PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

A56522:LYS-NAPエコノミー

IATAコードのA5はHOP!です。Air France(AF)の子会社である3つの地域航空会社Britair, Régional, Airlinaireが合併する形で2013年3月に誕生しました。本拠地はParisのOrly空港(ORY)とLyonのSaint-Exupéry空港(LYS)です。

 これはなかなか成功したらしく、会社の名前とロゴは相当評判となり、何より現在クルーがやる気満々に見えます。うれしい限りです。

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さてAFのホームページで欧州内の航空券を予約すると、一番優先されるのはAF本体の便ですが、HOP!の運航便はほとんど差がない扱いです。つまり予約画面での扱いは合併前と変わりません。

 

HOP!のホームページでは紹介がありませんが、FFPはFlying Blueです。Flying Blueの側では独立した会社の扱いです。例えば会員カードではAir Europa、TAROMなどと並んで記載されています。

 

今日はLyon(LYS)発Napoli(NAP)行に搭乗します。これが季節便であることは後で知りました。なおNapoliはフランス語でNaples。各言語での地名の違いは厄介です。

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23Jということですが、23番ゲートは最近Terminal 2にできた2本の長大な枝の一つです。23Aから23Mまで14か所ものゲートがあります。

 入り口が只者ではない雰囲気を漂よわせています。

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ゲートは滑走路と同じ地上レベルに並んでいます。

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小型の地域輸送用機材に直接搭乗できるよう、設計されたゲート群なのでした。建物を出ると目の前が飛行機というパターンです。雨が降ったら濡れて搭乗です。

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もちろん小型の機材にしか対応しないのですが、平置きですから相当長い建物となります。本日は端に近い23J。時間になると優先搭乗なしに搭乗開始です。本日の機材はEmbraer ERJ 145です。

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 総エコノミークラス。1-2の座席配列です。2並びシートの上にしか収納棚がありません。私の座席は1A。横を見ると2並びの座席はなくギャレーです。

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こんな席を指定した記憶がないのですが、機材変更でもあったのでしょうか。ちなみに前を見ると客室乗務員の向こうに操縦席が見えます。小型機らしい光景です。クルーの制服がAFと少し異なります。

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車いすを必要とする乗客、杖を必要とする乗客が複数いましたが、搭乗も時間内には済みました。しかし、イタリアの管制官ストライキを行っていて、その関係で50分LYSで待機するとのアナウンス。乗客にはミネラルウォーターが直ちに配られました。こういう点はしっかりしています。幸い25分遅れで出発することができました。

 

しばらくすると4基の原子炉が操業する原子力発電所も見えますが、ベルト着用サインが消えないので撮影は遠慮しておきました。あっという間にLac du Bourgetに。湖中央右側の都市は、温泉町Aix-les-Bainsです。写真下部に見えるのはChambéry空港(CMF)です。Chambéryはサボアの首都で、この空港にはSU, S7, SKなどが就航しています。

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フランスとイタリアの国境は山がちですが、

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通過するとイタリアの平原が広がります。

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 飲み物とスナックを配って、最後にキャンディというHOP!のパターンです。

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いよいよNapoliも近づき、ベルト着用のランプも付きましたが、今度は悪天候のため、しばらく着陸できないとのアナウンス。15分ほどかかるとのことです。Napoli湾上空で時計回りに回転を始めます。30分近く無駄に飛んでIschia島を4回見ました。いよいよ高度をさげ、左旋回してVesuvio火山の南側に回ります。

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水蒸気が無く、視界が良いと、NAPへのアプローチは、spectaculaireな光景が堪能できるでしょう。座るべきはA席です

 イタリア南部の雇用対策として政府の肝入りで誘致されたFIATのPomigliano d'Arco工場などを見下ろし、Napoli空港に着陸します。雨が降っています。陽も差しています。上空大気は不安定そうです。

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このイタリア第3の都市の玄関はリノベーション工事をやっていたはずですが、相変わらず搭乗橋を設ける気がないようです。今回は徒歩ではなく、バスで移動でした。

 

さてLYSの免税店では、CDGでは見ることのなかったワインを仕入れることができました。

Faiveley, Nuits-Saint-Georges, 1er Cru "Clos de la Maréchale" 2001

51€でした。このワインは最近値が下がりつつありますが、年を取り過ぎてしまったのでしょうか。そうだとしても興味深いワインには違いないので、遠回りも悪いことばかりではありません。