると、凡庸表現で収める安直な性格以上に、現実を認識していない愚鈍さが露呈します。使わない言語の能力を身につけるは不可能。 乾燥地に生まれ育ち、一生を終える人間が競泳に秀でるはずはないのです。過去に勉強していたら彼らに近づけただろうなんて浮世離れした発想をほのめかし、眼前の問題からの逃げを堂々と表明しています。ヘタレぶりを自嘲する流れで使うならOK。

 

季節記事と思われる統計。カトリックプロテスタントがほぼ拮抗するのは、外国人の常識どおり。合わせてなんとか過半数キリスト教徒。一方、相当な勢いで増えている無神論者に驚きました。節税のためでしょうが、今やドイツの最大派は「神は存在しない」。こういう状況を末世といいます。

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どのぐらい関係あるかはわかりませんが、バイエルン州の教会税税率は他州より少し低かったはず。

 

ワインの成長と人の老化を対比させる修辞は、型にはまり過ぎているため学校の外では使わない方が良いとは思わない人たち。紋切型の考え方を正しく使いこなせることが育ちの良さと教養の証。これはバイエルンの「あるある」。

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各600フライト毎に1件の緊急事態発生という統計。「機内にお医者様がいらっしゃいましたら...」のアナウンスはドイツ語ではこうなります。

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Star Wars は 40年前の episode IVのロードショーの時には、Krieg des Sterne だったようです。今日でも正式にはそうかもしれませんが、見かけるのは英語のタイトルばかり。この記事を書いてから、裏を取るために Saturn で確認してきました。

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この記事と写真は、「へ~」だとか、「そうそう、そうだった」などという感慨を誘起することを狙ったはず。Es war einmal in ferner Zukunft...の訳は出来過ぎで、こっちがオリジナルなのではないかと誤解しそうです。こういう季節記事は、外国人が多面的にドイツ語の学習をするにも向いていると感じます。それはそうと、デス・スターは Todessternですか...。娯楽 SFで重要な子供じみた軽薄さが感じられなくなります。

簡単に分かるところばかりを拾い読みしていても、チューニングされるのを感じます。言葉ができない人もそれなりに。土地の新聞は偉大です。

 

搭乗

時間が来たのでゲートに行きます。

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この空港の A ターミナルは、1つか2つのゲート毎に待合室を設置、そこに入場する前にセキュリティチェックや出国管理を行う構造です。今日はセキュリティチェックだけが行われます。見たところ100%ドイツ語で実施されています。搭乗予定機材。A320シリーズのようです。

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窓側はセントラルヒーティングのパネルが壁に埋め込まれています。ターミナルが小さいため、一般的な窓際床置きにしなかったのでしょう。

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結構涙ぐましい努力をしているのでした。

 

機材外観は、A350の導入以来の紺白基調ではありませんが、機内も灰色の背景に黄色をアクセントにした従来型の配色。前回の搭乗からは、デザインがシャープになったような気がします。

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鶴のエンブレムは昔から変わりません。

 

セーフティデモは天井ビデオ。本日の機材はA320-200ですが、少なくとも Lufthansa では、A320neo も機内設備は全く変わらないということのようです。新型機材を歓迎するのは会社ばかりなり。

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機内はガラガラ、半分ぐらいの搭乗率。今座っているシートはDですが、同じ列では A, B, C, E が空きでした。

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エーゲ航空A320と同じシート構造をしているように見えます。

 

機内放送はドイツ語と英語で行われます。国内線らしい牧歌的な雰囲気が漂います。そこではたと気がつきました。今日はチェックイン、ラウンジ、機内でいつもより明らかにドイツ語優勢な一方、係員は妙にフレンドリー。違和感を感じていたですが、これは Lufthansa だったからではなく、クリスマスシーズンだったからでもなく、国内線だからでした。

 こういう内線外線の違いは、外国人には悪くありません。ドイツにいる感覚を呼び起します。BA利用でチューニングされた英語の感覚が消えておらず、月面に居るような気分が続いていましたが、ここで一気に解消。ドイツ語は低レベルでも、コミュニケーションは少し楽になりました。

 「移民」してきたばかりの外国人労働者だって生活しているのですから、ドイツ語が下手でも何とかなるはず。またドイツに行くなら移動中にチューニングができる LH 直行便の方がよさそうです。もちろんこれは、普段から毎日ドイツ語を使う人には関係ありません。