大陸奥深くまで分け入りました。
風は強いし、雪は降るし、石畳は凍るしと、冬そのもの。こんな自然条件の厳しい場所によくこれだけの文明文化を作り上げたものです。
この建築物は、戦災からの再建が東ドイツ時代に完了しました。街にとってどれだけ重要だったか想像できます。オペラは演奏だけではなく、建築、客も構成要素だと再確認できます。ところで演目はこちら。
これだけのために、こんな東の方まで来たのでした。
オペラはもちろん期待通りでしたが、この街での思わぬ収穫はこちら。年来探していたTVシリーズ。大人買い。
アマゾン利用も癪だったので、実店舗にこだわりました。まあ Les Tudors、もしかしたら The Tudors かもと思っていましたが、結局 Die Tudorsになりました。偶然で進む事の何と多いことでしょうか....ところでこのシリーズ、何故あんなに人気があったのでしょう。
あまり関係ありませんが、年末の第九はドイツでも所により定着しています。一流どころのコンサート。
この習慣は恐らく日本からの逆輸入だと思いますが、ゆっくりと定着したので、その真偽は確かめようがありません。
ベルリンでは新年の定番も。年末年始は忙しいクラシック音楽従事者。
Liebe und Wein gibt uns Seligkeit!
とにかく外が寒いので、屋内に籠もりきりになりがちな冬。「パンとサーカス」のサーカスも、ゲルマン人の世界では一風違った感覚になります。
そんなドイツの冬にも別れを告げ、世界のメトロポール、ロンドンへ。出発は相変わらず小さくて便利な Tegel 空港から。
この「メイン」コンコースの両端にラウンジ入口があります。片端は Lufthansa、他方は British Airways と Air France の入口。3大連合の旗振り役3社が、それぞれラウンジを持つことになったドイツの首都空港。空港の規模の割には出来過ぎ。
Lufthansa と British Airwaysはコンコースの上階、Air Franceはさらに上の階。
BA ラウンジ入口はガラス張り。毎日5:30から営業しているはずですが、本日扉が開いたのは 5:50 でした。前回来た時も大幅に遅れて開店したので、どうやら遅れは常態化しているようです。
ドイツの社会は朝が早いので、これは他の国より大きな問題。5:30までに蓄積した客を避ける意図があるかもしれません。
中はそこそこ凝った造り。LH や AF ラウンジより、変化に富んだ空間。
バーカウンターもあります。しかし nibbles が広げられていて、肝心の座る場所は隅に。アルコールの瓶も控えめ。雰囲気は国際化しています。
窓は天井が広く、床が狭いという構造で傾斜。上階のAFラウンジでは逆の傾斜になります。
LH, AF, BAの3つのラウンジ、好みが分かれそうですが、まずまず良い勝負。
大型のエスプレッソマシーンは、威圧感を与えます。芝パークビルを思い出しました。
開店時間が遅れるためか、非常に空いていました。
ゲートへは標準的な時刻に向かいます。コンパクトな空港なので、ラウンジがラウンドサイドでも気になりません。
一般にヨーロッパでの BA 便では、上級会員は少ないようです。チェックインでも搭乗でも優先側には列はほとんどできません。価値があるエメラルド、サファイア会員ですが、優先扱いに恥ずかしい感覚が伴います。
A319でした。隣席は空席。通路を挟んでその向こうも空席。空いています。
隣はトルコ航空のA321。Istanbul の方が Londonよりも人気。BAとTKは、隣接するゲートを使って夜を越すようです。
春メニューになった M & S 有料機内食。
そろそろと出発。一瞬、エアベルリンの幽霊を見た気がします。
機内食は、English Breakfast。Club Europe、朝の定番。
年々貧弱になるような気がしますが、どうでしょう。それからシリアルのバーは、この間 LH の国内線で見たものと同じでしょうか。
機内誌、HIGH LIFEの路線地図に付記される区間距離の棒グラフ。Larnaca線の距離が間違っています。BAに連絡しようかと思いましたが、他にも距離に間違いを見つけたので、保留中。
地上に降りたら、忘れてしまっています。
やがて夜は明けてきます。
2時間弱のフライト。早朝の Heathrow は既に着陸ラッシュ。
この機材の後ろに着陸したばかりの BA機が見えますが、その後方に着陸態勢に入っている、2機が続いていることが目視で確認できます。
Terminal 5は、BAの機材ばかり。
独英の首都間移動は、1961年だったらいざ知らず、今は何の変哲もない路線です。