先日の Quality Observer 実施便とペアとなる復路です。一日の内、最も良い時間帯を使っての移動。冬場は日が短いので贅沢な時間の使い方になります。
Malpensa 空港は、市の中心部から50 kmもあります。バスでも電車でも50分ぐらい。市内では主に中央駅と結ばれます。Milano の象徴的、心理的な中心は Duomo でしょうが、中央駅からさらに地下鉄で10分程離れます。
こんな場所を空港シャトルのターミナルにしたら、スリやら、強盗やら、テロやらで大変なことになりそうです。中央駅を緩衝帯として正解でした。
さてその遠い遠い MXP 空港。Terminal 1は各社の雑居状態。ただし MUC のTerminal 1のように、航空会社カウンターを探して彷徨う人は少ないでしょう。目的の航空会社はすぐ見つかります。
ラウンジ好きの方には残念な話ですが、あの Casa Alitalia は Schengen 域外にあり、欧州内の移動では一般に利用できません。
チェックイン時には Sala Monteverdi が指定されました。
すっかり影の薄い Air France。
ラウンジに行く前に免税店のワイン価格をチェックしますが、Donnafugataなどは市中のスーパーなどの方が明らかに安く、免税店の空港価格化の流れに沿っています。Cerettoの品揃えが充実していましたが、価格が興味を惹きません。
ワインの購入は止め。その代わり老朽化のため、もはや安楽死させざる得なくなった布製旅行カバンを買い換えました。思ったような品質と価格(安物)で購入でき、MXPのショッピングは満足。
ラウンジは小ぶりでしたが、空いていました。ラップトップでやりかけの仕事を完了し、ワインを2杯飲んだだけで搭乗時間。ゲートでは搭乗する機材を写真に撮るぐらいの時間しかありません。A319 のようです。
キャビンに入ってみるまで、ビジネスクラスが何席あるかわからないのが最近の欧州内フライトの特徴。今日は2列8席でした。
乗客は3名。季節柄、販売状況は低調です。
遠い場所にある空港では、普段あまり見かけない飛行機を頻繁に目にします。スマホでゲームをやっていたり、居眠りしている場合ではありません。BA の仲間 Vueling。
Air Italyも Avios を採用しています。
もちろん Alitalia はあちこちで見かけます。
この空港は Alitalia を使うと、ショッピングも飲食もやたら充実したはず。ハブとする航空会社の航空券が、他の会社に比べて若干高くなるのは理にかなっています。
さて我々のキャビン。テンションが高い commandant de bord (機長) が離陸前に、「途中アルプスの風景が壮麗だ」なんて言っていました。
離陸後雲の上に出ると、白雪を抱いた山脈が遠景に望めます。
その山肌はすぐに間近に。
確かに見事。この季節、この時刻ならではの光景。
機内食なんかに気をとられていてはもったいない光景が続きます。
チーズは良いのですが、バターはパリ発に比べると少し質が落ちます。
雪に覆われた山間の集落はわずか。この季節、雪に埋もれるということはないようです。
コーヒーはインスタントネスカフェ。
アルプスを北西に抜けたようです。風力発電が盛んな地方。スイスーフランスの国境付近でしょうか。
耕作地と森のパッチワークががしばらく続いたと思ったら、突然 Charles-de-Gaulleが目に入り、軽く驚きます。この高度だと、一度通り過ぎてから旋回、戻ってきて着陸のパターン。
空港より南側、パリより北側を抜けて Asnières-sur-Seine
川にも大きな港があるのが大陸。これはセーヌ。
この後、ほどなく右旋回。セーヌを越して東に向います。すぐにパリが視界に入ります。窓から見えることは予想できますが、やはり期待してしまいます。
手前右の高層ビル街が La Défense、中央やや上が La tour Eiffel、 その左奥に La tour Montparnasse。Paris全体が霞んで見えるのは、大気汚染か、brume hivernale (冬靄?)かよくわかりません。
Argenteuil上空周辺を飛行しているようです。Montmartreが黒々として見えます。
この辺まで来ると、南側の滑走路を使うことが予想できます。なんだかんだ言ってよく利用しているCDG。
着陸。よく晴れていると感じられる天気。
確か Terminal 2G と 2E-hall M の間を通りぬけられるはずなので、遠回りせずに 2F に到着するはず。
地上を移動中、途中で何回か北側滑走路の離陸が見られます。
ほぼ時間通りに到着。喧騒とストライキ(労使間の紛争ではなく、民衆蜂起の前段階)が支配する不安定な世界に戻ってきました。