PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

AF1735:TXL-CDG エコノミー

Berlinは滞在中ずっと、曇り時々雨ただし傘は無くてもOKという天気でした。今朝も大して寒くない(3.5℃)のですが、いつの間にか雪になっています。f:id:PECHEDENFER:20150101055636j:plain

雨よりはましと前向きに考え、雪のKu'dammから109番の路線バスで空港に向かいます。TXLは近いので本当に便利です。このバスは、S-bahnのZoologischer Garten駅を出て、Ku'dammに沿っていくつかバス停があります。有名なCharlottenburgを経て、U-bahnのJakob-Kaiser-Platz駅を出るとすぐに空港です。全体で30分ほどです。

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小さく、古く、首都の空港としては、機能不全のTXL。出発ホールらしき場所

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奥のスターバックスは2階に位置します。それと逆側にBAのラウンジ、さらに3階に上がるとAFのラウンジがあります。

 

商業施設や飲食施設は、日本で言うと広島空港と同じぐらいの数です。ドイツは連邦制で、ほとんどのことは地方が責任を持ちます。首都空港と言っても、国(連邦政府)はほとんど関与しません。そこでこんな羽目になっていると言えなくもありません。ただカバーする人口は、圧倒的に多いはずなのですがね。陸路の移動が多いのでしょうか。

 Berlinの有名なチョコレート屋Leysiefferが、土産屋+ケーキ屋+軽食店を出しています。食事も悪くありませんし、なかなかの賑わいです。

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例えばパスタソースは、「本来の形」ではドイツ人の味覚には物足りないのか、チースで補強されていたりして、地域性が出ていて大変良好。パスタの茹で過ぎはフランスと同じ。

 

存在感と高級感を示すのに躍起(?)なLufthansaは、立派なFirst Class Check-inのコーナー。このイメージづくりは、ビジネスモデルです。

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その隣にはWorldShop。

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LHバージョンのRIMOWAも各種揃っています。この隣にサンリオショップがあれば、面白いのですが。

 

ちなみにAFのラウンジはパリと同じようなデザイン。あまり利用者はいません。TXLは時間をつぶすところがあまり無いので、制限区域の外とはいえ、人によっては利用価値が高いでしょう。サンドイッチやポテトクリスプスぐらいはあります。

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ところでAFの利用するターミナルはD。みすぼらしい入口で、別のターミナルへ続くとは思えません。本当にここで良いのか心配になります。最初に来たときは間違えて、左側の通路を下がり、何もないところに出てしまいました。Doppelboomerang (?)を追えば、Germanwingsには出会えるはずで、GermanwingsはTerminal Dを使っているはず。

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建物の中もみすぼらしく、屋根は金属板を張っただけのようです。LCCのGermanwingsが一番良い場所を占めています。

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Lufthansaは国内線をGermanwingsに、欧州線をEurowingsに「移し」、コスト削減を進めていますが、Miles & Moreの会員組織は温存されています。ここにも優先カウンターや優先レーンがあるのですが、全体としてサービスを簡素にした感じでしょうか。

 GermanwingsというLCCと、欧州の有力大手を一緒にしてしまうのは、もちろんドイツの戦略です。フランスもイギリスも同じようなことをパリやロンドンでやっています。競争は激しく「せこい」のでした。

 

セキュリティは空いており、優先レーンは閉鎖されていました。中のホールには免税店が一つあるだけ。LCC用ターミナルのようです。

 商業施設や飲食施設の貧弱さは、メインのターミナルAでもあまり変わりません。TXLの場合、余裕をもって空港に到着するというのは、賢い考え方ではありません。

 

本日の機材A321。雪はやみ、陽がさしてきました。

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D74ゲートからは、いつものように地上に降り、機材まで歩きます。機体の前後から搭乗できるので悪いことではありません。写真は後方扉まで歩く搭乗客です。

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やはり満席。この路線はヘビーです。80分のフライトですが、サンドイッチが出ます。これもいつもの通りです。

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隣の爺さんと話しこんでいたので、写真はあまりありません。現役時代はSwissairの関連会社で働いていたということで、旅行が趣味で、リタイア後もあちこち行っているとのことでした。私がAir Franceには良く乗ると言うと、不思議そうな顔をしていました。英語もドイツ語も話せるぞと陽気な爺さんでした。

 

CDGに戻り、一息ついているように見えるA321。

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雪こそ降っていませんが、パリも良い天気ではありません。空を見ていると、憂鬱になるのでワインを買い込み、ホテルに籠ります。

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millésimeは2008で35€。秀逸なワインでした。Beauneの「森の下草、湿った落葉の香り」がはっきり表れている一方、たっぷりとした果実味があり、奥にCôte-d'Orらしい硬いミネラルを感じます。自社畑を意識した醸造です。熟成のレベルは万民向けです。こういう開けるに適当な時期の「いつもより特に良くできたワイン」は、ほとんどフランス国内で流通してしまうようです。しっかりしたソムリエが居るレストランでないとなかなか味わえないようなワインが、すぐ手に届くところにあるのはパリの良いところです。