PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

2つのホテルキャンペーンの顛末

ホテルの宿泊は、このブログと直接の関係はありません。しかしながら宿泊で生じるポイントがFFPのマイルに変換できるので、動向は無視できません。私も世で騒がれるキャンペーンから無関係ではいられません。最近の体験を取り上げます。

 

(1)Accorグループの10月のキャンペーン

 

Accorの会員歴は長く、フランスのどこかのホテルの滞在時に、カウンターに置いてあった申込用紙で会員登録しました。3 mm角のマスに大文字を1字づつ書込むというとんでもないフォームだったので、はっきり覚えています。このチェーンは、モーテル、ビジネスホテル、シティホテル、ラクジャリーホテル、リゾートホテルとすべてのカテゴリーを網羅していて、私が滞在するほとんどの都市にあります。効率の良い経営をしているためか、宿泊費が手ごろなことも手伝い、毎年そこそこ使っています。大抵いつもSilver会員です。

 

10月の予約では、年内の宿泊でAeroplan 5,000 miles/滞在になるというキャンペーンを行っていました。破格なキャンペーンにもかかわらず、ホテルや予約の種別に言及されていないし、宿泊の上限がありません。なぜAeroplanだけなのか、10,000 pointsをそのままアカウントに入れておくのはダメなのか、わかりません。とにかく、胡散臭さが満載でした。年末のホテルをどうするかちょうど迷っていた時だったので、このキャンペーンを使ってみました。

 このキャンペーン、告知されていた予約期間が終わる前に、「用意した部屋数が尽きた」という理由で打切られました。私はその前日までに全予約を完了していたので、6滞在= 60,000 points = 30,000 milesになる目論見でした。

 

予約内訳は、Mercure 3、Ibis 1、Novotel 1、Ibis Budget 1です。このうちIbis Budgetは普通ならpoints積算対象ではありません。アカウントを見ると、確かに宿泊のpoints積算後、1~3日してボーナスが加算されるというパターンだったので、Ibis Budget分はダメでしょう。すると50,000 points分ボーナスが稼げ、本来のポイントと合わせて、52,000 pointsが移動、Aeroplanには26,000 miles加わるでしょう。陸マイラーのようなことをやってしまいました。

 

予約時には全然気づいていなかったのですが、このキャンペーンを使うと、あっという間にPlatinum会員になってしまいます。Accor Le Clubの場合、キャンペーンボーナスも会員資格pointsになるからです。本キャンペーンも例外ではなく、2つの滞在が記録された段階で、今年のpointsが25,000を超え、Platinum会員になってしまいました。

 

Le Clubは、会員種別ごとに異なる特典を標榜しています。が、私は少し懐疑的です。Platinum会員資格は、日本のアメックスのプラチナにもここ数年付帯しているようで、ブログ等でかなり情報が得られます。それを読むと、「ばらまいているだけあって、どうもそれほどでもない」という印象を受けます。

 

昨年は、新規入会者をPlatinum会員に迎えるというバラマキをやっていました。しかし節度の無いバラマキをやっていると、会員の囲込みの手段としては意味が無くなります。(大切に扱われるから会員を続けるわけです。外部の人間を贔屓していては本末転倒。脱会した方が良いわけです。)そこで今年は、この変なキャンペーンになったのでしょう。「もうバラマキは止める」ということなのかもしれません。

 

 Accorホテルは身近すぎて、会員特典に関心がありませんでした。良く使うので会員になっておけば、ゼロよりましと言う意識でした。天下一品のスタンプカードと同じレベルの関心です。

 実際のところ、ホテルによっては毎回ウェルカムドリンクサービスがあるのですが、使ったことがありません。またNovotel以上ではよくウェルカムフルーツが置いてありますが、基準が良くわかりません。部屋のアップグレードもあったりなかったり。明らかに上のランクの部屋にされたのに、告げられないケースがあります。

 都市部のホテルでは同じ部屋が無いとか、ホテルによって部屋、設備、給食部が違いすぎるとか、統一した基準を作るのが大変困難であるという、Accorならではの特徴から来る結果かもしれません。したがって会員特典も現場のさじ加減ひとつになっているのでしょう。

 

こうしたことを考えると、SilverもPlatinumもあまり変わらない気がするのです。同じホテルに泊まると扱いは違うかもしれません。しかしその場合でも料金を多く払ったかどうかの方が強い要因になると思います。

 どうせ来年もそこそこ使うでしょう。晴れてPlatinum会員となったので、違いを確認してみます。

 

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(1月7日、8日追記)このキャンペーンでの最初の宿泊分が、アカウントに記録されませんでした。10日以内にポイント加算があると書いてあったので、FAQにある未加算ポイントの請求にしたがって、必要情報を入力、Invoiceをスキャンして送りました。するとその日のフランスの営業時間になってすぐ(日本時間で18時頃)に加算したとのメールが届きました。恐ろしくすばやい対応です。これで予想通りのポイントとなるはずでしたが、Le Clubの手違いでしょうか、10,000 points余計に加算されました。キャンペーンを通して全部で60,000 points加算され、Aeroplanに自動移行されました。宿泊料金は5泊(加算対象外のIbis Budgetを除く)で342 €だったので48,000 JPY程度。そのオマケでAeroplanの30,000 milesはいかにも過剰サービスです。いったい何だったのでしょうか。このキャンペーンは。

 

(1月8日追記補足)なおSilverよりPlatinumの方がアップグレードの頻度が高いことは間違いありません。しかし単純なコネクティングルームだったり、スイートでも滞在時間が短かったりと、ルームアップグレードは微妙です。

 

(2)SPGアメックスの6月のキャンペーン

 

12月12日付けの手紙が最近届き、6月のキャンペーンで当選したとのことです。商品はウェスティンホテルのバスアメニティセット。もう忘れていますが、期間中に数十万円カードを使うとか、スターウッドのホテルにちゃんと泊まるとかそんな条件で、何万ポイントかが当たるとかそんな内容だったと思います。バスアメニティセットは、残念賞だったはず。とはいうものの、何が贈られてくるかは内容を忘れているだけに、少し楽しみです。

(1月23日追記)昨日、日本スターウッドから佐川急便で届いたのですが、中身はウェスティンのバスルームに必ず置いてある「界面活性剤入りの液体」4本セットでした。シャンプーとシャワージェルと後なんでしたっけ。石鹸のほうが良かったのですが、とにかくありがたく使用させていただきます。

 

さて、このアメックス、Starwoodホテルを利用しないと保持する意味が無いし、利用すると会員レベルも上がるので、SPGもPlatinum会員になっています。来年はAccorと合わせて二白金。新しいホテルを開拓することもなく、世界中どこに行っても同じサービスを受けるという、つまらない世界に安住しそうです。