その後2,3日の間に記事がいくつかできてしまいました。関心がエールフランスに向くと、意識せずとも関連する話題やニュースを拾ってしまうようです。パリ乗継の欧州内ビジネスクラス往復は、400 €から脚が出るぐらい。それで 60 xp が得られます。フライングブルーの資格維持には強力な存在です。しかしそんな発券ができたことより、ブログを更新できたことの方が重要でした。
ついでに JOON のことを思い出したので、この記事を書くにあたってニュースを調べてみました。ほぼ一月前に最後のフライトを終えていました。
Farewell Joon - Air France Operates Last Low Cost Subsidiary Flight - Simple Flying
6月26日の JN1405 (FCO-CDG) と JN1583 (PRG-CDG) が、記録の上では共に22:20到着で最後のフライトになるようです。
2017年12月1日に初営業飛行を行った新コンセプトに基づく低コスト会社。18カ月足らずの短い一生でした。エコノミークラスでは無料機内食が出ません。JOONは ” jeune " (若い) に由来する名称ではなく、" jeûne " (絶食) から来ていると言い出す連中がいるかどうか、確かめる間もなく消滅してしまいました。言葉遊びを機内で披露する機会を失ったからといって、特段の感慨はありません。
またエールフランスの機内誌で、こんなページを見つけたことも披露します。
フランス人のステレオタイプによく登場するボーダー柄を味付けしたTシャツ。フランス語の表題は、
Élégance intemporelle (永遠のエレガンス)
Collaboration effet-mer (海洋効果の合作)
それに対して英語の表題は、
Timeless elegance (永遠のエレガンス)
Nautical collaboration (船上の合作)
で一応翻訳になっていますが、フランス語ではさらりと言葉遊びをやっています。nautique という単語があるのに、effet-merという見慣れない単語を使ったわけは、これが éphémère (束の間の、はかない) と発音が同一だからに違いありません。「永遠のエレガンス」を「束の間の合作」が実現。自らのステレオタイプがベースなので、タイトルとしてひねりが利いています。何だかフランス的。
エールフランスが随所でフランスを感じさせるのは当たり前ですが、こんな 1、2 行にも強烈に表現されます。こういうところはこの会社の魅力。
エールフランスに関しては、
(1) フライングブルー改悪 ⇒
(2) 会員資格維持の魅力低下 ⇒
(3) 搭乗回数の低下 ⇒
(4) サイトの訪問回数低下 ⇒
(5) 関心の低下 ⇒ (3)へ
となっており、すっかり意識から遠ざかっていました。負のサイクルが出来上がっていることに気付いていませんでした*。個人的には料理しやすい題材のはずなので、もっと取り上げるべきですね。そうすればこのサイクルも逆転し、搭乗回数も増えるでしょう。
*:かつてキャセイパシフィックを高頻度に利用していた方々も、同じ負のサイクルを経て現在に至っているような....発信力のあった方々がそうなってしまっているので、ユーザーからの「活きの良い」Web情報が激減したように感じます。マイレージプログラムの改革は客層を大きく変える可能性があり、2次効果も侮れません。もっとも日本のエールフランスは高級イメージで売っているので、得体の知れないブログでどう書かれようが影響は小さいので安心。逆に言うと、高級なイメージが定着しているわけではないキャセイは下手を打ちました。