PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

11: 天合聯盟

アライアンスの客としてラウンジ利用する時

先の記事でアライアンスが設置するラウンジをまとめましたが、今日は同一アライアンスの加盟会社ラウンジを利用する場合の諸相です。内容は初歩的。中~上位の会員資格を複数持ち、年間12回以上国際線出発がある方にはおなじみのことばかりだと思います。 ラ…

アライアンスが設置する空港ラウンジ

空港ラウンジは搭乗を待つための施設ですが、一般に上級キャビン利用者と上顧客が利用できます。最近はそれ以外の客も現地で利用料金を支払って利用できるラウンジが増えてきました。全就航地に自社のラウンジを整備しなくても、会社間提携によって他社のラ…

あの会社はどうなっている

Lufthansa が購入中の ITA 2023年5月にイタリア当局と Lufthansa 側の間ではほぼ合意ができたスキームに欧州当局がなかなか許可を出しません。市場独占に対する懸念からですが、多くの組合もさっさと認可するようつつく状況になっています。 ITA: l'UE doit …

スカイチームエリート会員:優れた特典水準と獲得・維持法

スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームの三航空連合に関して利用者が最も気にすることは、 ・利用する路線でのマイル獲得の可否 ・連合内(で一応保証される)上級会員の特典 でしょう。マイル獲得に10年前の旨味はありません。特典もバラ売りが一…

SAS の救済はエールフランス-KLMが

傾いた経営 COVID 中に経営が傾き、労使交渉がまとまらず、破綻した大手航空会社にスカンジナビア航空(Scandinavian Airlines System, SAS)があります。チャプター11の適用が2022年の7月頃でした。SAS はデンマーク、スウェーデン、ノルウェイの3国にまた…

ケニア航空が Flying Blue から独立

アフリカでは存在感のあるケニア航空が、独自の顧客プログラムを持つことになりました。名称は Asante Rewards。 Asante Rewards Member Portal よく知られていますが、これまでずっと(すくなくとも10年以上)ケニア航空のプログラムは Flying Blue でした…

5月も終わり

今日で 5月が終わります。FFP (Freqent Flyer Programme) の会員資格を持つ者は、年間の搭乗実績が気になる頃合い。暦の 1年間で搭乗実績を量るプログラムが多く、会員も年末までの予定が朧気ながら見える時期だからでしょう。6月 1日の燃料サーチャージ値下…

世界都市ランキングと空港ランキング

森記念財団の都市戦略研究所は、世界都市総合力ランキング(Global Power City Index)を毎年発表しています。 世界の都市総合力ランキング(GPCI) | 森記念財団 都市戦略研究所 これは森ビル傘下にある研究所が作成する世界都市ランキング。不動産業を行う…

中国南方と ITA

中国南方航空の行方 広州を本拠地とする中国南方航空 CZ は、4年前にスカイチームを去りました。同じスカイチーム加盟会社のデルタ航空 DL と中国東方航空 MU の提携強化が作用したと一般に信じられています。中華人民共和国には他に中国国際航空 CA があり…

JGC・SFC の海外版(その3)

スターアライアンスのクレジットカード 発表時には航空連合のクレジットカードということで話題となりました。というのも、航空会社のクレジットカードは決済利用の0.5%~5%程度が、その顧客プログラムの 1 マイルに変換できますが、航空連合のクレジット…

提携会社による上級会員向けサービス

AA と BA の大西洋 JV 航空会社の地球規模のグループ化は、三大航空連合に見ることができます。それに加えてメジャーキャリアは、特定の地域間輸送で JV を行うのが普通になっています。輸送量が大きい、競争が激しい路線で JV が組まれるのは納得できます。…

米国では owエメラルドレベルの会員資格は 200万円/年の時代

デルタ航空スカイマイル MQD 改悪 COVID 騒ぎで会員の利用実績と受けられる優待とのバランスは、会員側に甘いものとなりました。運航が元に戻りそうな今、デルタ航空が上級会員資格の基準を厳しくしました。振り子の戻りだと勘ぐる方も多いことでしょう。し…

KL1795:AMS-MUC ビジネスクラス

予約便は運航取りやめ 予約したのは KL1793 AMS 9:35 発 MUC 11:00 着です。KL862 の AMS 到着は定刻 7:45 だったので、効率的な乗継ぎが予想されました。さすが KLMと、底堅い人気も納得していましたが、出発2週間前になって KL1793 は運休のお知らせ。12:0…

KL862:ICN-AMS ビジネスクラス

成田発仁川経由アムステルダム行の KL862 便搭乗記の続きです。 経由地である仁川空港では保安検査を受ける必要があり、降機が必要です。 このような経由地があるフライトは昔は多かったものの、最近はめっきり減りましたね。Pechedenfer の経験でも、成田発…

KL862:NRT-ICN ビジネスクラス

スカイチームでは、上級会員の優先扱いは場所と場合により異なることを前の記事で書きました。スカイチーム創始メンバ― AF と KLM では、搭乗方法に関しては、 zone 1:ビジネスクラス(+ ultimate 会員、Club 2000 会員) zone 2:FBプラチナ会員、ゴールド…

2年 6月ぶりの成田空港

前回成田空港に来たのは2020年 3月。WHOのパンデミック宣言前です。武漢肺炎の急速な広がりでの防疫体制が突然強化される国が相次いでいました。この時は空港についてから旅行を取りやめました。強行していたら大規模欠航のため、しばらく日本に帰ってこられ…

Virgin Atlantic がスカイチームに加盟

この大きなニュースは、ツイッターで知りました。 There’s something exciting on the horizon ✈️ We’re thrilled to share that we’re joining @SkyTeam in 2023, a global partnership of airlines with even more benefits to offer. pic.twitter.com/AgK…

スカイチームに関する2題

新年早々、静かな騒ぎを起こしているスカイチーム加盟会社です。スキャンダルではありません。2題とも未来に向けた確実な足場固めと言えます。 エールフランスと KLM はグリーン燃料割増費用を徴収 フランスを出発するフライトは、1%以上の SAF (Sustainab…

ITA の Volare と Alitalia の Millemiglia

イタリアの新しいフラッグキャリア ITA について、断続的に記事にしています。前回書いてから半月の間に起きたことをまとめて紹介。 ITA はスカイチームに加盟する いろんな報道機関から一斉に出ましたね。想像するよりビッグニュースな模様。 www.lefigaro.…

追悼アリタリア

10月14日でアリタリアは無くなりました。形見の品が出てきたので、写真をアップロードします。ありし日を偲んで...。 10月15日正午追記(運航停止時刻は、日本では本日朝でした。) さて75年の歴史を閉じる最後のフライトは AZ1586。22時過ぎにサルディー…

Addio アリタリア

アリタリアは10月半ばに消滅することが確実です。新会社の ITA が清算されるアリタリアから何を買うのか詳らかではありません。いろいろなデザインは変わるでしょう。ウェブサイトも新しく作られると思います。アリタリアの思い出を集めるには、もう最後のチ…

アリタリアの航空券は払い戻しに

東京圏では医療崩壊が現実になりました。容態が急転しやすいこと、(病院の容量不足から) 治療なしに放置されること、この2つの因子のため自宅待機を指示された感染者が次々死亡しています。日本の医療システムは疫病に敗北しました。現場では並外れた努力と…

BAW と ITY に関する話題

日本の人口の4割にワクチン接種が完了しましたが、自治体による差は許せないほど大きくありませんか。墨田区は凄いの一言。非常時の対応能力がそもそも違うようです。 すんなり予約して、平均より早く接種が終わったら、自分の自治体を頼もしく感じます。逆…

Aus der neuen Welt

最近アメリカで起きた 3 つのことを紹介します。 アメリカン航空アドバンテージ上級会員の格上げ 6月30日のことです。プラチナ・プロ会員はワンワールド内における tier がサファイアからエメラルドへ変わりました。 昨年アメリカン航空は、2021年の早いうち…

イタリアでは今

先々週から、東京周辺で外国人旅行客らしい人を見るようになりました。定住者が週末や仕事後に繰り出している様ではありません。服装、声の大きさ、集団の構成などで住民とは異質な点を感じるのです。久しく見なかったタイプの訪問者。マスクをしっかり装着…

あの会社はどうなった?

見返してみて気が付いたのですが、3つともスカイチーム加盟会社の未来でした。 アシアナ 昨年11月に破綻して、大韓航空に吸収されることは分かっています。しかし多数の国で営業しており、規制が多い業界です。事がすぐに済むはずありません。ここ一月ぐら…

COVIDで変わった機内誌

機内誌なんて読む人はあまりいないためか、このブログを除いて滅多なことでは話題になりません。しかし会社による差が大きく、比較が面白いのです。雑誌ですから記事の内容が充実しているとか、写真がそれなりに凝っているとか、そんな部分で判断できますが…

エアナミビアとケニア航空

三越恵比寿店が2月で閉店するというので見てきました。良い海塩を発見したので購入。平戸で作られる釜焚き塩です。ちょうど Guérande の塩を切らしていたところでした。このフランス産の塩は日本にも輸入されていますが、別の塩も試してみたいところ。とこ…

その他のライフタイム・メンバーシップ

一プログラム、一記事でライフタイム・メンバーシップを紹介してきましたが、他にも同種の制度を持つ会員プログラムはあります。独立した記事を書くほどの能力はありませんが、目についたものを紹介します。 [1] アラスカ航空の Mileage Plan にもミリオンマ…

KE ライフタイム・スカイチームエリートプラスメンバーシップへの道

大韓航空の会員プログラム SKYPASS のメンバーシップは、次の三つの点で特殊です。 ・搭乗実績の積算期間はありません。(普通 1年または 2年毎) ・下から2つ目の会員ティアは、ライフタイム・メンバーシップです。 ・SkyTeam Elite Plus に該当する会員テ…