2019年の各会員プログラムでの活動状況と、2020年の会員資格については12月31日にまとめましたが、一つ残っていました。今年に関して言うと、年末年始にかけて起きうる2つの問題が、2つとも関係しました。
会員資格の欠損期間
今は ALL というアコーホテルの会員プログラム。1月1日~12月31日の宿泊実績をもとに、次年1月1日~12月31日の会員レベルが決まります。毎年1月1日0時(パリ時間)に切り替わります。年末の実績は反映されないまま、新年の会員レベルが決まることがよく起きます。チェックアウト後、宿泊実績のアカウントへの記録には、数日かかることが多いからです。
年末年始の休みを旅行に費やす方だと、この現象は身近かもしれません。Pechedenfer の2019年の宿泊実績は、32泊(とあまり多くない資格ポイントが)あったのですが、年末に宿泊した2つのホテルで記録が遅れました。その結果、年の切替わりにリセットされたら、シルバー会員(宿泊数0、資格ポイント数0)になりました。
1月6日、年末の宿泊が記録されたとたん、ゴールド会員に変わりました。
問題は、1月1日から1月5日までの間、ゴールド会員の扱いされる可能性があったのに、シルバー会員の扱いになっていたことでしょう。記録が遅いことで、優待度に差が出てしまいます。
記録の間違いとか、処理の遅れはどうしても避けられず、こういう不公平は不可避です。ちなみに年の途中で会員レベルが上がる場合も同じことが起きます。ホテルチェーンの会員プログラムでは、アコーと同じシステムが多く、こういうことに起きがちです。大多数の航空会社のプログラムはこれを嫌ってか、実績の加算期間終了時から、新年度の会員資格が開始する日を1月~3月遅らせます。BAはほぼ2カ月、AFは3か月の調整期間があります。エーゲ航空はホテルチェーン型で、搭乗実績積算期日の次の日から新会員年度です。
年末年始をまたぐ宿泊の実績
年をまたぎ、一つのホテルに滞在した場合について、アコーはどういう処理をするのか述べていなかったと思います。例えば、2019年12月28日から2020年1月2日まで滞在した場合、5日分の滞在はどちらの年の宿泊実績に数えられるのでしょうか。それとも分割されるのでしょうか。
こういう滞在は、年末年始にまとめて休みが取れる日本人にとって重要になります。他のホテルチェーンでも共通する方法だと思いますが、この滞在の記録は
・チェックアウト前日の年にカウントされる
ようです。Pechedenferの経験では、1月1日チェックアウトだと前年の記録、1月1日の宿泊が含まれる滞在だと当年の記録です。(1) チェックアウトがホテル利用を確定するため、(2) 支払い項目によっては、どの日の利用に帰属するのか明確にできず、分割できないことがあるためという2つの理由からそうなるのだろうと想像します。
例えば2019年12月28日の時点で29泊の宿泊実績(とあまり多くない資格ポイント)を有する会員がいたとします。この会員が、
・12月28日から1月2日まで、アコーチェーンの一ホテルに滞在する場合、
2020年の会員レベルはシルバーになってしまいます。そして宿泊実績は5泊に。
・12月28日から29日までの1泊をアコーチェーンにし、12月29日から1月2日までの4泊をルーブルグループ*にする場合、
2020年のアコーの会員レベルはゴールド。宿泊が少ない方が一年間優遇されるという摩訶不思議なことになります。そして2020年にほとんど利用しなくても、2021年はシルバーになるかも知れません。
*:Louvre Hotels Group | © copyright 2015
Flying Blueのように、過剰な利用実績は翌年に持ち越せるようにしないと、この問題は避けられません。
Pechedenferの場合、12月の宿泊分も2020年の実績になり、少し得をした気分。実は Miles+Points のALLとFlying Blue 間のリンク開設による宿泊実績ボーナスがなかったら、2019年の宿泊数が30に届きませんでした。幸運でした。
そして今年は...
ホテルチェーンを基本に宿泊施設を選ぶのは、安心できる考え方ですが、規格化されたサービスにならざる得なく、面白みに欠けます。今年は精神を解放、自由に考えたいと思います。