PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

1月1日のSPGのアカウント

New YorkでもLos Angelesでも2019年になったのを見計らって、SPGのアカウントにログインしてみました。

 

まずは興味深い点をひとつ指摘します。SPGのポータルサイトは年を越え、2019年も存続していました。8月以来4ヶ月経過。これは積極的に残していると判断できます。

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こういう合併の場合、普通は統合後ただちに新しい入口サイトをつくります。新プログラム名が未定なんて、些細なことです。新しい物好きなアメリカ人が相手なら、なおさらのこと。Marriottはこういうページを残すどころか、細かい部分をあちこち更新する始末です。旧SPG会員の動向に、相当神経質になっていることがうかがわれます。

 ちなみにこの後あちこちアクセスすると、ロゴ表示が Marriott のページに自然に誘導されるようにリンクが構成されています。実に細やかな配慮です。

 

今日アクセスした理由は、以下の通り。

 SPGから移動を強いられた会員については、2018年中の25滞在で2019年は(プラチナ会員の後身で、格はやや上になる)プラチナエリート会員が継続されるという移行措置が公表されていました。ただ Marriott としては大々的に周知したくなかったようで、アメリカの有名ブログサイトでも読者Q&Aの形式で記事が書かれていました。ちょっとした社会現象です。

 実際にどうなるか確かめようと、2018年は SPG チェーンのホテルにキッチリ 25 滞在しました。結果を見る日がいよいよ来たわけです。

 

結果は事前発表のとおり、プラチナエリート会員。

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これだけ見ると継続されたようです。次にその年のアクティビティを見てみました。見事にリセットされ、ゼロが並びます。1月1日は始まったばかりですから、これはロジックです。少なくともリセットされている点から、会員情報が2019年版に更新されていることが確認できました。

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ただし、さらに 13 泊したらプラチナエリートを継続可能というわけの分からない表示もあります。誤表示に違いありませんが、この数は 2018年の最終宿泊数実績(どう計算しても最大 36 泊)とも関連付けられません。プラチナチャレンジの宿泊数表示のルーティーンでも利用したのでしょうか。

 

もっとも SPG-Marriott の会員レベルの維持は、ホッとするとか、熱狂するとかという話にはなりません。

 8月以降、統合の影響を見るために旧 SPG ホテルにも継続して宿泊したのですが、激しく質の低下が感じられる部分が散見されました。もともと SPG は経営が怪しかったので、Marriott のマニュアルにすぐ対応できた物件もあったのだろうと想像できます。そういうホテルでは、高い宿泊料金を正当化できるようには思えませんでした。「Marriottチェーンのホテルは、費用対効果が悪すぎる」が、これらの体験から導かれる結論です。

 

ハードが傑出したホテルも継承されましたが、そういう物件は Marriott-SPG チェーンから脱退することを心の底から願います。

 ここもそんな印象を持った例です。

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場所、建築、内装は一流。国賓が利用しそうなホテルです。料金は低迷していますが、それでも最低料金 250 EUR~300 EUR。それで新聞が4種類しかないって、何の冗談ですか。現地公用語3種に New York Times だけ。もちろん何か勧めてくるはずはありません。現場でその気があっても、この程度の取り揃えでは不可能です。前後して泊まった同じ都市の Pullman では、要求しなくてもレセプションで Le Mondeを渡されました。チェックインは英語で行っていたのにも関わらずこの対応。後から考えると顧客の言語プレファレンスが画面に表示されていたのでしょうが、客からするとマジックに見えるし、嬉しい驚きでした。この経験の差は大きく、印象の違いは圧倒的になります。

 

2019年は付かず離れずで利用している Accor を第一に思い浮かべましたが、「とりあえず」です。現状では「とりあえず」2018年に10泊を超え、シルバー会員。他のチェーンの可能性も視野に入れる必要があります。BA の会員資格にも Hilton Honors ダイヤモンド会員資格が付帯するのです。(しかしながら、これは Hiltonを使わない非会員には無意味。)やはり何か新しい発想が欲しいところです。