成田T2の朝イチ到着便
成田空港到着が定刻 6:35のフライト。前方席の搭乗客で預入手荷物がないなら、7:00には地上移動の公共交通機関に到達できます。大雑把に言って、都心へ動く列車やバスの始発に間に合い、かなり広いエリアで 9:00到着を可能にします。
さらにこの便は Terminal 2 朝一番の到着。スケジュールでは同時刻着になる CX524 (HKG発) がありますが、CX524が先着でも入国審査、税関は空いており、すぐに通過できます。
同じ路線上ですぐ後を飛んで来るマレーシア航空 MH88 は、到着が定刻 7:15。JL724、CX524 に加え、JL726 (CGK発)、JL752 (HAN発) が先に到着しています。ターミナルは少し混んできます。加えて定刻 7:30着の UL454 (CMB発) はよく早着し、MH88 を降りて入国審査に向かう途中、それらしい集団によく出会います。
さらに JL724 が母屋を使うことが多いのに対して、MH88 はサテライトの外れ 98番ゲート辺りによく到着します。出口までの距離がずいぶん違い、それがターミナルを出る時間の違いにつながります。MH88では、8:00を過ぎることが多いのです。千葉ニュータウンへならともかく、都心 9:00 到着は難しいのでした。
わずかなスケジュールの違いが大きな差を生むため、MH88 よりも JL724 の方が圧倒的に有利なはず。しかし現実には MH88 の方が混んでいます。料金は JL724 の方が高いので、それで敬遠されるのでしょうか。
KLIAでも個性発揮
出発はクアラルンプール国際空港のサテライトターミナルです。この空港ではフライトごとに待合室が設定され、その待合室に入る時にセキュリティチェックがあります。シンガポール・チャンギ空港と同じシステムです。
その待合室に近づくと、待っていたのは過剰な親切。何となく予想はしていましたが、ラミネート加工のA4紙をガラスの壁にペタリ。
初めての海外旅行なんて客もいるわけですから、案内が過剰でもそれ自体は悪くありません。しかし慣れない客がベルトや腕時計を外さずセキュリティを通っても、ボディチェックされるだけ。そのために働く人がいるわけですから、転ばぬ先の杖は必要ありません。
一方で、トイレの情報は幅広い客に役立つと思います。
セキュリティチェックの後はすぐにパスポート・搭乗券のチェックゲートがあり、それを通ると待合室。待合室から搭乗通路への扉を見ると、最近では流行らない2次元クルー。ここでも過剰な表示。
搭乗の順番が英語だけで書いてあります。マレーシア航空の搭乗だと、順番が後のカテゴリーの客が大勢搭乗口に集まり、動きがブロックされるのが普通。隣で起きていることを観察したのか、この掲示に至ったようです。定時運行率向上に効果的でしょう。
日本語がないのは、放送だけで順番に従う国民性のおかげ。英語が目に付かない人には、煩くなくて結構なことです。ところで搭乗は、
0. 事前改札
1. ダイヤモンド会員、JGCプレミアとowエメラルド会員
2. ビジネスクラス客、JALグローバルクラブ会員、サファイア会員、クリスタル会員、owサファイア+ルビー会員
3. 一般エコノミークラス客
の順番です。
ビジネスクラス客より、上級会員を先に通します。JALは、「上級会員はたとえエコノミークラスでも、機内にいる方が幸せだから必然的に搭乗頻度が高くなる」と考えるようです。新鮮さを感じます。
この掲示はさすがに風変わり。あまりガラスの壁にペタペタ貼るのは美しいものではありません。したがって、大変重要な情報なのでしょう。
本拠地、日本の空港でJALは何をしているかというと、搭乗開始時刻の掲示。ご丁寧に便毎に行います。これはドイツでも喜ばれそうなサービスなので、日本人だけの過剰サービスとは言えません。しかしながらこれをマレーシア人スタッフが行うには荷が重く、KLIAでは運用困難でしょう。それでこの簡素な掲示になったものと考えられます。搭乗が開始したらガラス壁から外すだけと単純な上、外し忘れても問題ありません。その結果、言うまでもないことをわざわざ張り出した滑稽さが漂っています。英語は不要かもしれません。
なお搭乗時に客の手にある搭乗券半券には、会員レベルの印刷がありません。したがって会員カードの提示が必要でした。処理に整合性が取れていません。もっともここはマレーシア。会員レベルは自己申告で無問題です。