PECHEDENFERのブログ

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アコーホテルは会員プログラムの刷新

アコーは、会員プログラム Le Club の刷新を行います。今朝お知らせメールが届いていました。accorhotels.com と Le Club は ALL になるとのこと。サイトと会員プログラムが同じ名前になるとは、意味がわかりません。ちなみに ALL は、Accor Live Limitless の略語。

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改革は多岐にわたり、新制度の導入や現制度の改変の実施は散発的になります。文面では 2019年終わりから2020年にかけて変わるようです。とにかくメールのリンクから、詳細を見てみてみます。ここでは、Google検索で得られた URL を紹介します。

https://all.accor.com/?merchantid=ppc-all-mar-goo-fr-fr-sear&sourceid=aw-cen&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=ppc-all-mar-goo-fr-fr-exa-sear-aw-ce&utm_term=mar&utm_content=fr-fr-all-all&_vsrefdom=p.184&gclid=EAIaIQobChMIgcfHsqia4wIVEbaWCh3qBQuMEAAYASAAEgIXyvD_BwE

メールのハイパーリンクをクリックすると全く別のURLが現れますが、表示内容は同じようです。彼らにしてみれば、メールから広告へのアクセスを会員別に集計でき、次の個別マーケティングに利用できます。そういうことを行うのが、会員プログラムでは普通なのでしょうか?

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新ロゴはともかく、この名前のセンスは正直言って理解できません。言語は、ブラジルポルトガル語、中国語、フランス語、ドイツ語、英語。残念ながら、日本語には対応していません。

 AccorHotels のサイトは 20もの言語に対応しています。この5言語の必然性は見えません。会員プログラムの刷新は、これらの言語話者の行動範囲で影響が大きいのでしょうか。

 Pechedenferの場合、Le Club の言語にフランス語を登録しており、そのため通知が届いた可能性があります。日本語を設定した会員にも、会員プログラム刷新のお知らせは届いたのでしょうか?この記事を書く意義にもかかわることなので、気になります。

 

ともあれ改革の内容は、大きく4つに分けられます。

 

(1) 会員レベルの追加、会員特典の追加

ダイヤモンド会員(26,000 pts)と招待制の上級会員。プラチナ会員には Suite Night Upgrades 特典。

(2) ポイント加算と利用の新しい方法

ALL-Accor Live Limitless redéfinit votre fidélité. Soyez récompensé partout, tous les jours, 24 heures sur 24. (ALLではロイヤリティを再定義します。毎日24時間、どこでも特典が得られます。)と、具体的には何もわかりませんが、考え方自体を大きくかえるような含みを持たせています。

(3) 新しいホテルと新しいブランド

Delano, Mondrian, Hyde, Mantis, Mövenpick, Orient Express, Art Series, Mantra, Peppers, BreakFreeなどが、Novotel, ibis, Mercure, Sofitel, Raffles, Fairmont, Pullmanなどに追加。

(4) 体験

美食、スポーツ、エンターテイメント。

 

現在の会員レベルは、クラシック、シルバー(2,000 pts)、ゴールド(7,000 pts)、プラチナ(14,000 pts)です。今回、招待会員もできるようなので、ダイヤモンド会員の基準は順当なレベルにとどまっています。プラチナ以外の既存会員でも、特典は一新されるのでしょうか。

 2020年以降、今までの概念を変えるほど提携チェーンを増やすような書きっぷりですが、具体的に見てみないと全くわかりません。現在でも24時間可のルームサービスでポイント獲得、ポイント利用できるので、何を書いても嘘にはなりません。提携クレジットカードを発行しても同じ効果がありますね。また、すでに記事にした Miles+Points の発足は、この改革の一部に位置付けられます。

 新しいホテルブランドが列記されていますが、いくつかはすでに AccorHotels に組み込まれています。ALLはすでに始まっているとも理解できます。

 

「体験」は、過去4、5年 AccorHotels が力を入れている分野。昔のプレイガイドと旅行代理店の業務を取り入れ、ホテル事業と有機的に融合、相乗効果を上げる心積もりが見えてきます。

 アコーは Paris、Bercy 地区の競技場、Palais omnisports de Paris-Bercy の命名権を2015年頃に買ったらしく、現在ここは AccorHotels Arena という名前*になっています。この競技場は美しい公園に隣接、さらに Cour Saint-Émilion という瀟洒な商店・飲食街が連なります。その再開発地区の一角に、Ibis Styles Paris Bercy、Ibis Paris Bercy Village 12ème、Le Pullman Paris Centre-Paris の3つのホテルが営業しています。アコーは実空間でも、あからさまに融合事業を行っています。

*:2024年にオリンピック会場として使われる時は、Bercy Arenaという名前が使われます。

 

さてこの ALL、全貌はまだ見えません。日本でも何か起きることを期待しましょう。 

 

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