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BA6:NRT-LHR Club World(その3)

BAを代表するプロダクトといっても過言ではない Club World。実はこのブログで搭乗記にするのは初めて。細部まで書いてしまうので長くなってしまいます。もう少し御付き合いを。

 

機内サービス開始。ドリンクには Champagneしか関心が持てるものがなく、それを頼みます。重厚感のある酸とミネラルが特徴的で、昔のスタイルを感じさせます。さすがに現代の作品だけあり、飲み慣れないと良さが分からないと言うほど、つまり酸とミネラルが強すぎて近寄りがたいと言うほどではありません。飲料に関しては、イギリス人は保守的だとよく感じます。

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ナッツは特製セラミックスの容器に入って出てきます。イギリスらしさを感じたのは、この最初のステージ用に専用の皿があること。容器は並んで一つの皿に載っています。

 なお Champagne のグラスはウェルカムドリンクと同じタンブラーですが、量は増えており、泡は盛んに立ち上っています。これは予想したとおり。いろいろうるさいのがワインですが、他人のやり方に非寛容になってもいけないのがワインです。

 

Club Worldなら、多少マシな本を開けながらこういうドリンクを頂戴するのがスタイルだろうと用意した本。

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興味深い数字が出ていました。ブリテン島では、20% の羊肉を人口の 3.3%を占めるイスラム教徒が消費するとのこと。ラムのミントソースなんて、いかにもイギリスっぽいイメージですが、状況は変わっているようです。

 

さて突き出しナッツが片付いた頃、日本海の荒波のはるか上空 40,000 feet。

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注文取りの前にメニューを読んでおく必要があります。相手はイギリスですから、警戒レベルを上げる必要があります。

 メニュの冒頭は「ご挨拶」。世界を飛び回り、地表に降りている時間はごくわずかという Club World において、「地元の新鮮な食材」とは何を意味するか。国語の試験に出してみたいものです。

f:id:PECHEDENFER:20181223231601j:plainartisanという単語が、英語にもあったとは知りませんでした。勉強になります。

 

読んでもさっぱり想像できない英系料理。何語を操ってるかわからないという、イギリスの食事につきものの怪しげな雰囲気がよく出ています。BA のメニューは素晴らしいの一言。翻訳も見事ということになります。

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fondant au chocolat et sa crème anglaise (または fondant au chocolat sur lit de crème anglaise. イギリスとは逆にフランス語では正確に述べ過ぎです。)はフランスにありますが、温製ダークチョコレートフォンダン・アングレーズソースと同一ですか。ということで、デザートだけ決まり。後は何が何だか分からないので、クルーに尋ねることにします。

 

和食メニューも解読困難なのは同じですが、止めて置いた方が無難だと考え、最初から洋食のみに集中します。

 

軽食があります。これは到着前の機内食と言うことでしょう。これは何とか読めます。

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なおワインは、あまり興味を引くものがありませんでした。Kir Royaleが上に来るのはFirst Classと同じ。イギリス人は、改まった場でこのカクテルを頼むのが好きなのでしょうか。

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面白いのはベジタリアンやビーガンに勧めることができない Champagne とワインがあること。ワインの清純化に卵白を使うことがありますが、そのことが問題になるのしょうか。

 

ポートがあるのは嬉しい点です。これぞイギリス。

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メニューでは分かりにくいのですが、スターターもメインも選択でした。スターターは「クラブなんたら、シュリンプなんたら」にしました。Champagneを続けてもらいます。最初のステージは気に入りました。

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メインは「牛ほほ肉なんたら」にしました。がっちり食わせる系が出てくるかと思いましたが、意外におとなしい肉の量。皿の左半分は穀物ではなく、野菜です。多いのは大いに結構。

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大体日本時間で午後2時ごろなのですが、食事を進める内に陽がぐんぐん沈んできます。冬ですし、北に向っているので当然です。

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デザートは想像通りの一皿でした。チーズのセットも貰います。そしてお楽しみのポートも。

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スティルトンが気に入りました。ポートは際立った特徴を持たないタイプ。これも満足。

 

日没が加速します。

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このフライトは午後早い時間に出て、夕方5~6時に到着するというスケジュールです。夏はずっと昼間。冬はほとんど夜になります。

 

あっという間に夜。

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機内の照明も消えます。デザートが終わると、何か他に必要なものはあるかと聞いてきます。ポートをもう一杯もらい、ゆったりと一日の余韻を楽しみます。まだ日本では夕刻になったころですが、一日を急かされた感覚はありません。こういうところにサービスの優劣が現れますが、BA は一流です。

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なお化粧室には、靴紐結びのための着席補助板がありました。これは初めて見ました。

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ウォッシュレットを搭載したANA。靴紐にこだわる BA。B787の出現により、機内トイレ革命勃発です。

 この着席補助デバイスはイギリス人の実用を考えたためでしょう。フランス語の chaise anglaise(= 英訳すると English chair)という隠語は、故なきことではありません。

 

イギリス人は紐靴好きで、靴を履く時、脱ぐ時には、紐を結ぶ、紐を解くという作業が入ります。Pechedenferも、紐靴なので紐を解き脱ぎます。習慣は周囲に合わせた方がストレスの減少になります。

 

シートはフラットにはしませんが、リラックスしていたら眠りに落ちてしまいました。記憶なし。