Garuda Indonesiaの「シート体験イベント in マルキューブ」を覗いてきました。確か10月下旬にHND-DPS線、HND-CGK線に導入される777-300ERのビジネスとエコノミーのシートが体験できます。展示だけでは不十分と考えたのか、ガムランの演奏、トークショー、スタンプラリーなど盛りだくさんな内容です。
ここは天下の丸ビル、1階ロビー。混みそうなので、イベント開始前に到着。
実はGarudaの東京支店は丸の内3丁目の新東京ビル1階にあり、この近所です。主要な航空会社の東京拠点の中でも最も都心にあります。しかも「路面店」。国営会社だからか、金の使い方が違います。大使館や観光局を置くことと意識が近いのですね。
それはさておき、まずはエコノミークラスのシート。
瞬時にインドネシアを想起させる色彩とデザインです。Garudaも際立っています。コンセントが3席に2つ、USBが全席分、設置されます。シートの間隔はこのぐらい。
長距離路線用としては、狭くもなく広くもないシートピッチ(81 cm)です。3-3-3の配置ですので、横幅は比較的ゆったりしています。ただしJALのSky Suite 777よりやや狭く、これはCGKにも飛んでいるので、手ごわい相手でしょう。実際に座ってみた感想ですが、自分か隣人がよほど横に大きくない限り、両社の差は問題になりにくいと思います。東アジア、東南アジアではこれで十分です。Sky Suite 777のエコは、北米線で真価を発揮するでしょうね。幅が広い人間の密度が違います。
硬めのシートで、長時間の移動でも疲れにくいはずです。
次はフルフラットになるビジネスクラスのシート。全席通路に直接アクセスできるstaggered型の「窓側」だったので、全容をフレームに収めることはできません。
三点式のシートベルトです。正面は、15インチ液晶画面と足置き。
スペースは広くありませんが、十分と言ったところ。シートはエコノミーと同様、やや硬めで疲労が蓄積しにくいと思いますが、ビジネスの場合、リクライニングやフルフラットにする時間も長いので、こればかりは実際に使ってみないとわかりません。
特徴的なのはテーブル。内壁に立てかけ固定するタイプです。
大型化が進んだので、シートの裾に収納するテーブルでは、出入れに力が必要なことと、怪我をしそうなことが問題でした。このテーブルは、楽ちん、安全でしょう。
圧迫感を感じにくい壁の高さです。機内サービスも行いやすいのではないかと思います。プライバシー重視の名の下、棺桶に入ったような印象を与えるビジネスクラスのシートも多い中、これは好感が持てます。
手前は布団毛布、クッション、アメニティです。布団の提供はビジネスクラスとしては上等です。アメニティはL'Occitane en Provence。歯ブラシのブラシの部分が巨大です。ケースは簡単に防水加工したキャンパス地とスエードで、なかなか立派なものです。
シートも、IFEも、コントローラーはシンプルで使いやすそうです。
全体として、画面の大きさや多機能を売りにする方向にならず、家具、寝具の基本性能や全体のデザインにこだわっている感じがします。木目調は平均的な安っぽさでしたが、かなり居心地がよい空間になりそうです。
実際の機内では、キャビンクラスにかかわらずWifiが使え、24時間までの利用で2,000円程度ということでした。HND-CGKは7時間半。移動時間と値段を考えるとうれしいサービスです。
ガムランの生演奏も機内でやってくれると良いと思います。