バス代わりの飛行機

Tipps für Flugreisen

国内旅行のキーワードは地酒

4月17日に羽田空港第一ターミナルは北ウイングを閉鎖、それ以来南ウイングだけで営業していたようですが、7月1日、全体の営業を再開するようです。このターミナルの発着便の大部分が JAL なので、JALの意向で決まるのは当然。6月は Pechedenfer の悪い予感*が的中して、欠航の雨あられとなった JAL。再開を決めたということは、7月の予約が順調なのでしょう。

*飛ばないし、動きも鈍い航空業界 - バス代わりの飛行機

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6月に入り、東京では一日の感染発生が2桁で推移していますが、その多くは病院や介護施設、そして夜のお店。単純に全体の数で判定して、社会活動を抑えるのは「自分で自分の首を絞める」行為です。高リスクな業務、営業に対しては、集中的に投資するなり、強力に規制するなりして対応、他の営みは一人一人が感染回避を意識して平常に戻す。これしかないでしょう。

 

一般に高温多湿な夏季は、呼吸器の感染症が下火になります。冬に感染第3波が到来、社会が再び活動を停滞させる可能性を考え、夏の間になるべく生産・消費しましょう。全員がアリとキリギリスの2役を演じなければなりません。イソップの頃から社会は変わっており、働くだけでは冬の備えにはなりません。

 

外出自粛、外食自粛、自宅勤務の結果、アルコール依存症が増えるという予想がありました。実際のところ、5月までのデータを見ると、ビール、酎ハイの売り上げはまずまず好調だった一方、清酒とワインの落ち込みが目立ちます。**

**:関連ニュースはいくらでもありますが、一つあげます。

日本農業新聞 - [新型コロナ] 日本酒低迷、米産地を直撃 契約3割見直しか 需要回復いつ… 兵庫

 

含有アルコール量当たりの価格で比較すると、日本酒やワインはビールの半額程度。ストロングゼロなどはビールの3分の1程度。家呑みはビールという人が一番金持ち。次が日本酒やワイン。酎ハイを含めて、蒸留酒を飲むのが一番安上がり。基本はそうなのですが、外出自粛で痛手を追い、お籠り消費で回復できなかったのは、日本酒とワインの販売。アルコール度数や価格の問題ではなさそうです。

 日本酒は昔から祭礼、祝事向けです。これだけ嗜好が多様化した現代でも、家庭で飲もうとする人は少ないのでしょう。おそらくここに原因があります。日本酒がいまだにハレとケの区別を感じさせることは素晴らしい限りですが、こんな時には貴重な精神文化も悪影響をもたらします。一方ワインは外国の文物ですが、外呑みが抑制された結果、全体の消費量が減ったのは日本酒と同じ。もちろん伝統的な生産国ではワインは宗教性をまとい、日本酒と似た位置づけなのですが、日本ではその感覚から完全に自由なはず。何故だかワインも、ハレとケの枠組み***にはめ込まれたようです。

***:遠隔勤務に例えて、ハレ=「ネクタイにスーツの上半身」、ケ=「パジャマあるいは下着の下半身」と説明するとわかりやすいと思います。みんな PCカメラの視野が結界にならないことを忘れています。ハレとケが同時に現れても愛らしいものですが...。

 

政府も国内旅行に出ろ出ろと、やたら熱心。こういう時は苦境に陥った業界や地域を「〇〇して応援」というのが、いわば定石。やはり地酒ツアーだと思うのですが、この分野は意外と糸口がないことに気が付きました。「東予の蔵巡り」とか、「海の幸と越前酒のマリアージュ」などというグルメツアー商品はあってもおかしくないのに、ほとんど見かけることがありません。発酵工場のインターンシップならともかく、酒造好適米アグリツーリズムなんてあるのですか?

 JALが提案する観光ガイド OnTrip JALを見ても、日本酒は脇役どころかほとんど登場しません。

ご当地グルメの旅 - OnTrip JAL

 

フランスのワインツーリズムのことを考えると、日本酒を中心に据えた土地と文化に関する旅行はほとんど未開拓。ビジネスチャンスが転がっているようです。

BAの予約がある場合

予約の変更に関するポリシーも up-date されました。

2020年3月3日から8月31日に予約がなされ、2021年4月30日までに旅行が終了する場合

手数料なしで変更可能になりました。カレンダーに修正が入ったようです。

 

ただし航空券に差額が生じる場合は、差額を払わなくてはなりません。安い航空券を探して買う人がほとんどでしょうから、無料で変更できる可能性は、安い航空券を見つける時と同じレベルになるはずです。

 

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なお旅行自体を中止するとか、目的地を変える場合は、BAで使える voucher に替えることが可能です。これも、

2020年3月3日から8月31日に予約がなされ、2021年4月30日までに旅行が終了する場合

が対象で、voucher の有効期限は 2022年 4月30日になります。

Latest information | Coronavirus | British Airways

アクセスし、Claim voucherのボタンから手続きを進めます。自ら予約をキャンセルしないことが重要です。この場合の予約の取り消しは BA が行います。

 

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BAも会員資格を12か月延長

ようやく決心がついたようです。

Something to make you smile

と題したメールでお知らせがありました。

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"...And so today, we wanted to tell you something that we hope will make you smile. "とイギリスっぽい英語。

 

Gold Guest List 会員資格も12か月延長になります。すぐ疑問に思ったのは、延長期間に入る前の搭乗実績の取り扱い。本来の会員年度は貧弱な搭乗記録となるでしょうが、それが次回の更新で加算できるかどうかは、大きな違い。

 

そしてわからなかったのが、

”What’s more, it will be even easier to retain your Gold Guest List status next time you’re up for renewal, as we’ve decreased the amount of Tier Points needed by 25%. This is the same for upgrade thresholds too, making that next Tier more achievable. ”

の部分。次回の更新では、2,250 ポイントでよいということですか。

 

詳しく知りたければ、説明サイトがあります。

Tiers and benefits | Executive Club | British Airways

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会員資格一年延長は2020年7月の更新から始まり、2021年6月の更新まで続きます。会員資格はそれぞれの会員年の切り替え日で自動更新です。25%引きのコロナ割は、資格が自動更新した後で有効になるようです。つまり tier points については、本年度 -100%、次年度 -25% で資格は更新します。

 

なお上位会員資格の達成の場合に必要な tier points も -25%のコロナ割は有効です。注意するべきことは、BA-IBの搭乗実績に関する要件

  ・Bronze は2搭乗

  ・Silver と Gold は4搭乗

は変わらないことです。これは更新の場合も同じです。また vouchers 獲得に関しては、割引はありません。

 

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最初に浮かんだ疑問については、何も特記事項がありませんでした。すると AF-KLM と同じ処理になります。つまり、

 

2020年7月から2021年6月の更新では、過去一年間の搭乗実績はリセットされ、更新後に改めて tier points を積算しなければならない。更新や上位会員資格への tier points の基準は、その一年に限り25%下がる。BA、IBの搭乗実績に関する要件は変わらない。

 

なお、その他の特典については、すでに Voucher 類の有効期限が 6か月延長されることが決まっています。会員特典のコロナ救済の中で問題なのは、

 

Concorde Room Card

 

についての記述が全くないことです。Voucher 類と同様に6月の延長が妥当な措置だと思いますが、この段階で話が出てこないとなると、一切救済措置なしの可能性が高くなってきました。発行している数が少ないから無視ということなのでしょう。

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5,000 tier points で得られる Concorde Room Card

7,000, 8,000, 9,000 tier points で得られる 50,000 avios

Lifetime tiers

にはコロナ救済なしと整理されます。

 

さてこの資格延長措置、会員によって幸不幸が分かれます。例えば、あまり搭乗したくないけれど、会員資格だけ欲しいなどという方には、6月更新と7月更新では天と地ほどの差があります。また7月更新で、いつも会員年度の終わりに集中して搭乗する方は、格下の会員資格が一年延長されます。いずれにしても7月更新は不利、6月更新は有利ですね。

 Pechedenferは 1月更新なので、7か月ほど先に「会員資格1年自動更新」が来ます。それまで搭乗しなくても、2022年2月末までは会員資格が温存されます...などという仮定の話は意味がありません。さっさと国境を開けて欲しい方ですから。

今年の夏は国内旅行

疫病の収束が遅れても、6月19日にはステップ2に入り、都道府県をまたぐ移動が認められます。7月10日からはステップ3。都道府県をまたぐ観光もOK。認めるも何も、現在でも強制ではありませんが、国のお墨付きがあると地方の方は安心できるでしょう。

 7月1日には、グアムが観光可能になりそうです。7月中には日本人観光客の入国を認める国が続々と出るはずで、政府も渡航を楽にせざる得ないと思います。それでも海外渡航の回復には時間が必要でしょう。今年の夏は、国内に出かけましょう。普段あまり旅行をしない人も、旅に出て消費することが世のためになります。例のGo To キャンペーンも期待できそうですし...。

 

観光施設の再開は、7月 10日が目安となります。すなわち堂々と他府県の観光ができるようになるには、まだ一月以上あります。しかしこれは実質的に観光スポットしか影響を受けません。さらに同じ都道府県在住者向けにはすでに再開して良いことになっています。例えば遊園地の現状は以下のとおりです。

 ディズニーリゾートは再開予定を発表していません。浅草花やしきとしまえんも同様。荒川遊園は来年まで閉鎖ですが、これは施設リニューアルのため。USJ は 6月 8日から段階的に営業を再開。ひらパーは5月29日から、生駒山上遊園地は 6月 1日から再開しています。ナガシマスパーランドも、5月17日からほとんど普通にやっています。ハウステンボスは5月16日から県民限定で営業中。6月19日からはほぼ全面再開になるようです。

 

お上りさんに人気がある「高い場所」は、東京ですら再開しています。東京タワーは5月28日、スカイツリーは 6月 1日、ヒルズ展望台は 6月 6日、サンシャイン60展望台は 6月 8日に営業を始めました。役場の付帯施設は動きが鈍く、都庁展望室、文京シビックセンター展望ラウンジは閉鎖中です。

 

遊園地や展望室のように言い逃れができない観光施設では、再開に工夫が必要かもしれません。しかし人に会う、食を求める、散策するための旅行なら、6月19日ステップ2に入れば、誰もとがめません。

 

日本中どこにでも行けるなら、地酒を求めるのも一案。ここ20~30年、道府県単位で酒造好適米の開発 (と復興) が盛んです。ワインを見習ったのか、日本酒は土地の水ばかりか、土地の米も必要になってきました。例えば、山形県出羽燦々出羽の里雪女神とだいたい10年ごとに大型の酒造米がデビューします。それぞれ人気を博しているようで、山形の酒の世界を豊かにしています。

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お隣の宮城県は20年ほど前に蔵の華が生まれ、そして今期デビュー、期待の新人が吟のいろは。新種の米で醸造した酒は、最初の年より2年目、2年目より3年目と、年々良くなるはずです。しかし最初の年から知ると、理解が格段に深まりそうです。今後何十年も栽培、醸造されるようになるかどうかは、地元の人たちの努力次第ですが、土地に少し関心がわきます。

 また新品種だと、独自の醸造方法を試す、確立するの部分が弱いので、蔵の違いが素朴に出るのも面白いところ。特定名称(本醸造、純米、純米吟醸大吟醸純米大吟醸など)のうち、限られたものしか造らないのも、比較を易しくします。

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フランスで確立し、欧州に拡大している地理的表示(GI)保護制度は、日本でも一般的になっています。これは知的財産保護の制度ですが、農作物のブランド化を推進する効能があります。都道府県単位の競争も避けられません。各地の取り組みにすでに差が出ています。そういう角度での地方色も、現地で物色していると見えてきます。これはお取り寄せにはない、旅行の良いところ。

  

ちなみに 6月の JAL国内線ファーストクラスの日本酒は、高知県の美丈夫純米大吟醸鄙。高知には、土佐錦吟の夢風鳴子と独自の品種もあるようですが、この酒は山田錦から造られました。

お飲み物(ファーストクラス) - JAL国内線

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写真は鄙ではありません。

 

今週半ばから、梅雨になりそうなことは少し気になります。天気に敏感なのは観光スポットであり、観光ではない旅行なら影響は小さいのですが、傘を持っていくのは面倒です。

EU内での国境の状況

根拠なしに予想や印象を書くことも許されるのが無料ブログ。アフィリエイト広告を取っていないことは、中立性には関係しても予想の確度には関係ありません。論拠がないことを書くのは好きではないので、普通は問題ないのですが、たまに高揚して

移動制限の出口予想 - バス代わりの飛行機

のような記事も書くことがあります。そんな根拠が弱い記事が10件以上も facebook でシェアされたりして、困ってしまいます。皆、旅行に出たいし、未来は見通せないし、素人だろうが何だろうが、他の人の考えが知りたいのだろうと思いました。今日はその罪滅ぼしに事実をまとめました。

 

旅行再開に関するニュースは、最近毎日のように現れます。とても喜ばしいことです。昨日 6月 4日木曜日、ツーリスト向けに国境開放を発表したのはオランダ。

Netherlands Opens for Tourists from 12 EU Countries from June 15 – Britons Not Included - SchengenVisaInfo.com

それによると、今のところ考慮される対象国はEUに限られます。6月15日以降

 

Belgium, Bulgaria, Germany, Estonia, Italy, Croatia, Latvia, Lithuania, Luxembourg, Portugal, Slovenia, the Czech Republic.

 

の12か国から(これらの国籍の人間)の入国が可能になります。さらに 6月中ばから 7月 6日までの間に

 

France, Iceland, Liechtenstein, Austria, Spain, Switzerland, Cyprus, Finland, Hungary, Ireland, Malta, Norway, Poland, Romania, Greece, Slovakia.

 

の国からも、(これらの国籍の人間が)入国可能になります。一方、Denmark, Sweden, the United Kingdom の3カ国については、今後の感染の状況から判断すると、今回は見送られています。

 

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現在はEU内のことで頭が一杯でしょうが、これらの国と比べてはるかに感染状況が良くなっている北東アジアからのツーリストを呼び込まない手はありません。お金も落としてくれる上客です。早晩国境を開放することでしょう。

 

なお Schengen 域内の国境再開放のカレンダーは

Timeline of EU Member States Reopening Their Borders - SchengenVisaInfo.com

にまとめてあります。ツーリストの入国は次のように認められてきています。

 

5月15日 バルト三国間で開放

5月16日 ドイツがルクセンブルクとの間の国境管理を廃止

5月25日 ハンガリーセルビアからの入国を

5月26日 ハンガリーチェコスロバキアの三国間で48時間以内の滞在が可能に

5月28日 クロアチアが Slovenia, Hungary, Austria, the Czech Republic, Slovakia, Estonia, Latvia, Lithuania, Poland, Germany からの入国を

6月  1日 リトアニアが Austria, Bulgaria, Croatia, Cyprus, Denmark, the Czech Republic, Finland, Estonia, France, Germany, Greece, Hungary, Iceland, Italy, Latvia, Liechtenstein, Luxembourg, the Netherlands, Norway, Poland, Romania, Slovakia, Slovenia, Switzerlandからの入国を

6月  3日 イタリアが EU と Schengen 域からの入国を

 

入国再開の今後の予定は、14日間の検疫や健康証明なしという条件に限ると

 

6月15日 フランスがEUからの入国を

6月15日 ノルウェーデンマークが相互に

6月15日 デンマークがドイツ、アイスランドノルウェーへの自国民の渡航

6月15日 ギリシャが日本を含む29カ国からの入国を

7月  1日 スペインがEUからの入国を

7月  6日 この日までにスイスがSchengen域から入国を

 

認めることになります。これに上記のオランダのニュースが加わります。

 

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なお 7月 1日には、マディラ島やポルトサント島へは入国72時間前以降に行われた健康証明があれば世界中から観光客が入国できるようになります。これは日本人にも関係あります。

 日本国パスポートで観光できそうな国、地域は、6月15日からのギリシャ、7月  1日からのマディラ島、ポルトサント島です。しかし上記カレンダーの取組みで、再度感染が拡大するようなことが起きなければ、すぐにでも EU諸国へは行けるようになると思います。早ければ8月には国境を開けてくれるのではないでしょうか。

 

ただし今の状況が続くなら、日本にいるより感染の確率は格段に高くなります。いくら先方が来ていいよと言っても、日本の外務省からヨーロッパ全域に渡航中止勧告(=レベル3)が出ている事実は忘れてはいけません。10日後にギリシャに行けるというほど甘くありません。目的が観光では、感染症危険情報*がレベル1まで落ちないと、リスクが高すぎるます。

*:現在の感染症危険情報は、実態を反映していない気がします。更新した方が良いのではないでしょうか。

再稼働し始めた空港

皆さんは機械翻訳を使っていますか。2言語で同じ内容のことを書く時は便利至極ですね。

 いろいろと訳させた感じだと、英・仏・独の間では問題の発生が少ないのですが、英・仏・独 ⇔ 日ではかなりの修正が必要です。言語の類似性は大きな問題です。

 

英語 ⇔ 独語でも無茶苦茶になることがあります。グラマンの戦闘機トムキャットと言えば、冷戦時代に一世を風靡したスター。これを英語から独語に訳します。

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逐語で訳すればよいので無問題です。ドイツ語の先生も満足するでしょう。それではこの独語の翻訳を英語に戻してみます。

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「戦闘機トムキャット」に戻るはずが、「戦士二日酔い」になってしまいましたね。あまり信頼していると、自動翻訳にだまされるので注意しましょうという話*でした。

*:ドイツ語が得意な人には、狙ってやったことがバレバレでしょう。

 

一転して天寿を全うすることになったテーゲル空港

Berlin Tegel は旅客がほとんどいないので、6月15日に閉鎖され、そのまま廃港になる可能性が高いと5月の終わりに書きました。

閉鎖は予定繰り上げ、改悪は予定繰り下げ - バス代わりの飛行機

 

ところが一週間も経たないうちに状況が変わりました。Flughafengesellschaft Berlin-Brandenburg (FBB) は、閉鎖の申請を取り下げると空港のトップ Engelbert Lütke Daldrup 自身が 6月 3日水曜日に発表。

Berlin: Flughafen Tegel (TXL) bleibt doch bis November offen - Berliner Morgenpost

「当初の予定どおり」11月8日までは、営業することになりました。航空会社を通して判明したのでしょうが、来る(きたる)数週間で、旅客が顕著に増えるということでした。

 

ソ連によるベルリン封鎖へ対抗するため、1948年大急ぎで整備、開港。西側占領地区への物資輸送(die Berliner Luftbrücke)に大活躍した空港です。その後の東西対立、冷戦、首都の統一と発展を見守ってきた因縁の空港です。疫病蔓延で旅客が消え、そのまま廃港ではかなり寂しい最期でした。1989年以前から利用しているベルリン市民なら、有終の美を飾って欲しいと願っているはずです。

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さて日本からは、11月8日までに行く機会はあるでしょうか。

 

BAはビデオで顧客を教育

イギリスは大陸ヨーロッパより感染の収束が遅れており、いまだに一日100~300人*もの死者を出していますが、ブリティッシュエアウェイズは復活の狼煙を上げました。メールでちゃんとご連絡。

*:イギリスの人口は日本の53%。

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本文の出だしは、”As we prepare for the world to open up once more, we’ve been busy doing everything we can to make sure you feel safe, on the ground and in the air.

この会社は、もともと国内より世界と連動する性格が強いのですが、イギリスの感染の状況なんてどこ吹く風ですね。アメリカ大陸も大して良くなっていないので、北東アジア、大陸ヨーロッパ向けというわけでしょうか。

 

メールには BA.com へのリンクでさらに詳細な情報へ誘導します。5つのビデオを使い、非常事態が続く中での BA の安全衛生への取組みと利用客への注意を伝えます。

Welcome back on board | Information | British Airways

空港も BA もいろいろと利用規則を設けているので、丁寧に案内するのは当たり前ですが、とても親切に感じてしまいました。これは不思議。

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例えば空港には、短距離便で2時間、長距離便で3時間しか滞在できないかもしれません。我々はそう制限すると言わないのが BA 流なので、ソフトな表現に注意が必要です。

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文字を読むより、ビデオで見ている方が注意も記憶に残り、楽ですね。もっともトランスクリプトやメモも用意されており、旅行前には準備の確認ができます。

 

日本の航空会社もちゃんとやっているのか、心配になったので調べてみました。JALは英語でも日本語でもかなり丁寧。

Latest COVID-19 Information Center - JAL

ANAの英語版は少々簡単ですが、及第点。

ANA Care Promise, a new standard for air travel | ANA

 

飛行機、空港からしばらく離れている人が多いと思います。当然のことですが、以前より旅客に要求されることが増えています。空港で吠えたり、叫んだりしないためにも、JALANA の利用前には読んでおいた方が良いと思います。

移動制限の出口予想

新型肺炎の発生以来、恐怖心を煽るために事実を歪め、人心を惑わすことが主な業務となっているメディア。疫病や大災害の発生時には、メディアが災禍を拡大することを再認識できた人が多いと思います。平時からそうですが、メディアの意図は事実の伝達にはなく、紛擾の誘起にあるので、当たり前と言えば当たり前。メディアリテラシーの一部です。

 報道として重要でも、人々の心を明るくするような取材は苦手。例えば、「新しい生活様式」や「休業要請の段階的解除」に合致した新しい旅行の姿は、旅行代理店や各地のコンベンションビューローが検討しているはずです。このセクターを取材して、彼らの見通しや旅の提案を積極的に記事にしたらよいと思います。地味に社会の動きを伝えるなんて、社の上層部には嫌われそうですが、読者には希望を与えるとともに実用的。仲間内の称賛は得られなくても、読者の心は掴めます。また青息吐息の観光産業の救済にも貢献します。

 

政府による自粛要請のうち、都道府県をまたぐ移動については、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、北海道を除いて 6月 1日に解除されました。これ以外の府県の住民は、これ以外の府県への移動してもよいとお墨付きを得たわけです。観光に携わる者は、三密の場所・行事を除いた「おらが村」の宣伝を再構築する必要があります。メディアは協力してやればよいと思いませんか。

 

6月の入梅前は、ゴールデンウィークと夏休みの狭間で、一般に旅行シーズンとは見なされません。しかし天気は悪くなく、紫外線は強いものの、日は長く、観光に向いた季節。生産年齢だとあまり旅をしない季節なので、実際に出かければ、新鮮な発見ができるはず。週末だけで、失われた今年のGWの穴埋めになるような体験になるかもしれません。

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カジカガエルもすでに鳴いています。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県を含め、全都府県*に生息するかじか(河鹿)は、代表的な夏の季語。渓流へお出かけして、一句、一首、一ツイートはいかがというところ。 

 6月19日、移動の自粛要請は都道府県で解除予定ですが、全都府県**が梅雨になっているかも知れません。国内観光は今。

*:ごめんね北海道

**:うらやましいぞ北海道

 

このブログでは、国際線が主な関心の対象。自由な移動へのハードルは段違いに高いのです。現状では、自主隔離つきで駐在のための移動や地域経済圏での条件付き移動がそろりそろりと認められつつあります。

 自主隔離2週間が要請されては、観光、商談、訪問、コンベンションへの参加などは事実上不可能。まずはこれが撤廃される必要があります。

 大胆に予想すると、まず EU 内で多くの国境が再開放されるでしょう。これは夏のバカンスまでに行われます。そのころ世界では2国間で、相対移動が少しずつ許可されていると思います。日本―韓国は、早期に開放される可能性が高い気がします。次はオーストラリア、ニュージーランド、中国の特定地域、東南アジアの特定国と日本の間。例えば、タイやベトナムは新規感染の報告がすでに相当減っています。日本とEU諸国との間では、政府は難しい判断を迫られるかもしれません。

 

感染がほとんど制圧されている国との間の移動は、日本での新規感染数が十分低い状態が続くことが必要条件になります。こっちはウエルカムでも、向こうは来るな!になります。

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感染の状況が似た国の間で移動を認めるという、やけっぱちな政策がとられないとも限りません。抗体を持つ人が住民の数割にも達していれば現実的な話ですが、フライングもあり得ます。フランスやドイツには、意外と早く行けるかもしれません。フランス基準で***フランスは危ない状態を脱しています。後は自国のリスク許容度の押し付け合い。ふらんすに行きたしと思へどもふらんすはあまりに危うしでも、怖いもの知らずはある程度います。なし崩しで観光が復活しそうです。

***:これが常に重要。

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"Non mais c'est bien connu, tous les hommes ont un très grand cœur pour pouvoir mettre pleins de filles dedans."--- Amour et Turbulences par Alexandre Castagnetti.

 

アメリカは感染の収束に少しかかりそうなので、アメリカーフランス間で観光客の移動制限は続くはず。するとルーブルが空きます。ただし social distancing のため、入場制限が行われていると思います。どちらの因子がより強く影響するかよって、入場の難易度が変わります。

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Scène de Massacre de la Saint Barthélémy, La Reine Margot

 

フィリピン、マレーシア、インドネシア等のアジア諸国やロシアは、まだ流行が収まる気配がありません。ただその場合でも、地方や都市を限定して解禁という話は十分あり得ます。希望は持ち続けたいもの。

 

太平洋の島々は早期に国境を閉鎖し、感染拡大を見事に阻止しました。そのため抗体も持っていませんし、「恐怖への免疫」もありません。感染を経験した国との間で往来が可能になるには、かなり時間がかかりそうです。同じ理由で台湾も微妙です。

 現在感染が爆発的に拡大している地域は、インド、南米諸国などです。一部の国はまさに指数関数的に感染者が増加しています。こうした国への観光は、しばし忘れる方が良さそうです。