PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

MH71:NRT-KUL 飛ばなかったビジネス

MHUpgradeの結果は、ラウンジ利用可、空港での各種優先扱い、預入手荷物の重量アップと、マイル以外はビジネスクラスを予約した場合と全く変わらなくなります。

 何となく上野から京成イブニングライナーで第2ターミナルへ向かいます。

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これは京成の「在来線」を経由するので、空港まで1時間以上かかります。アクセス特急より高くて遅い(この後に出発するアクセス特急に抜かれる)ため、空港乗入れは千葉県民のためにあるのでしょう。

 

第2ターミナルは I カウンターで手続きを行います。席は事前指定していなかったのですが、通路側の希望も難なく通りました。乗継するKUL-BKK便の搭乗券も発券してくれます。これはもちろんエコノミークラス。

 

搭乗ゲートは98番。よりによってサテライトの一番端です。10日前にお世話になったサテライト側のJALラウンジはもう閉っている時刻なので、本館側のJALファーストクラスラウンジに乗り込みます。

 夜便で出陣するため、シャワーへ直行します。ここのシャワーは多機能ですが、部屋自体は小さいのでした。タオルや消耗品は最小限しか置いておらず、好印象。使い捨ての歯磨きキットやら髭剃りキットは、シャワー受付で利用希望を聞かれます。

 

大晦日は(サテライト側ですが)、普段よりオーソドックスな高価なワインがそろっていたので、今日はどうだろうと覗いてみました。

 

Au Bon Climat Santa Barbara Pinot Noir 2012とHeidsieck Silver Topはありました。残り物?という気がしましたが、ありがたく1杯づつもらいます。

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機内での食事に備え、多品目を軽くもらうことにします。これは結果的には失敗でした。(表題参照)カレーや中華丼で本格的に夕食を済ませておくべきでした。

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このラウンジの眺めはなかなか印象的です。さすがはJALのハブだけのことはあります。一番良い場所を自由に使っている感じです。ずらりと鶴丸が並んだ様子を想像してしまいました。ちなみに4機見えるうちの一番奥はQatar航空です。

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さて、搭乗は21:00開始、21:40出発、21:20までにゲートに必着という時間刻みなので、ゆっくりワインを味わっているわけにもいかず、最果ての98番ゲートまで急ぎます。到着したら21:05でしたが、搭乗は始まっていません。21:20になっても始まりません。

 20分おきぐらいに説明があったのですが、状況は、キャビンの準備が整わない → テクニカルプロブレム → メカニカルプロブレムと変化しました。

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22:40ぐらいに「出発延期」が告げられました。要は、問題解決のためにパーツを調達する必要があり、それを(KULから)持ってくる(らしい)ということです。(詳細に説明するとぼろが出るので、慎重に情報をコントロールしていましたが、当然MH88で持ってくるのでしょう。これはKUL23:35発、NRT7:15着です。)出発は明日12:00と予告されます。

 

係員は「ホテルへ皆さんを案内するので座って待っていてください」と何回かアナウンスしますが、当然のことながらカウンターに詰め寄る人たち。混乱するほどではありませんが、各人、言っていることに無理が多いのは致し方ありません。客の心理も理解でき、地上係員はなかなか大変です。

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23:03、突然真っ暗になってしまいました。明らかに担当地上係員のミスで、遅延を空港側に連絡し損ねていたためです。この件については、素直に誤っていました。23時以降、ターミナルには客はいないことになっていますからね。数分後、照明が戻ります。

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明るくなっても、詰め寄る人でカウンターが見えません。罵声などは聞こえません。基本的に各人、情報収集です。

 

私としては、できればMH89(NRT10:30発)に振替えて欲しいのですが、そういう要望を事前につぶすために、全員同じホテルに案内し、朝は9時半に出発としてしまいます。こんな希望を聞いていたら、席の調整が大変ですから。もっとも正規料金で航空券を購入していたら、翌朝ホテルを勝手にチェックアウトして、カウンターで交渉、あるいはマレーシア航空のチケットオフィス(国内は土日休。マレーシアのサービスセンターは年中24時間営業)に電話して希望を伝えるべきでしょう。

 

この後、搭乗ゲートを通り、そのまま到着客の通路を通って到着フロアにたどり着きます。その後は、長い道を出入国審査まで逆に戻ります。パスポートに帰国スタンプはもらえません。本日の出国スタンプに一部重ねて出国中止スタンプが押されます。

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イミグレと税関との間に、長机を前にしたJALの地上係員がいます。「免税品をお求めになった方はお預かりします。」ということです。JALとの共同運航便と言うこともありますが、手際が良いことに感心します。夜越しの遅延は珍しくないということですね。

 

収容されたのは、東急エクセルホテル。oneworld系は良く使うようです。チェックインしたら、もう0時を回っています。

 

Googleで航行状況を調べてみたら、幽霊が順調に飛行中です。

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明日はこれ以上の混乱が無いことを祈ります。