PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

CI2106の利用

宗教の勧誘やら、政治ビラの配布やら、何かと騒々しい一日でしたが、台北の夜景を後にし、空港へ向かいます。

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前回の記事から、デジカメをα5100に替えました。格段に美しい仕上がりになりましたが、腕の悪さも格段にわかりやすくなりました。

 

CI2106:TPE-NRTという搭乗記を書こうとは、最初から考えていませんでした。何せ

2:00 チェックイン開始

3:30 搭乗開始

4:00 出発

8:20 成田到着

では、昼夜逆転生活者でない限り、まともな観察は不可能です。搭乗記の代わりに、体験からわかったことをマニュアル風にまとめます。

 

この徹夜必至フライト、桃園空港Terminal 2の第1便です。

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最終便が出てから4時間以上も出発がありません。

 

(1) 午前2時のチェックイン開始という非日常への対応がまず問題になります。TPEの場合、空港で前夜から待つことが可能です。この空港、なぜか到着階に待合椅子がたくさんあります。f:id:PECHEDENFER:20141014120608j:plain

が、やはり出発階の方が安心できるでしょう。ところが、出発階には椅子はそれほどありません。0時を回ると、椅子さがしが必要になるかもしれません。私は22時過ぎに出発階に到着、PCを使って延々と作業していたため、退屈することはありませんでした。free wifiが使い放題です。(ただし連続使用2時間までで、2時間経過すると再接続の必要があります。)

  店も食堂も閉店していました。飲み物の自動販売機はあります。セブンイレブンもあったかもしれません。

 

(2) 高鉄桃園駅からのシャトルバスは、最終出発が23:0523:50(訂正です。ひどい間違いでした。)でした。北方行き、南方行き共に最終電車で到着しても、シャトルバスで空港まで来られます。台北で夜遅くまで遊ぶ方が良いということです。

 

(3) 夜中、空港内の人は減りますが危険は感じませんでした。職員がいろいろな目的で、いろいろな作業を行うのを時折見かけます。客も、どこを向いても視野に入る程度には居ます。寝袋を使って寝ている人は見ませんでした。あまりそういう手段は考えない方が無難です。

 

(4) 客用に提供される充電用の電源は、見つかりませんでした。

 

(5) 2時5分前、見計らったように日本人の団体客が到着しました。50人ほどだったので、大型バス1台分というところです。どこで時間を過ごしていたのか、聞けば良かったと後悔しています。この人たちがきっかけで、チェックインへ人が並び始めました。もっともこの団体のために、チェックインのコーナーが別に設けられました。こういう融通を利かせるあたり、華航のサービスは悪くありません。

 

(6) 深夜早朝に限らず全便に当てはまることですが、荷物を預入れ、搭乗券を受取っても、直ちにセキュリティへ行ってはいけません。チェックインカウンターが並ぶ島の端で、その島で集めた預入荷物のX線透視を行います。そこではねられる荷物が結構あるようです。こんな掲示とモニターがあります。

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今まで知りませんでした。実際、はねられているスーツケースがありました。セキュリティを2度受ける、あるいはスーツケースのために再入国するのも面倒ですので、きちんと確認した方がよさそうです。

 

(7) 当然のことながら、セキュリティも、出国審査も空いています。出国後すぐの免税店が開いていました。しかしそこから先は「シャッター通り」になっています。

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(8) 搭乗口の目の前なら、椅子で寝ていても大丈夫でしょう。ただし眠りこけている人はほとんどいません。

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(9) 予約通りのエコノミーでした。行きのCI2107と、帰りのCI2106を比較して、「アップグレードされるなら断然CI2106」とも言えません。この航空会社は、明るいキャビンの中、食事のサービスをしっかり行うからです。照明を落とすのはせいぜい30分間ぐらいです。周囲が明るい中ガチャガチャやっているのでは、アイマスクをしても安眠は無理です。しっかり寝ることは最初からあきらめた方がよさそうです。ついでながら、朝食を意識した機内食ではありません。量も、選択肢も、内容も、通常のエコノミーの食事でした。

逆にカタール航空、QR807便(NRT-DOH)は睡眠優先で、暗闇の中で食事をします。(少し大げさ。)

 

CI2106を使って得られた印象は、夜更かしには遅すぎ、早起きには早すぎです。スケジュールを以下のように2時間前に倒せば、徹夜も納得できるのですが...。

0:00 桃園空港 チェックイン開始

1:30 搭乗開始

2:00 出発

6:20 成田到着

これなら日本人利用客は、金曜の仕事後、成田へ直行、CI2107に搭乗、台北深夜到着、帰りはCI2106で月曜日成田到着後、職場に直接出勤というパターンで、「週末台湾、体力テスト」ができます。通常の週末でも、2泊で2日間まるまる使えます。台湾から日本への旅行客も2時間ずらした方が便利なのは同じはずです。

 

前の記事で、CI2107(21:40NRT発、0:10TPE着)に関して「微妙」と書きましたが、これは到着後の宿泊に自由度が低いためです。普通はNOVOTEL一択でしょう。ただしこのNOVOTEL、大変評判が良いので、「そのことに目をつぶる」のは苦ではありません。特に体力がある向きには、この便の利用は大変便利です。昼間の勤めを終えた後、余裕をもって空港へ行ける人口は大きいはずです。

 今回、私は都心で用事を済ませた後、直接成田へ行きました。帰りは成田到着が少し遅れ、到着ホールへ出たら9:40でした。

 

CI2106を少しシフトするだけで、成田―台北間は利用者が増えるはずなのに、実現しないのはどうみても残念です。CI2106は、是非ともNRTの朝の到着第1便をQF21と競ってほしいと思います。その上でCI2107とCI2106を定期便に!