PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

MH784:KUL-BKK ビジネス

久々のKUL-BKK。マレーシア航空だけで 1日 7便もある路線の朝一番の便。高密度路線ですが、9:00発とゆっくりした出発。この路線、基本は近距離国際線の標準機材のB737-800が用いられますが、機材変更が頻繁に起き、A380A330-300、A330-200と様々な機材が使われます。「油断もすきもありゃしない」のですが、朝一番の MH784 に限って言えば、まずは基本どおりのB737-800です。KLIA では母屋からの出発。

 

今日はoneworld塗装。

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大気が白く曇っていることがお分かりでしょうか。PM2.5が上昇していることが新聞でも報道されていました。調べてみると200ぐらいで、「とても悪い」状態。焼畑の影響による広域大気汚染とされています。

 

時間通りにドアクローズするものの、離陸までに時間がかかり、途中で寝落ちしてしまいます。個人的にはよくある出発になってしまいました。30分ほど経過してようやく空の人。

 雲が切れて地上が見えても、霞んでいます。明らかに普段とは異なる大気の状態。

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機内食は朝飯。ナシレマ、スクランブルエッグ、Wanton Noodlesから選択。最後のは雲呑(wonton)麵ではありません。要注意。

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ほらこのとおり。

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日本のスーパーで売っている生焼きそばのような麵。餡と麵の組合せに必然性が感じられないことが問題ですが、味付け自体は中庸で悪くありません。

 

そんなことより、このフライトで報告する必要があるのは、Bonne Maman の confiture。

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中身が宙に浮いていることがわかるでしょうか。カップヌードルの容器のように底が空です。

 

これは不作為によるもの、つまり工程に何らかの異常があり、たまたま底が空気、上に中身という瓶詰めのロットが出荷されたのかもしれません。もしそうならば、フランスの食品産業も大分質が落ちたものです。しかし失敗にしては出来すぎています。

 作為の結果という可能性も捨て切れません。機内で利用される量は非常に少ないので、瓶に入れる量を減らした方が食物の廃棄物が減り、地球環境にやさしいという発想。一方で蓋を開けた時にしっかり中身が詰まって見えるために、底上げという工夫。これを可能にするには苦労したはず。目に見える技術の進歩。

 

後者の場合、平均的な発想をする人なら、いつまでも重いガラス瓶なんて使わず、ラミネートチューブにでも入れれば良いと考えます。軽くなって、炭素排出量も減るというもの。しかし保存食品では、伝統的な容器にこだわるフランス人。ワインの瓶詰めでコルクが延々と使われ続ける彼の地では、容器の変更には度胸が必要です。しかしそこまでガラス容器にこだわるなら、高さを半分にすれば、工程をそれほど変える事もなく生産できるし、軽量化も実現します。

 

前者の製造エラーなら、そのままでは売り物にならないので、マレーシア航空が輸送費用だけで引き取ったという線が強そうです。マレーシア航空はコストを削減でき、Bonne Maman は損失を最小化でき、地球環境の負担は最小限に抑えられます。このストーリーが正しければ、まずまずの解決法でした。


この Bonne Maman の中空には、関係者にしか分からない、マジメでどうでも良い理由が存在しそうです。こういう場合、事情を理解してもたぶん疲れるだけです。ただマレーシア航空の定番でもあるので、Bonne Maman の小瓶はとりあえず追跡してみます。

 MH同様、この少しくたびれた食品会社も、confiture mi-figues mi-raisins をラインアップに載せると見直すのですが...。

 

窓側シートだったのにもかかわらず、どこを飛んでいるのか全くわからないまま、飛行が続きます。全ては霞のせい。地上が見える頃には、最終ストレッチ。Suvarnabhumi の滑走路に向けて一直線に飛んでいました。

 

AFの隣に到着。

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久しぶりに来た気がするのですが、数えてみると前回ここを通ってから 4ヶ月しか経っていません。

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