PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

AF293:HND-CDG ビジネス(機内)

さて羽田国際線ターミナルの先端に到着します。

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本日の機材は777-200ですが、待合スペースには閑散としています。搭乗はこの10分後に始まることを考えると、混んでいないのか、空港内が楽しいのかどちらかです。

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さて2か月ぶりの再会。AFの新ビジネスクラス。今宵は枕と布団、スリッパとアメニティが同伴します。

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席は3L。特典航空券でしたが、窓際の前の方です。予約時は席指定不可でしたが、当日チェックインカウンターであっさり取れました。キャビンは満席。アップグレードもかなりあったのではないかと思います。顔見世期間ですので。

 このシートは、フラットにした時の足回りのスペースが巨大です。寝返りが楽なのでした。

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足を入れるスペース、マガジンラック、ヘッドフォンや鏡が備えてあるキャビネットには間接照明が設置されています。キャビンの照明が落とされた後、これが実に重宝しました。スイッチは、3つあるシートの作動ボタンに並んでいます。

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読書灯は2つあり、一つは右側の壁にあり、手で押し込むと角度がついて同時に点灯するというタイプ。一つは頭上荷物入れの底についているタイプで、IFEのリモコンにスイッチがあります。

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このリモコンは液晶パネル、タッチパネル式ですが、IFEのメインスクリーンで映画を映し、リモコンにはGPSによる飛行状況を映すということも可能です。

 

京都市圏は巨大なので、AF夜便の機長は挨拶時に夜景について言い添えます。特に冬は遠くまで見渡せるので、L席を取る価値があります。

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シート周りに戻ると、キャビネットにはカメラとか、ガイドブックとか細々としたものを収めるのに便利。

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カクテルテーブルにあたるテーブルは、サイズが大きく、雑誌を置くこともできます。

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実に使いやすい空間構成をしています。

ワインは、

Billecart-Salmon Brut Réserve

Viré-Clessé 2011 Maison Chanson

IGP Hauterive L'Indomptable de Cigalus 2012 Gérard Bertrand(Languedoc rouge)

Château Rollan de By 2009 Médoc

です。Languedocは相当レベルが上がってきていますね。他には特に指摘することが見つかりません。それぞれtout justeです。

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フランスはワイン王国。AFも全てフランス産ワインです。そこそこのレベルのものを持ってきますが、当然「有名」で素性が世界中で知られています。驚きを求めるのは酷と言うものです。

 夕食は、l'entréeとfromage、dessertが一つのプレートで出てきます。これはかなり珍妙です。

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鴨ーオレンジ、ホタテ、鮭は全てフランスらしい味でした。バターもNormandieから。

 plat principalはfilet de bœufにしたところ、とても良い肉でしたが、bien-cuitになっていました。

 

食事の後は免税品の販売になりますが、すでに丑の刻。キャビンは暗くなり、皆さん就寝です。フラットにしたシートです。寝返りが打てます。

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枕をオブジェとしてみるとこんな感じになります。AFはアイコンを統一的にデザインに生かしていくようです。(このシンボルは、本当にアイコンとしても利用されるようになりました。)

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ギャレーにバーコーナーが出現します。Champagneもあります。

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グラスが使えるのは、素晴らしいサービスかもしれません。食べ物もそこそこ並びます。カップめんも置いてありますが、キャビンに臭いは漂ってきませんでした。

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さて、ソファーベッドは意外とがっちりしていて、寝心地はまずまずでした。しかしながら結局目覚めるのは、東京時間で朝7~8時。搭乗機は、人類史上最大の兵器、ツァーリ・ボンバがさく裂した島(ノヴァヤゼムリャ)の南側を飛んでいます。

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寝心地うんぬんより、時差ぼけの方が強力です。AF夜便は長らく21時40分頃の出発でしたが、これは成田空港の夜間発着の制限が原因。普通に飛行するとCDGの朝が早すぎる(たぶん発着制限に引っかかる)のでわざわざ時間をかけて飛んでいました。羽田発着になって、本来の時間で飛行できるようになりました。しかし、睡眠時間は減りました。睡眠は、時間ではなく、時刻なのですね。

 本を読むのも目が疲れるので、映画に救いを求めます。2本消化しました。前から気になっていた映画があったのですが、それは今一つ。2本目の映画はなかなか良かったので、FNACでBluerayを探してみます。

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IFEは情報量が非常に増えています。特に案内系が充実しました。映画も探しやすくなりましたが、インターフェースに少し癖があります。

 着陸1時間前に朝食が出ます。œufs brouillésは、英語ではscrambled eggsということを初めて知りました。

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フランス人が作ったアメリカの朝食。アメリカのホテルで食べるより随分良かったりするので、困ります。

 

最後に機内で見つけたもの。

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これはトイレの天井。煙感知器です。AFの伝統的なシンボル、hippocampe入りの封印までしてあります。センサーを取り外して煙草を吸う乗客が後を絶たないのでしょう。難しい問題です。